2023年6月23日 墨田区総合体育館
スタメン(サーブローテンション順)
10 OH 柿崎晃(商3)
7 MB 澤田晶(総3)
16 OH 梅本春之助(総2)
2 OH 藤原直也(経4)
9 MB 山根大幸(商3)
11 S 村上連(経3)
1 L 山本涼(経4)
▲雰囲気良く試合を進め、笑顔が多く見られた中大
「全員で盛り上げ、チームの雰囲気を大切に」(山根)臨んだ準決勝、東海大戦。春季リーグには第1、2セットを先取され、第3セットを取り返すもセットカウント3-1で敗戦した苦い記憶のある相手との対戦。春とは立場が逆転して中大は1、2セット目を取り、決勝進出に王手をかける。しかし「昨日と同じような展開」(藤原)で3セット目を落とすも、春リーグの反省を生かし、雰囲気新たに4セット目に臨み、見事勝利をつかんだ。
1セット目は序盤に梅本の強烈サーブがさく裂しサービスエース。さらに山根のブロックで点差を付ける。前日のミーティングから「サーブで崩していかないと、コンビネーション使われるのでサーブしっかり攻めていこう」(藤原)と戦略を練っていた中大。サーバーとして投入された鈴木駿太(文4)がサービスエースを決め、チームの指針に沿った仕事人ぶりを発揮した。途中相手のコンビ攻撃が決まる場面も見られたが、相手に好きな試合を展開させずに25-19で第1セットを先取。
▲サーブを決めた鈴木
続く第2セットも攻めたサーブは相手を崩しミスを誘う。相手のサーブミスに続き山根がクイックをブロックしリードを広げる。柿崎がスパイクでブロック横を抜き、梅本は短めのスパイクを相手ブロックに吸い込ませ、藤原はバックアタックでブロックアウトを狙うなどと技あり攻撃が多く見られたこのセット。澤田がコンビ攻撃をブロックで仕留め、終始相手を寄せ付けず25-17と危なげなくこのセットも獲得した。
▲スパイクを打つ柿崎
このまま勝ち取りたい第3セット。しかし「相手ももちろんパフォーマンス上がっていたんですけど、それで受け身なっていたというか。攻める姿勢で3セット目はできてなかった」(藤原)と1点目を譲った中大は点数を並ぶことを許されず、相手ペースで試合が展開。10-15の場面で梅本に代わり坪谷悠翔(文2)が出場。前衛に回るとレフト、ライト両方からブロックアウトで点数を取り連続得点。藤原が高く上がった二段トスを決め切り、食らい付こうとするが最後は藤原の攻撃がシャットされ18-25で第3セットを相手に譲った。
▲ブロックを跳ぶ梅本、澤田(左から)
東海大はさらにパフォーマンスを上げ、つなぎの良さを見せるも梅本が先制点を決める。そのまま3-0までブレイクし流れをつかむ中大。山根が相手を「ブロックがいいチーム」と語るように藤原、柿崎の攻撃が阻まれる。お互い一歩も譲らない場面、近めの二段トスが上がり、ここは抑えたい中大ブロックだったがフェイントで押され相手に得点を許し1点差まで詰められる。しかし山本主将が相手の渾身のスパイクを片手で拾い上げつなぎの良さで引けを取らない中大は、なんとか逃げ切り25-23で勝利。2018年ぶりの東日本インカレ決勝へと駒を進めた。
▲スパイクを打つ梅本
石川祐希氏(平28卒・現Powervolley Milano)が不在の中、武智洸史氏(平28卒・現JT)がけん引し勝ち取った東日本インカレ優勝。この2017年以来の優勝を狙う。藤原は明日の早大戦に向け「ここまで来たんで、あとはやるだけ。春に勝っているけどそういうの関係なしに中大でやってきたことをしっかり出し切って勝ち切れるように」と気合い十分だ。
この東日本インカレで試合中の笑顔が多く見られた中大。このまま雰囲気良くチーム全員で決勝に挑む。
◆試合結果◆
〇中大3(25-19、25-17、18-25、25-23)1東海大●
◆コメント◆
山本主将
──主将として意識したこと
プレーはもちろんなんですけど、チームをまとめることや、チームの雰囲気が悪い時にどう声掛けをするかとか、チームが落ちている時に盛り上げ役として、4年生としても盛り上げ役で頑張ることを意識しています
澤田選手
──ブロックで意識したこと
とにかくトスが速いのでそれに対して絶対に置いていかれないように、スピード、手の出し方、飛ぶタイミング、ブロックの完成を速くして、ブロックの形が最後に残れるようにして意識しました
山根選手
──ご自身のプレーについて
ブロック外す工夫だったり、自分としては春リーグで東海大のときにあんまり点数が取れなかったので、コートの奥に打つ工夫したりして臨んで、それが点数につながった
◆お知らせ◆
次戦は6月24日(土曜日)に墨田区総合体育館で行われる決勝、対早大戦です。
(記事:守屋七菜、写真:守屋七菜、藤野真紘)
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