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8年ぶり13回目の全国制覇!悲願の優勝を果たすー文部科学大臣杯第76回全日本準硬式野球選手権大会

2024年8月28日 さがみどりの森球場

悪天候が心配される空のもと、日本一を決める大一番の試合が幕を開いた。決勝の相手は応援団を引き連れた九産大。アウェーな空気感の中、中大らしい野球で試合を進め見事勝利。見事8年ぶり13回目の日本一に輝いた。

拮抗が予想される試合が動いたのは2回裏、中大の攻撃だ。一死走者なしの場面で山口剛大(文2)が右方向への安打を放つと岩井大和(経3)が相手のエラーを誘い出塁。一死一、二塁のチャンスで「今大会、チャンスでずっと打ててなくて。流石にここで打たないと」と意気込み打席に立った高垣昂平(商4)が初球からセンター方向への適時打を決め山口が帰還し、大きな大きな先制点を挙げた。決勝という場面でチャンスをものにした高垣は「もう嬉しさが爆発して叫んじゃいました」と笑顔でこの場面を振り返った。

▲打撃に加え、好守備も見せた高垣

またも試合が動いたのは4回表。先頭打者が中大の失策により出塁し、続く打者もヒットで出塁。送りバントにより一死二、三塁になる。先発の田中駿佑(商4)からバトンを渡されたのは同大戦で151キロをマークした大山北斗(商3)だ。打者を空三振にうち取り二死二、三塁にする。しかし、続く打者に適時打を打たれ失点を許してしまうも、その後二球で打者を仕留めこの回を終えた。

得点板に0の数字が並んだ6回裏に試合を動かしたのは村田慶二(経2)。村田がセンター方向にヒットを放ち無死一塁とすると、功刀史也(文4)が送りバントを成功させる。四番の佐竹はフルカウントから見極めて四球とし一死一、二塁とチャンスを作る。ここでバッターボックスに立ったのは一年時から四番を任せられ、今大会では五番を背負った山口。二球目を捉え右方向に適時打を放ち、勝ち越しを決めた。

▲チャンスメイクをした村田

▲打点を決めた山口

ここで打者を抑えれば優勝が決まる9回表。先頭打者にヒットを許すと続く打者に送りバントを決められ一死二塁に。三番手の打者の初球前、ボークを取られ走者が三塁へ。一死三塁のピンチを招くが3球目に三塁走者が飛び出すも、このチャンスを逃さずタッチアウトにする。打者は次の球でショート方向へゴロを放つと功刀が冷静に処理したボールはファーストの岩井のグローブへ収まる。拳を空に掲げた大山のもとへ選手たちが駆け寄り喜びを爆発させた。

▲マウンドに集まる選手たち

8年ぶりの日本一奪還を果たした選手たちの目には涙が浮かんでいた。8年ぶりの優勝を常に心がけてきたという功刀主将は「まずここまで来れたのは1人じゃ絶対できなかったから。(選手)32人、マネージャーいて35人の力があってこそがこの優勝だったので、ほんとみんなには感謝してます!」と感謝を述べた。今大会で不動の四番を務めた佐竹は「もうずっとこの1年間、1年生の時からもずっと日本一っていう目標でやってきて、3年生までずっと取れなくて、 やっと自分たちの代で取れて、ホッとしたというか、ほんとに嬉しい気持ちです」と話した。悲願を達成した彼らは次は「秋季リーグ優勝」という新たな目標に向かって突き進む。日本一の彼らのこれからの躍進をこの目に焼き付けたい。

▲準硬式野球部のみなさん

 

◆試合結果◆
〇中大 2-1 九産大●

チーム 123 456 789 計

九産大 000 100 000=1

中 大 010 001 00X=2

 

(記事・写真:浅野詩多)

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