2021年10月10日 流通経済大G
前回の日大戦は、点数を大きく離され敗北したが、この日の中大は一味違った。前後半通して中大は勢いを落とすことなく、昨年敗北した流経大相手に42-22と、大きな勝利を掴み取った。
▲ボールの獲得に成功する中大
序盤は、両者一歩も譲らない試合を展開した。しかし前半11分、津田貫汰(法3)がペナルティゴールを決め、中大は先制点を獲得した。その後20分に、流経大にトライを決められるも、わずか2分後には中大が流れをつかみ直し、水野陸(文2)がトライ。続けてキックも成功させた。ここで点数を重ねて相手を突き放したいところであったが、流経大に2度のトライを許してしまう。
35分頃、中大の流れが来たところで、光安喬平(法1)が足を痛めるというアクシデントが起きた。試合が止まり、場内に不安な空気が流れるも、選手からは「自信を持って楽しむぞ」というチームを鼓舞する声かけがあった。チーム内のコミュニケーションもありながら中大は勢いを持ち直し、33分からの約7分間で杉本崇馬(経3)と光安がトライとキック、津田がペナルティキックを成功させ、中大は一気に17点も獲得。27-17と相手に10点も差もつけて前半を終了させた。
▲スクラムの様子
後半になっても、中大の勢いはとどまることを知らなかった。後半開始5分、それまでボールを持っていた流経大であったが、試合の流れが変わり、スクラムとなった。中大は相手のスクラムを崩し、歓喜の声をあげた。試合の主導権は中大へ。焦った流経大のプレーを受け、10分に中大はペナルティキックのチャンスをつかむ。これを津田が決め、後半も中大からの得点でスタートした。
その後は試合の展開が変わらず、両者一進一退の苦しい時間となる。なかなか試合を前に進めることができず、選手からは「我慢の時間だ」という声が上がった。そんな中、17分にFWがラインアウトモールで押し込み、光安が本日2度目のトライ。ゴールキックもしっかりと成功させたことで、チーム内の雰囲気は一気に変わった。
しかし、中大はパスをつなげるも、なかなか得点に結びつけることができず、試合は再び停滞してしまった。
31分にチャンスがやってきた。杉本が相手の隙をついて、ゴール前の相手の守備を突破。トライを決めてスコアは47-17に。今季リーグ戦初勝利が見えてきた。
40分には流経大に一度のトライを許すも、津田の蹴り出しにより試合は42-22で終了。相手に20点も差をつける大きな勝利を掴んだ。
▲得点に喜ぶ選手達
今回の勝因について、茂原隆由主将(経4)は「準備してきたことを選手がグラウンドで80分間体現し続けたことが大きな勝因だと思います。また、シンプルですが、前に出続け、プレッシャーをかけ続けたことも勝因だと感じております」と話した。また、「(前回の)日大戦はブレイクダウンの差で点差を大きく離されてしまいました。しかし、流通経大戦までの2週間で、課題であるブレイクダウンを徹底的にこだわることにより、今回の勝利に繋がったと思います」と前回の反省が今回の勝利に生きたことを語った。
茂原が語ったように、今回の流経大戦は攻めの姿勢がとても印象的であった。また、少しでも試合の流れが悪くなると、チーム内で積極的な声かけが行われていた。自分たちの試合を自分たちの手で作り上げる戦いを次戦の法大戦でも見せて欲しい。
◆試合結果◆
〇中大42(27-17、15-5)22流経大●
◆お知らせ◆
次戦は10月16日13:00から行われる法大戦です。無観客試合となっております。
(記事:松岡愛莉 写真:菅澤澪生、松岡愛莉)