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5-1ディフェンスが光る!後半からの追い上げで逆転勝利 関東学生ハンドボール春季リーグ戦 対明大

2022年4月23日 法政大学多摩キャンパス

「勝ててよかったよ」。開口一番、監督が口にしたのは安堵の言葉だった。辛酸を舐めた昨日の敗戦から一夜明けた今日、切り替えは出来ていたと実方監督。その言葉通り、前半こそリードされて折り返すも、後半は5ー1ディフェンスに戦術変更。中央から攻めてくる明大相手に有効なディフェンスで、これがハマった。最終的には3429で勝利し、昨日の雪辱を晴らした。

試合終了後の選手たち

先制は中大。7㍍スローを蔦谷大雅(法4)が決め先制する。その後も蔦谷大、泉本心(法2)、中島海(経4)を中心に得点を重ねるも、この日は明大の高いシュート力と中央から積極的に攻め込むオフェンスに苦しんだ。取って取られてのシーソーゲームが続く中、20分台中盤には明大に連続得点を決めらると実方監督はタイムアウトを要求。「もう一度自分たちのハンドをしよう」そう選手たちに話し、一呼吸を入れた。前半は1417の3点ビハインドで折り返す。

シュートを放つ蔦谷大

切り替えたい後半、実方監督は「後半は5-1(ファイブワン)をやろうと思ってて、前半の最後5分くらいからやってたんですけどハーフタイムでも選手に話しました」とディフェンス戦術を変更。特にトップの田中響人(商4)が光る。「彼が本当にいいディフェンスをしてくれたので。51ではトップに出てる人間がどれだけ仕事してくれるかがポイントになるんですけど、本当にいいディフェンスをしてくれました。」とその働きに太鼓判を押した。田中を中心とした51ディフェンスが機能し始めると、明大の勢いは徐々に失われていく。中盤までは拮抗していた試合も、後半20分からは田中のパスカット、蔦谷日向(法2)らのゴールが決まり、そこから流れは中大に。ここが試合のターニングポイントだった。

流れを引き寄せる1点を獲得した蔦谷日

蔦谷大の復帰も大きかった。「いるといないのとでは全然違うチームになってしまう。ディフェンスを引きつけて捌けるので攻撃の幅が広がる」と監督の信頼は絶大だ。その蔦谷大、運動能力が高く将来の中大を背負う存在と監督が期待する泉本を中心に全員が機能し、誰でも点が取れる中大らしいハンドで後半は明大を圧倒。3点ビハインドで折り返したこの試合も終わってみれば3429の逆転勝利、前年王者の意地とプライドを見せつけた。

前日の敗戦を引きずらず、強さを証明した中大。次戦の東海大戦、関東王者として、そしてインカレ王者として。負けられない戦いが続く

◆試合結果◆
●中大 34(14ー17、20ー12)29 明大〇

◆コメント◆

泉本心選手

──次戦に向けて

「来週は東海と試合があるが、勝ち切って、まだリーグ優勝を狙えるのでそこを目指して頑張りたい」

 

実方監督

──今日の試合の評価

明治ってシュート力ある人間がたくさんいるので、明治のシュートがみんな入っちゃって、明治の良さが完全に出た前半でした。うちも別に悪くなかったんですけど、前半の最後5分位かな、5-1(ファイブワン)というディフェンスを、1人ポンっと前に出る、やっぱ真ん中からボコボコ打たれる時ってあのディフェンスが効果的なんですね。後半はずっとそれ(5-1)をやろうと思ってて、ハーフタイムに選手たちにも話をして完全にそれがハマりましたね。それが今日の勝因だし、5-1の1人ポンと前に出てるトップが、田中響人(商4)が彼が本当にいいディフェンスをしてくれたので、ファイブワンではトップに出てる人間がどれだけ仕事してくれるかがポイントになるんですけど、本当にいいディフェンスをしてくれました。

(記事:竹内賢心、写真:立花拓暉)

 

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