2024年9月28日 東京都・国士舘大学楓の杜キャンパスサッカー場
▼スタメン
GK
岩瀬 陽(経3)
DF
長澤 圭剛(文4)
鈴木 登偉(商4)
大野 篤生(経4)
中嶋 基至(文4)→岡崎 大智(経1)
MF
湯谷 杏吏(経4)
小川 嵩翔(商4)
家坂 葉光(文4)
FW
加納 大(商4)→杉山 耀建(国経3)
持山 匡佑(商3)→古川 大洋(経1)
星野 創輝(商4)→田中 幹大(商3)
▼試合結果
○中大3―2国士大●
得点者:持山 匡佑×2(後半10分、後半20分)、星野 創輝(後半43分)
リーグ戦再開となる前節・東洋大戦で苦杯をなめた中大はアウェイ国士大戦に臨んだ。8月に岡崎の劇的ゴールで勝利した相手にシーズン2勝で波に乗りたいところだ。スタメンでは前節から替えて中嶋、鈴木らを先発起用。4年生を中心とした布陣となった。
▲3バックの一角で先発起用された鈴木
最初のチャンスは前半9分。大野のフィードから小川、星野とダイレクトで家坂へとボールがつながる。持ち上がった家坂がゴール前に入れたクロスに加納が頭で合わせるが惜しくも枠を捉えられない。
そしてその4分後にはピンチを迎える。ペナルティエリア付近までボールを運ばれミドルシュートを打たれるがこのシーンではGK岩瀬が何とかボールをかき出す。
その後中大はパスワークやセットプレーのこぼれ球からチャンスをつくるが得点を奪えず、逆に相手のクロスやセットプレーからゴールを脅かされる時間が続く。
すると同41分に試合が動く。相手のロングスローからのボールに競り負けると、最後は外側から飛び込んできた相手にヘディングで押し込まれる。「相手のストロングでやられてしまった」(宮沢監督)と国士大のセットプレーの強さに屈し前半終盤にリードを許してしまう。0―1のまま前半は終了し後半へと折り返す。
前半に先制点を許してしまった中大。なんとか取り返したいという思いで後半に挑む。後半の流れが変わったのは後半9分、相手のコーナーキックからのピンチを防ぐと、中大がボールを回していた相手からボールを奪った。そこから左サイドを走っていた家坂がボールをもらい一気にゴール前に進む。中大はボールをゴール前で所持したままパスを回し、様子をうかがっていたが、持山がゴール前にいることを把握した湯谷が持山にパス。そこに近づいた加納からのアシストを受け、持山がペナルティーアーク内からふわりと球をうかせてシュート。1-1の同点になった。
ここから勢いをつけ、2点目をとり勝ち越したい中大。しかし開始早々に国士大にボールを奪われ、主導権を握られてしまう。得点までは至らないものの、コーナーキックでのピンチなど危ない場面はたくさんあった。しかしそのたびに守備陣がファインプレーを見せ、ピンチを乗り越えた。そんな中同19分、センターラインで小川が受け取ったボールをゴール前に向かって走っていた持山にパス。そのままペナルティーエリア近くからゴールを決めた。
▲監督の期待に応える2ゴールを挙げた持山
2-1でリードした中大。しかし、2点目が入ってもなお、流れに乗り切れず攻められる展開が続いてしまう。そんな展開が続いていた中、同32分に鈴木がボールを奪取しようとした際に相手にPKを与えてしまう。そのまま相手がPKを決め、2-2の同点に追いつかれた。
残り15分ほどで2-2となり、勝ち点を挙げるためにはあとがない中大。勢いそのまま勝ち越したい国士大。お互いに攻め続ける展開が続く。同42分ごろ、相手に自陣ゴールから見て左側から走りこまれ、ゴール前までボールを運ばれた。しかし大野、鈴木のファインプレーで3度ほどシュートを防いだ。ここでまた攻守が逆転する。シュートを防ぎ、こぼれたボールを杉山がゴール前まで運び、そこに構えていた星野がボールをペナルティエリア内で受け取り押し込む形でゴール。そのまま試合は終了し3-2で中大は勝利を飾った。
▲3点目直後
「今回はいい形で勝ち点3を取れた」試合後、宮沢監督はそう語った。守備も攻撃もうまくいった今試合。このまま次節の桐蔭横浜大戦に勝利をつなげてほしい。
▼試合後コメント
宮沢監督
―今日の攻撃について
うまくいったところとうまくいかなかったところはあるんですが相手の4枚と2枚のところをはがせられれば決定機はつくることができていました。その状況をいかにつくれるかというところでロングボールも入れながらうちのシャドーのところが空いていたのでそこにいかにつなげていくかというところが後半はもっとやっていこうかという話はありましたが、試合の流れが後半は少し違ってカウンター気味のゲームがなって効率のいい得点を奪えたのでそれはそれでよかったと思います。
―3点目のカウンターについて
ポゼッションだけではなくて相手が崩れている時に奪ってから早い攻撃というのは意識してやらせているので、それができなかったらボール動かそうという優先順位ところを考えながらプレーをできたのではないかなという風に思います。
―セットプレーに対する守備について
マークをしっかり責任持ってやるということですね。もうそれしかないと思います。相手のストロングでやられてしまったのでそれは課題かなという風に思います。あとは流れの中では危ないシーンはそこまで無くてしっかり守れていたので逆転してくれたなという風に思います。今日は4年生の中心としたチームだったので4年生中心に頑張ってくれたのではないかなと思います。
―2ゴールの持山選手について
得点を奪えるようには要求はしています。それだけの能力を持っている選手なのでやっと点を取ってくれたなという感じですね。もっと点を取ってチームを勝たせられる選手になってほしいなという風に思います。
―次戦・桐蔭横浜大戦に向けて
今日はいい形で勝ち点3を取れたのでより向上させながら次の勝ち点3を取れるようにいい準備をして頑張りたいと思います。
持山選手
―試合を振り返って
先制されたら逆転できずに終わることが多いんですが、皆で力を合わせて逆転できて良かったと思います。
―自身の得点シーンを振り返って
1点目は自分が中間で受けてボールを回して加納選手から受けて最初は思いきり振ろうと思ったんですけど、落としが浮いてしまったのでとっさの判断で下から打ちました。2点目は高い位置で奪えて、自分がフリーで小川選手が良いパスを出してくれたので上手く流し込めました。
―次節への意気込み
連勝できるように頑張ります。
(記事:関拓斗、大澤晶、山口周起、木村匡翔 写真:関拓斗、山口周起)
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<次節情報>
10/5(土) 14:00 vs桐蔭横浜大学 @中央大学多摩キャンパスサッカー場