2022年5月1日 ダイドードリンコアイスアリーナ
春リーグ最終戦、優勝を目指す中大は東洋大戦よりも点数を多く取っての勝利を条件として明大との大一番に挑んだ。第1ピリオドに2点を先取したが同点に追い付かれ5ー5で60分の試合が終了。3人対3人で行われる5分間の延長戦でも決着がつかずPSSにもつれ込む大接戦となった。PSSではGK石川涼(法3)が好セーブを見せ、角丸陸斗(国経1)の決勝点で勝利を決めた。
▲ゴールに喜ぶ選手たち
〈第1ピリオド〉
開始早々両校ともに激しい攻めを見せるもののなかなか得点に繋がらない一進一退の攻防が続く。試合が動いたのは開始11分7秒、夏野晃輔(商2)、木村祐翔(商1)のアシストから横須賀大夢(総1)が自身初ゴールを決めチームに勢いをつけた。約5分後には堤虎太朗(総2)が2点目を決め、「内容的には互角かなと思っていましたが、いいタイミングでうちがたまたまスコアできたというところで、しかも1ピリを0で抑えることができたので流れとしてはすごく良かったなと思います」(八戸監督)と話すように、シュート数では10ー13と劣りながらも相手に得点を許さず2ー0で第1ピリオドを終えた。
▲初ゴールを決めた横須賀
〈第2ピリオド〉
勢いに乗って始まった第2ピリオドは開始3分19秒後に種市悠人(総2)、角丸が繋いだパックを堤が力強くゴールに突き刺す幸先の良いスタートとなった。しかし、ここから「パスを繋ぐのが上手かったり、個人の能力も高い選手が多い」と権平優斗主将(総4)が語る明大が本領を発揮。開始5分から7分にかけて3点を決められ同点に追い付かれてしまう。その後はパワープレーをものにし、堤が連続で得点を決め5ー3で第2ピリオドを終えた。
▲4得点を決めた堤
〈第3ピリオド〉
勝負の第3ピリオドは開始3分17秒に明大に点を決められ1点差とされる苦しい展開から始まった。その後は「ゴール前で攻められる時間が続いても要所であれだけ抑えてくれるのは、こういう粘ったゲームができるのですごく助かっています」と八戸監督が評するGK石川の好セーブで相手に得点を許さない。しかし幾度となくゴール前にパックを運び決定機を作るもあと一歩のところで得点が取れず、終了3分前に同点打を決められてしまう。ここから猛攻を見せるも得点とはならず、勝負の行方は延長戦、PSSに持ち込まれた。
▲パックを運ぶ種市
〈PSS〉
明大の先攻で始まったPSS 。1人目の角丸のシュートが阻まれるものの、2人目の種市が冷静にシュートを決める。その後GK石川が次々と好セーブを見せるが、明大のシュートが決まり同点とされた。5本で決着がつかず、先攻後攻を切り替えてのサドンデス方式で行われた延長戦での2本目、ルーキー角丸がシュートを成功させ中大の勝利が決まった。
▲ゴールを守る石川
今試合を振り返って権平主将は「守りの部分でも体を張るところは張ったりして、チームとしてすごいまとまりのある試合だった」と手応えを語った。明大に勝利したものの、関東リーグ3位となった中大。「一人一人の今回出た課題というのをもっと取り組んでいければなと思います」(権平主将)、「体が圧倒的に東洋大学なんかと比較すると足りていないので、そこを第一に、徹底的にやっていきたいと思います」(八戸監督)と秋リーグ、インカレに向けて歩みを進める。
◆試合結果◆
○中大6(2-0,3-3,0-2,1-0)5明大●(PSS)
(記事:大川穂乃佳、写真:村上建太、大川穂乃佳)
Twitter(@chudaisports)
Instagram(@chuspo_report)