2022年 4月2日 別大興産スタジアム
チーム 12 3 456 789 =RHE
国学大 000 103 000=470
中 大 010 010 010=311 1
[中]石田裕、三奈木、西舘ー山田、綱川、野呂田
[国]坂口、新名、楠茂、瀬崎ー神里
[本]北村<2回1点>、森下<8回1点>
◆スタメン◆
1[左]齋藤未来也(商3=関東第一)
2[二]繁永 晟(商1=大阪桐蔭)
3[右]森下 翔太(商4=東海大相模)
4[一]北村 恵吾(商4=近江)
5[中]皆川 岳飛(経1=前橋育英)
6[遊]石井 巧(文3=作新学院)
7[指]髙橋 隆慶(文3=明秀日立)
8[捕]山田 将義(経2=二松学舎大付)
9[三]中前 祐也(法3=浦和学院)
P 石田裕太郎(経3=静清)
▲2回に本塁打を放った主将北村(左)と8回に本塁打を放った森下(右)
初の大分開幕となった東都大学野球春季リーグ戦。「日本一」をスローガンに北村主将率いる新生中大は最後の最後まで2連覇中の王者国学大を相手に詰め寄ったが、細かいところでのミスが響き、開幕黒星発進となった。
▲2点目を取り喜ぶ選手たち
優位に試合を進めたい中大は2回、主将北村が「上がりすぎたかと思ったけど、入ってよかった」とレフトへソロホームランを放ち、先制に成功する。
投げては昨秋のリーグ戦で最優秀防御率のタイトルを獲得した石田裕が3回まで二塁を踏ませない投球で流れを中大に呼び寄せる。3回以降は4回に山本(国学大)に中越本塁打を放たれたものの、中大は5回に先頭の髙橋が左前打を放ち、昨秋はヒットが出ずに苦しんでいた1番齋藤未のセンターへの適時打で1点を追加。前半戦をリードで折り返す。
▲この日初出場で猛打賞と鮮烈デビューを果たした繁永
しかし、試合が動いたのは6回。5回まで好投を続けていた石田裕が国学大打線につかまってしまう。この回先頭の9番宮田(国学大)へ投安打を許すと、パスボールや四球などで一死一、二塁のピンチを作ってしまう。そして迎えた柳舘(国学大)に走者一掃の三塁打を放たれ、続く4番青木(国学大)にも中前適時打を浴び、この回一挙3失点。この回で石田は降板し、マウンドをルーキーの三奈木亜星(商1=浦和学院)に託した。後を受けた三奈木は「緊張したけど0で抑えられてよかった」とルーキーながら強打の国学大打線を0点に抑える。
打線は6回、7回とランナーを得点圏まで進めたものの、バントの失敗などもあり逆転することができない。
▲2回を無失点と好投した三奈木
8回には森下の打った瞬間入ったと確信できる左翼への本塁打や、この日マルチ安打の皆川の中前打などで反撃の兆しを見せたが、後続が続かず、この回1点止まり。
1点を追う展開で迎えた最終回は先頭の代打・佐伯和希(経3=岩国)が三ゴロに倒れてしまうが、続くルーキーの佐藤豪(経1=藤代)が左前打を放つ。サヨナラも期待される場面で、この日それまでの打席で4の3と当たっていた繁永がエンドランを仕掛けた場面で一邪飛を放ってしまい、ゲームセット。
▲この日マルチ安打で、昨年のエース皆川喬涼(東京ガス)の弟の皆川岳飛
試合後北村主将が「バントやエラーなどの詰めの甘さが勝ちを負けにしてしまった」と語っていたように、細かいところのミスが原因で一歩で勝利を逃してしまった新生中大。「日本一」を目指すチームの船出は上手く行かなかったが、捲土重来を期すチームの旅はまだ始まったばかり。次戦以降も中大らしく厚みのある投手陣と破壊力の打線を武器に戦国東都の地で輝きを放ってくれるだろう。
◆試合結果◆
●中大3-4国学大〇(中大0勝1敗)
次戦は4月3日、9時に別大興産スタジアムにて行われる対国学大2回戦です。
(記事:為谷楓太、カメラ:小野祐司)