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井本一輝、1500フリー決勝で競技人生に幕「水泳は僕の常にあったもの」―国際大会代表選手選考会・8日目

2024年3月24日 東京アクアティクスセンター

最終8日目を迎えた選考会。前日の予選を順当に突破し、池江璃花子(横浜ゴム)とのトップ争いも期待される池本凪沙(法3)の50㍍自由形決勝と、井本一輝(法4)の中大生として最後のレースとなる1500㍍自由形決勝が行われた。井本は選考会中のインタビューで、代表に内定しなかった場合は競泳から引退する可能性を示唆していた。

 

女子50㍍自由形決勝

レース展開は池本がスタートから前半で若干遅れ、後方争いを繰り広げて、25秒42の4位でゴール。レース後は「やっぱり50㍍難しいですね」と開口一番に笑って話し「楽しんでレースができたので、最後は良かった」と振り返った。選考会全体は「泳ぎに関しては満足いくことが多かった」と総括し「一番良いレース」と語っていた100㍍自由形は「自信を持って臨めたことが54秒02のタイムにつながった」と改めて充実感をにじませた。その一方で、メンタル面については「大舞台のところで(良いタイムを)出すことが難しいということが身にしみて分かった」と改善点としても挙げている。
今後の自身のリレー種目選出についても昨日に続き言及し「ハチケイ(800㍍リレー)で選ばれたら、ヨーロッパグランプリも多分出られると思うので、そこで世界の大会を経験したい」と意欲を見せ、選出されなかった場合も「インカレですごく良いタイムが出せるという風に考えているので、どちらにせよ頑張る目的はあるので切り替えていきたい」と見据えた。

▲レース後プールから上がった池本

 

男子1500㍍自由形決勝

井本はスタートから中盤付近につけ50㍍の折り返しで3位となり、100㍍まで位置をキープするも、150㍍では6位に。その後650㍍で7位に落ちたが、1000㍍で再度6位、終盤の1350㍍で5位まで浮上しフィニッシュ。15分23秒62の5位となった。

▲最後のレースを泳ぎ切った井本

 

井本一輝(法4)インタビュー
―決勝振り返って
昨日のアクシデントで直前まで決勝どうするかってところで、僕はこれが引退レースなので何が何でも出ようと思って出たんですけど、やっぱり結果がついてこなくて、最後なんですけど悔しいです

―最後のレース終えて率直な思いは
今大会は今ひとつ良い結果が出せなかったんですけど、終わってみれば楽しい大会だったと思います

―400㍍と800㍍自由形では優勝
オリンピックは出場できなかったんですけど、全日本の大会で二冠するということは良かったかなと思います

―自身の競泳人生や中大水泳部について
水泳は僕の常にあったものなので、水泳から離れてなくなるということはすごく寂しいですし、でも今後若い選手とかも今成長してきてるところですし、そういうところに関しては中央大学の水泳部にも僕はすごく期待しています

―同じ長距離種目を泳いだ中山響(総1)について
彼とは一緒に練習してたんですけど、今後彼が長距離を引っ張ってくる選手になるんじゃないかなと僕は思っていて、彼をすごく僕は推しています

―今後に期待ですね
もう1年すれば彼はさらに頭角を現してくると思うので、今後の中山響に期待していただけたらなと。僕は彼が成長した姿を楽しみにしていますね

 

▲長距離種目での活躍に期待がかかる中山

 

決勝結果一覧

名前種目タイム結果派遣記録
池本凪沙(法3)女子50㍍自由形25秒424位24秒55
井本一輝(法4)男子1500㍍自由形15分23秒625位14分56秒31

 

(記事:桑沢拓徒、写真:塚越香都)