記念すべき連載第70回目は合気道部です。
今年で創部60年の歴史を誇る合気道部。
今回は主将の黒川隼人(法4)、次期主将の細谷典史(総3)の2名に合気道の魅力や普段の私生活など、様々なお話を伺ってきました。
▲左から黒川主将、細谷選手
――合気道とはどんなスポーツですか。
黒川「自分の力を最大限有効活用して相手を制する。一言では言いにくいですが、パッと言ってしまえばそんな感じかと思います」
細谷「体の力をできるだけ抜いて、最小限の力を最大限に変えて、相手を崩します」
黒川「筋力じゃなくて、もっと強い力を出すんです(笑い)」
――合気道の大会や昇段はどんな仕組みですか。
黒川「大会は演舞を見せるだけです。表彰とかもないです。昇段は6月と11月に、活動場所で先生をお呼びして審査があります」
――お二人が合気道を始められたきっかけは何ですか。
黒川「大学に入って新しいことを始めてみたいなと思ったから。また、高校で弓道部をやっていて武道に興味があり、かつ体術で新しいものといったら合気道がいいなと。勧誘されて入りました」
細谷「4年間、1つの事に取り組んでみたいなと思って始めました」
――合気道の魅力は。
黒川「長く続けられることだと思います。私はまだ学生ですが師範が今90歳で、人を長い間投げていて、空手とかボクシングと違って、若いうちでしかできないことではなくて、年を取ってもできるところは魅力だと思います。私も長く続けていきたいとは思っているので、そういうところは魅力だなと思います」
細谷「体の使い方を覚えることが合気道はいいなと思います。普段生活してる中で、自分がいかに体を上手く使えていないのかが実感できるのが道場だと思っています」
▲剣術の稽古に打ち込む部員たち
――演舞をすることにあたって心がけていることは。
黒川「やらせをしない。やらせっぽく見えるじゃないですか、だから、やらせをしない。やられれば痛いんですよ(笑い)」
細谷「常に全力でやることを心がけています」
――合気道をする際、参考にしている人や憧れている人は。
黒川「師範代ですね」
細谷「私の憧れは黒川さんですね。一番身近な存在で、憧れの存在です」
――練習メニューは。
黒川「準備運動を最初にやって、力士がやっている足腰やインナーマッスルの鍛錬、四股、そのあとは受け身の練習。その後に監督なりコーチなり指導者が前で手本を見せて、ポイントをアドバイスして、ばらけてやる、型稽古ですね。また剣術もやったりします。そして月から土曜が稽古。希望者は明治神宮へ行きます」
――モットーは。
黒川「稽古に出るたびに、何か得られるものがあればいいなと思ってやっています。漫然と稽古に出るのではなくて、何か見つけられるものがあればいいなと」
細谷「合気道は試合が無いので、なあなあになってしまうことが多いんですけど、その中で生産性のある時間を過ごせるように日々心がけております」
▲丁寧に後輩の指導に当たる細谷選手
――学業と部活動の両立は。
黒川「難しかったですけど、できました」
細谷「学年が上がるごとに練習量も増えて、少し大変な部分もあるんですけど、合気道もやってるから勉強もできるようになった。どっちもやってるからできるよなって」
――休日の過ごし方は。
黒川「これまでだと寝て、就活の準備をやったり、高校の友だちと遊んだりバイトをしたりとか、普通の大学生と同じだと思います」
細谷「自分は本が好きなので読書をしたりだとか、あとはもう散歩をしたりとダラダラしてます」
――多摩キャンパスで好きな場所は。
黒川「道場です。ゴキブリは出ますけど。(笑い)。あと最近は、図書館の仕事フロアあるじゃないですか、あの階段の下のソファが寝やすいです」
細谷「総政棟の下にある、小さめの食堂が行きつけです」
――今後チャレンジしたいことは。
黒川「時間があれば他の武術をやってみたいなっていうのはあります」
細谷「海外で一人旅がしたいです。ヨーロッパやオーストラリアや…、世界一周で」
▲左から笑顔弾ける黒川主将、細谷選手
お忙しい中取材にご協力頂いた黒川主将、細谷選手、そして合気道部の皆さん、ありがとうございました。
▲稽古終わりにて
写真:記事「中大スポーツ」新聞部