2024年10月13日 東京都・中央大学グラウンド
前節・国士大戦で圧勝し、迎えたホーム戦。多くの歓声が飛ぶ中、中大は60―31で朝鮮大戦を制した。
○前半
中大のキックで試合開始。最初に試合を動かしたのは中大だった。前半4分、中大は敵陣5mのラインアウトからモールを形成する。そのまま押し込み光安喬平(法4)がトライを決めた。吉田晃己(法1)のキックも成功し、7ー0となる。前半13分、敵陣10m付近のラインアウトからアタックを継続し、吉田が抜け出した。パスを受けた山﨑祥希(経4)が走り切り、トライ。吉田のキックが成功し、14―5となる。前半19分、敵陣22m付近のラインアウトからアタックを継続し、千葉央貴(経3)からのオフロードパスを受けた野村幹太(法3)がトライ。吉田がキックを成功させ、21―5と点差を広げた。
▲前半は攻撃で相手を圧倒した
前半24分、敵陣10m付近のラインアウトからアタックを継続。大外にできたブレイクダウンのサイドを野村が持ち出し、そのまま走り切りトライを決め、26―5となる。前半26分、敵陣ハーフウェイ付近の相手ボールラックをターンオーバーさせ、光安からパスを受けた千葉がギャップを走り切り、トライ。吉田がキックを成功させ、33―5とさらに点差をつける。前半30分に朝鮮大にトライを許すも、前半40分、自陣22m付近から、キックダミーをした吉田勇仁(文3)がビッグゲイン。オフロードパスを受け取った野村から、吉田晃へロングパスが繋がると、最後は水野拓(文2)が大外にトライ。前半は38―12となり、終始中大がリードする試合展開となった。
▲野村はトライを決めた
○後半
前半を38―12で折り返した中大はさらなる追加点獲得に向け攻撃の手を緩めない。後半5分、敵陣5mのラインアウトからモールを形成するとそのまま押し込み光安がトライを決めた。キックは失敗し、43―12となる。後半14分、敵陣22m付近のスクラムから大外に展開。水野が走りきってトライを決めた。12分の選手交代でキッカーは須田龍之介(法2)に変わったが、キックは失敗し48―12となる。
▲須田はキックを成功させる
後半16分、吉田がシンビンで10分の退場となるもその直後、相手ラインアウトのボールを奪いインターセプトに成功する。須田のキックパスに反応した水野がトライを決め、キックも成功し55―12となる。ただ徐々に、14人対15人の時間が苦しくなってくる。後半20mに相手にトライとコンバージョンキックを許してしまうが、27分にトライを決め60ー19と大きく突き放した。
しかし、その後は相手に2トライ1ゴールを許した。シンビンでの退場があったとはいえ、後半の試合展開に課題が残った。
▲ラインアウトに成功する
◆試合結果◆
〇中大 60 (38ー12、22ー19) 31 朝鮮大●
◆コメント◆
選手名 永山遼(総政3)、山口幸之助(経3)
ー今日の試合はどのような気持ちで臨んだのか?
永山
「次の試合が山場というか、専修大学、去年のリベンジがかかってるのでそれに向けて今日安定した試合が出来るようにって試合をしました」
山口
「次の3試合結構僕たちの中で山場って言われてたので、それに向けてみんなでディフェンスとかアタックとかで組織的に確立してこうって気持ちで取り組んだ試合だったかなって思います。後半すごいやられちゃったんですけど、全体的には良かったかなって思います」
ー後半の失点の要因は?
永山
「ひとつは自分たちのペナルティの多さと、イエローカード取ってしまって人数が1人少ないところから崩されてしまったところがあったので、そこは次の試合では狙われてしまうところなので、またチームで一からペナルティ取られないように練習の時から工夫していきたいと思います」
山口
「スタメンとリザーブで組織力の差みたいなのが生まれてるので、そこを全員で誰が入っても同じプレーができるようにしていきたいと思います」
ー今日の自身のベストプレーは?
山口
「自分はシンビンの出たところからプレーしたんですけど、チーム一丸となって14人で、タックル自分もドミネートタックルできて、ちゃんと抜かれないってとこができてよかったかなって思います」
永山
「セットプレーでどんなにミスしてもスクラムとかでターンオーバーするシーンが今回多かったのでそこが自分の中で1番いいプレーだったかなって思います」
ー次の試合に向けて一言
山口
「次の試合は負けられないので、これから1勝1勝何がなんでも勝つって気持ちやっていきたいと思います」
永山
「次専修ってことで、リベンジと入れ替え戦がかかった大事な1戦なので1点でも多く点数をとって勝てるように頑張りたいと思います」
ー具体的にどういったプレーを徹底していきたいか?
永山
「フォワードとしては、スクラムとモールで圧倒してバックスに勢いづけられるように、得点の起点となれるように頑張っていきたいと思います」
山口
「今日も良かったんですけど、スクラムでもっと圧倒できるようにこれからも頑張っていきたいと思います」
先制し、その後も試合を優位に進めて見事勝利した中大。今リーグは残り3戦。次戦、選手たちも語る「山場」を迎える中大ラグビー部に注目だ。
◆お知らせ◆
次戦は10月27日(日曜日)に専修大学グラウンドで行われる対専大戦です。
(記事・写真:小林想、谷本咲和、篠原ひなた)
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