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1部残留のためにも大きな勝ち点3を獲得─関東大学サッカーリーグ戦1部第20節対国士大

2023年11月4日 東京都・国士舘大学楓の杜キャンパスサッカー場

 

▼スタメン

GK

猪越 優惟(商4)

DF

牛澤 健(経4)

加納 直樹(総4)

長澤 圭剛(文3)

常藤 奏(経1)

MF

山﨑 希一(経4)→矢尾坂 岳斗(商3)

田邉 光平(法4)

小川 嵩翔(商3)

FW

家坂 葉光(文3)

杉山 耀建(国際経営1)→淵上 涼太(経1)

山本 航生(商4)→持山 匡佑(商2)

 

▼試合結果

 

〇中大1―0国士大●

 

得点者:山本 航生(前半12分)

 

現在の順位で一つ上の国士大。中大は2部降格の確率を少しでも下げるためになんとしても勝ちたいという思いを胸に今節に挑んだ。アウェイの地で緊張感の漂う中、試合は幕を開けた。

前半11分、試合は大きく動く。中大はコーナーキックを獲得し、ライトコーナーから小川がゴール前に向かってボールを蹴り、常藤がヘディングでボールを取ると、そのボールはレフト側にいた山本のもとへ。そのまま山本がシュートしゴールを決めた。山本は今節が初スタメンであり、試合後のインタビューで自身の先制点について「この4年間やってきたことが本当に間違いじゃなかったんだなって思えるような先制点」と振り返った。

▲得点後、喜ぶ山本

この先制点によって流れが中大にやってくる。しばらくは攻める展開が続き、同19分左サイドからのパスを右サイドに走りこんできていた長澤がゴール前で受け取りそのままシュート。これは得点にはならなかったが、前半終了まで両者が攻防を繰り返す展開が続いた。このまま前半は相手に点数を与えることも、中大に追加点が入ることもなく終わった。

後半開始直後、中大はゴール前のペナルティエリアでファールし、相手にフリーキックの点数獲得のチャンスを与えてしまった。これが入れば同点になってしまう、緊張感の漂う中、国士舘大からボールが放たれる。絶体絶命のピンチでも猪越は冷静であった。ゴールかと思われたボールは気づくと猪越の腕の中に。

▲ゴールキックする前の猪越

危うい展開をしのいだ後も攻められる展開が続く。しかしそのたびに猪越を中心とした守備陣が活躍し、なんとか点数を抑えた。このまま終わるかと思われた同40分、スローインされたボールを持山が受け取り、そのボールを国士大に阻まれながらも矢尾坂にパス。前に出ていた矢尾坂は一人抜けし、ゴール前にボールを運びシュート。キーパーはかわしたものの、惜しくもシュートは右にそれてしまった。

この展開が転機になると思われたが、その後も国士大に攻められ、逃げ切る形で1-0で試合を終えた。

▲ゴールを守る選手たち

試合後、宮沢監督が「とても大きな勝ち点3」と語っていたようにこの勝利は中大にとって1部残留のためにはもちろん、チームのためにも大きなものになった。次の相手はリーグ戦でいい成績を残していて前期には悔しい負け方をした明大。残留をより確実にするために中大は次節に挑む。

 

▼試合後コメント

宮沢監督

──今日の試合全体を振り返って

もう1部残念するためには,今年1番の試合だという位置付けで選手を送り出したんですけど、最初から最後まで、集中力を切らさずに、体張って戦ってくれたので、選手の成長も感じましたし、とても大きな勝ち点3だったと思います。

 

──山本選手の先制点について

星野が累積で出れずに、この前途中から出て、いいプレーしてくれたので、スタートから行こうっていう決断をしたんですけど。これまでずっと努力してきた選手なので、こういう形で点取ってくれて本当に良かったなと、 とても嬉しく思ってます。チームに与える影響もすごい大きくてですね、今日は久しぶりに出た選手も、初めて出た選手もいましたし、そういう選手がもうほんと躍動してくれて、勝利に導いてくれたんじゃないかなと思っています。チーム力の結果だと、成果だと思います。

 

──次節明大戦に向けて

明治はもうとても強いチームとわかってますので。粘り強く戦いながら勝ち点3取れるようにみんなでいい準備を、対策をして臨みたいなと思います。


猪越選手

──今日の試合振り返って

今日はもう試合前から、残留に向けて、もうほんとここ負けたら終わり、ぐらいな気持ちでみんなでやって、 ほんとなんか自分たちの良さっていうのはあんまり出せなかったかもしんないんですけどほんと気持ちで勝てたんでよかったです。

 

──攻められる展開が続いていたと思いますが、そのときの心境などを教えてください。
なんかもう今日は、もうミスしてもいいから思い切ってやろうって試合前から思ってて、 でもそれが良かったというか、自分の中で思い切ってプレーできたから、前に飛び出したりとか、ビルドアップのところであったりも、ほんと迷わずできたっていうのが、やっぱ無失点に繋がったっていうか、そういうピンチのシーンも防げたっていう要因かなって思います。

 

──先制点について

20番のこうきが点取ったんですけど、やっぱ4年間ほんとに苦労した選手で、本当に努力もしてたし、本当にやっぱ日の目を浴びることが少なかった選手で、やっぱ4年生がこうやって最後の方に、最後の方でこう活躍するっていうのは、すごい嬉しかったというか、そういうのを見てたんで、ほんとよかったなっていう。なんかやっぱ今日初スタメンだったんで、誰よりもあいつが決めたのが嬉しくてよかったなって思います。

 

──次節明大戦に向けて

まだ残留決まったわけじゃないし、前期の明治戦は悔しい負け方してるんで。やっぱここしっかり明治叩いて、自分たちが1年間培ってきたものっていうのを発揮できるようにしていきたいと思います。

 

山本選手

──今日の試合を振り返って

本当に今日はもう全員で、もう勝ちが絶対条件っていう中で、残留に向けて、もう本当に全員がもう1週間気持ちをもって練習したのを試合で体現できたかなっていう風に思ってます。

 

──ご自身の先制ゴールを振り返って

自分4年間で、今まで今日が公式戦初スタメンで、この今年1年っていうだけじゃなくて、この4年間やってきたことが本当に間違いじゃなかったんだなって思えるような先制点でしたし、今日はラッキーな形で普段出てる星野が累積って形でのスタメンだったんですけど、この1週間、自分がやってやるっていう気持ちで思ってたので、ちょっとできすぎなような感じかなって。

 

──次節明大戦に向けて

これで残留が決まったわけじゃないので。まだまだあと2節、上位の相手として明治っていうのは、今日よりも強度が高く、切り替え、スピード感っていうのはあると思うので、それをさらに自分たちが埋まっていけるように、残留に近づけるように勝利を目指していきたいなっていう風に思ってます。

(記事:大澤晶 写真:大日方惠和、福田菜緒)

 

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