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新チームで挑む初戦は3発快勝!-第73回全日本大学サッカー選手権大会 強化ラウンドグループステージ第1節 八戸学大戦

2024年12月13日 ひたちなか地区多目的広場A

 

▼スタメン

GK

岩瀬 陽(商3)

DF

常藤 奏(経2)

中光 叶多(商1)

西岡 隼平(経1)

鷹取 駿也(法2)

MF

武本 射雅(経3)→尾川 丈(商1)

杉山 耀建(国経3)→岡野一 恭平(商1)

佐藤 陽輝(商2)

岡崎 大智(経1)→小川 雄輝(経2)

田邊 幸大(経1)→遠山 湧斗(経2)

FW

田中 幹大(商3)→古川 大洋(経1)

 

▼試合結果

○中大3-1八戸学大●

得点者:田中幹大(前半31分)、遠山湧斗(後半26分)、古川大洋(後半45+2分)

 

5年ぶりのインカレ出場となった今大会は予選ラウンドの舞台で涙をのんだ。決勝ラウンドをかけた東海学園大戦で敗れた中大は新チームで強化ラウンド初戦・八戸学大戦に臨んだ。キャプテンマークを巻いたGK岩瀬らと共に、田邊や西岡などフレッシュな顔ぶれが並んだ。

▲スタメンを飾った西岡

前半9分、中光の鋭い縦パスからワンタッチでボールをつなぐと田中が前線に抜け出しシュート。このシュートは相手にブロックされるもこの試合初めてのチャンスをつくる。その6分後には武本が左サイドを突破し、右足を振り抜いたシュートがバーを直撃。攻勢を強める中大は同30分に試合を動かす。常藤のロングパスに反応した田中がゴール前に迫ると、最後は相手の股を抜く技ありシュートをサイドネットに突き刺し先制点を挙げる。関東リーグ終盤で前線をけん引した男のゴールが新チームの初ゴールとなった。しかし流れに乗ったかに思えた4分後、中盤でボールを失うと中央をパスで突破されるとそのままGKとの一対一を冷静に沈められ試合を振り出しに戻される。その後は佐藤がバー直撃のミドルシュートを放つなどチャンスはつくるものの勝ち越しには至らず、前半をドローで折り返す。

▲先制点を挙げた田中

先制点を奪いながらも同点弾を沈められ、両者譲らない展開で迎えた後半は、中大が最初にチャンスをつかむ。後半6分、相手陣内左サイドでロングボールを収めた鷹取が、相手ディフェンスの間を抜けだした杉山の足元にパスを送る。杉山がペナルティエリア外中央付近まで自ら運び相手を引き付けると、ペナルティエリアで細かくつなぎ最後は西岡がクロスを上げたが、中で合わせられず決定機とはならない。同13分には、またもディフェンスラインの間を取った杉山が佐藤からのパスを受け、エリア内に走り込んだ鷹取にラストパスを送る。シュートを選択した鷹取が左足を豪快に振り抜いたが相手GK正面に飛んだ。

▲攻守両面でチームの勝利に貢献した佐藤

ここで追加点がほしい中大ベンチは動く。同17分に小川、岡野一、尾川、遠山、古川の5選手を一度に投入。フレッシュな面々が揃い踏みし攻勢を強め、ついにスコアを動かすことに成功する。同26分、佐藤が相手陣内で出した縦パスを収められず相手にボールが渡るも、ペナルティエリア手前中央で尾川が奪取。そのまま右サイドにドリブルで運びフリーの西岡へ。最後はニアに抜け出した遠山が足を伸ばして押し込み、勝ち越し弾を決めた。試合を通してニアにスプリントして飛び込み、クロスに合わせる意識を持っていたという遠山は「スプリントして入ったことがゴールにつながってよかった」と得点シーンを振り返った。勝ち越し後も交代で入った選手を中心に、宮沢監督の評価する積極的なプレーが目立った。そして、アディショナルタイムに中大はさらなる追加点を奪う。同45+2分、ペナルティエリア手前の好位置でFKを獲得。キッカーの小川が蹴ったボール壁に当たった跳ね返り、回収し放ったシュートは再び防がれるも混戦の中にラストパスを供給。1年生の古川大洋が反転しながらゴールに突き刺し、試合を決定付ける3点目を決めた。

▲勝ち越し弾を決めた遠山

無念の予選ラウンド敗退から約1週間。3年生以下の新チームで挑んだ強化リーグの初戦は3-1で勝利をつかんだ。試合後スタメンの座を射止めた中光、西岡、そして途中出場ながら得点を記録した遠山は、今大会の位置付けとして「成長」の言葉を口にした。このチームで戦う来季に向け、1戦1戦がチームにとって個人にとって力を伸ばす重要な場となる。

 

▼試合後コメント

宮沢監督

-試合のテーマについて

このリーグで優勝するというところですね。そのためには得点を多く取ろうという話はしました。

-選手に熱さを感じたが

3年生が中心になって(岩瀬)陽を中心にやっているのですが、もう来年に向けて取り組んでいますので、そういう意味ではすごくみんな積極的にプレーしてくれているなという風に思います。

-今日の試合で評価の高い選手について

みんなよく頑張っていましたけど、途中から出たメンバーは結構フレッシュでゴールに向かっていたところは印象深いですね。

-途中出場の遠山選手と古川選手のゴールについて

良かったと思いますね。クロスは今年多く点を取れたので、クロスから点をもっと取りたいなというところとセットプレーで取れたというところですね。インカレの舞台でセットプレーから点を取れると違ったかなと思います。そういう意味では1試合3点を取れるチームにしたいなという風に思っています。

-今日3点を取れたのは評価できる部分か

そうですね。失点をしてしまったのでそこは反省材料としてこれからまたやっていきたいと思います。

-次戦に向けて

明後日もたくさん点を取って勝てるように頑張りたいです。

 

遠山選手

-今日の試合の評価

新チームの初めての公式戦というところで、日本一の集団を目指すという風に決めたなかで仕上がりはうまくいかずに前半を1-1で折り返してしまいましたが、後半修正して3-1で勝ち切れたことはいいことだと思います。ただ、目指す場所と自分たちのプレーは違うので、もっと修正していけたらと思います。

-新チームでどのような準備をしてきたか

今週の練習でいったら、ゴールを奪う、ゴールを守るという本当に当たり前のことを徹底してやってきた感じですね。

-得点シーンを振り返って

隼平(西岡選手)がいいクロスを前に入れてくれたので、ニアにとりあえず入って触れたらいいなと思ったら触れたので、 結果的にあそこにスプリントして入ったことがゴールにつながったので、決められてよかったです。

-試合を通して、あそこに飛び込むという意識だったか

そうです。

-次戦への意気込み

この遠征でも全勝して優勝しようというのはチームとして掲げているので、そのためにも やること変わんないですけど、自分たちが出せるものをしっかり出せば勝てると思うので、自分たちで成長することと個人でも高められるようにやっていきたいです。

 

西岡選手

-今日の試合の評価

新チームが始まったばかりで、うまくいかないことも多くあったと思いますが、その中で勝ち切れたという部分は良かったとは思います。でも失点の部分とか、日本一になるならあのような失点はなくさないといけないし、もっと守備でも攻撃でも合わせていかないとまだ合っていない部分があるので、そこをもっとこだわってやれたらもっと変わった試合展開になったと思います。

-新チームでどのような準備をしてきたか

新チームになって新しいフォーメーションとかにチャレンジしているので、そういう戦術的な部分とか、さっき言った当たり前のサッカーの本質の部分のところを突き詰めて練習してきました。

-次戦への意気込み

まず目の前の一戦一戦にこだわって、こだわりを持ちながら勝ちを目指していって予選突破して最終的には優勝したいですけど、その中で1人1人が成長できるような大会にしていきたいなと思います。 

 

中光選手

-今日の試合の評価

新チームが始まったばかりでミスがあるのは分かっていたので、失点してしまったのはありますが、そこから後半逆転できたというのはやはりチームにとって大きいものだと思うので、この勝ちをプラスに捉えて明後日の試合にもつなげていけたらと思います。

-新チームでどのような準備をしてきたか

以前までは、3バックで両サイドを落として5バック的な感じで守り固めるというのもやっていましたが、1枚減らして4バックにしています。守備が1枚減るので失点しやすくなりますけど、そこの横へのスライドというのを意識してみんなで声を掛け合いながら、ゾーンディフェンスでコミュニケーションを取りながらうまくやってきた感じです。

-次戦への意気込み

今回の大会で優勝することが関東リーグにつながってくると思うので、 まず来週の試合は先ほどの試合で出た課題をチームで修正して、チームとしても成長できるように頑張りたいと思います。

 

(記事、写真:琴寄永里加、山口周起)

 

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