2025年5月8日 神奈川・相模原ギオンスタジアム
相模原ギオンスタジアムで4日間にわたって開催される、第104回関東学生陸上競技対抗選手権大会が5月8日に開幕。
今大会、中大の先陣を切ったのは、男子1部400m予選に出場した田邉奨(商2)。先日出場した学生個人選手権400mで準優勝を果たした田邉は、今回も危なげなく予選を突破した。同種目に出場した庄籠大翔(法2)も組3着でフィニッシュし、二人そろって準決勝に駒を進めた。
▲準決勝でゴール直前の庄籠
そして迎えた準決勝も田邉は、ほかの選手を抑え、組トップ通過。第3コーナーからの加速が圧巻であったが、そのゴールは余力さえ感じるものであった。続く庄籠は、序盤から落ち着いた走りが見えたものの、惜しくも決勝への切符を逃す。試合後、庄籠は「前半リラックス、後半に勝負できるレースプランを想定してレースに挑み、この試合でその感覚をつかむことができた」と語り、マイルにつながる収穫を得たようだった。
▲まだ余力のみえる田邉
男子1部110mH予選では、山本祐弥(経1)と、館山正真(文2)が出場。館山はこの組3着でレースを終え、準決勝進出を決める。力強さを感じさせるレースとなった。
三井一輝(法4)の1組目1位の勢いをそのままに、男子1部100m予選では、黒木海翔(法2)が追い風参考記録ながら、自己ベストを更新する10秒18の好記録で決勝進出を決めた。「自分の走りをようやく取り戻せてきた」と手ごたえを感じている様子であった。また、山﨑天心(法1)は初の大舞台で戦うも、予選敗退となった。先輩たちの背中を追いかけ、今後の糧にしていくだろう。
フィールドでは、男子走幅跳決勝に常泉光祐(文4)、山下然(経3)、奥澤真(法1)が出場。跳躍ブロック長である常泉は、「誰も入賞できなかったことが悔しい、個人としては、動き自体はよかったので、踏切の課題を克服することで自己ベスト更新も見えてくると思う」と、今後に向けてチャレンジャーとしての意欲をみせた。
▲競技中の常泉
1走エケジュニア瑠音(法3)、2走黒木、3走植松康太(総2)、4走三井と実力派ぞろいのメンバーで挑んだ4×100mR予選は39.53の組2位で決勝進出。試合後にはみな口をそろえて「バトンパスに課題が残る」と反省点を語る。しかし、同じく口をそろえ「優勝したい」と闘志を燃やしているように、決勝への準備は万端だ。
▲植松と三井のバトンパス
男子1500mは後藤琉太朗(文3)が1組目に、寺田向希(文2)が2組目に出場。
5着までが決勝に進める今レース、「5着を狙って2着3着で進める」との言葉通り、後藤は序盤から積極的にレースを展開した。先頭集団でレースを進め、虎視眈々(こしたんたん)とチャンスを伺う。残り1周で5着争いが熾烈に。歯を食いしばり、懸命な腕振りで走り抜くも僅差で6着でフィニッシュ。「詰めの甘さが出てしまう最悪なレースだった」と悔しさを吐露した。後藤の次の目標は日本選手権の参加標準記録を切ること。「記録との戦いになる」と強く意気込んだ。
▲先頭集団でレースを展開した後藤
2組目に出走した寺田も、序盤から先頭集団でレースを展開。残り1周で先頭にぴったりとつき、4着でフィニッシュ。翌日の決勝に駒を進めた。
▲決勝進出となった寺田
10000mに出場したのは佐藤大介(文2)。連戦で疲労もある中のレースだったが「チームのために」とチームへの思いを背負い、レースに挑んだ。「日本人の集団でいくレースプラン」でレースに臨んだものの、序盤から集団がばらけ、縦長の状態で展開された。「難しいレースになった」と話した佐藤。単独走となる展開ではあったが、懸命に前を追った。ラスト1周の鐘が鳴ると、また一段ギアを上げラストスパート。29分03秒41でレースをまとめ、7位入賞という成績を残した。佐藤は「表彰台っていうところを一つ目標にしていて、それができなくて悔しいんですけど、最低限入賞というところはしっかり確保できたので、そこは良かったんじゃないかなっていう風に思います」とレースを振り返った。チームとして全日本予選を控えている中大。「しっかりリカバリーして全日本予選に臨みたい」と次戦への意気込みを語った。
▲7位入賞となった佐藤
◆試合結果◆
男子1部400m予選
2組
①田邉奨(商2):47秒19
5組
③庄籠大翔(法2):47秒46
→共に準決勝進出
男子1部110mH予選
1組
⑧山本祐弥(経1):15秒04
4組
③館山正真(文2):14秒27(準決勝進出)
男子1部100m予選
1組
①三井一輝(法4):10秒37(準決勝進出)
2組
②黒木海翔(法2):10秒18(準決勝進出)
9組
⑤山﨑天心(法1):10秒44
男子1部400m準決勝
1組
①田邉奨(商2):46秒58(決勝進出)
2組
⑤庄籠大翔(法2):47秒23
男子1部1500m予選
1組
⑥後藤琉太朗(文3):3分49秒61
2組
④寺田向希(文2):3分47秒72
男子1部10000m決勝
⑦佐藤大介(文2):29分03秒41(7位入賞)
(記事、写真:土屋日向、大畠栞里)
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