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前半3トライも無念の逆転負けー関東大学ジュニア選手権カテゴリーC 対日大

2025年9月7日 東京都・日本大学稲城キャンパス

春季交流大会では見事勝利を収めた中大。先制に成功し流れをつかんだ中大は、前半3トライを挙げた。しかし、後半に入ると風の影響もあり敵陣に攻め込めない。調子を上げた日大に3トライを奪われて、無念の逆転負けとなった。

〈前半〉
坂本亮(法1)の先制トライで勢いづいた中大。試合開始18分、日大の猛攻を乗り切ると、流れを引き寄せる。ラインアウトから、久保田泰綺(文3)がじくざくと縦横無尽にコートをかけて、日大のディフェンスを翻弄。中央突破に成功した。

ハイタッチを交わす坂本

日大を翻弄する久保田

さらに、相手のミスから久保田がボールを奪って、持ち前の脚力で日大を引き離すと、徳山昇真(法3)へパス。トライを確信した徳山は、笑顔でトライラインに飛び込んだ。

笑顔で駆ける徳山

開始36分、スクラムから押し込まれ失点。取り返したい中大は、ラインアウトでボールを獲得すると、三浦しんが粘りの前進。パスを受けた引地旬(文3)がトライを試みるも、トライライン間際でノットリリースザボール(タックルで倒された選手がすぐにボールを離さない反則)を取られ、惜しくも得点とはならなかった。

粘りのキャリーを見せる三浦

前半終了間際、中大はピンチに陥る。久保田のノックオン(持っていたボールやキャッチしようとしたボールを前に落とす反則)によって、スクラムで再開。日大がじわじわとトライラインに迫ってくる。アドバンテージをとられ、苦しい時間が続くが、なんとかボールを奪取し、日大の追加点を防いで前半を終えた。

〈後半〉
ハーフライン付近で勝負は拮抗するなか、中大はペナルティキックを獲得する。キッカーはキックの成功率が高い久保田であったが、強い風の影響で失敗。得点とはならなかった。

中大に最初の試練が訪れる。高くあがったボールを日大がキャッチすると、一気にトライラインへ。徳山、下坂陸(法3)、松岡優哉(商2)のタックルで1度はしのいだものの、自陣5m 付近のラインアウトからモールで押され、トライを許してしまった。

攻守で活躍した下坂

次なる試練もすぐに訪れた。またもラインアウトから、モールで押し込まれるが、今度はボールの奪取に成功。細かくパスを回し、キックでクリアした。反撃したい中大は、松岡のいいタックルから攻撃に転じるも、トライすることは叶わなかった。少しでも点差を開きたい中大は、再びペナルティキックを獲得。久保田が得点した。

ペナルティキックに成功する久保田

ほっとしたのも束の間、日大がラインアウトからモールで押し込み連続トライ。とうとう逆転されてしまう。試合終了が迫るなか、中大に最後のチャンスが訪れる。パスをつなぎ、攻撃を継続するも、なかなかトライラインに近づけない。三宮圭斗がゲインし、小池琉翔(文2)がライン数十c m前 まで詰め寄ったが、反則を取られて日大ボールに。日大がコート外にボールを出し、試合は終了した。

▲トライライン数十cm前まで迫った小池

菅平合宿を経て、最初の公式戦となった今試合。勝利を果たし、来週から始まるリーグ戦に向けて、チームに勢いをもたらしたいところではあったが、後半は敵陣に攻め入ることができず、逆転負けという結果に終わった。悔しさをバネに1週間でどこまで修正できるか、次戦の活躍に期待したい。

◆試合結果◆

●中大 20(17ー7、3ー17)24 日大○

◆コメント◆

ーこの試合にはどのような意気込みで臨んだか
徳山
合宿終わって、シーズンの初戦なんで絶対勝たなきゃなっていう思いで挑みました。
引地
自分も開幕戦なんで、チームが1つになって絶対勝利しようって気持ちで臨みました。

ー菅平合宿を経て成長したと感じる部分は
徳山
試合を結構重ねるので、経験値っていう部分では1番得たものかなと思います。
引地
自分は合宿前までは試合中とか自分のことで精一杯で、周りに声かけるとかあんま意識してなかったんですけど、合宿中に4年生からこう「しっかり」みたいなのを受けて、自分もチームを引っ張っていこうかなと思って、そこは成長したと思います。

ー今回の試合で、菅平合宿の成果が生かせたプレーは
徳山
敵陣に入った時のその継続力っていうのは、合宿からずっとやってきて、そこでの取りきりっていうのが前半は見せれたんですけど、後半はやっぱりなかなか敵陣に入ることができずに、そういう自分たちの強みが発揮されずに終わっちゃったかなっていうのが印象です。
引地
自分も継続力っていうところ、また、コンディフェンスも、ピンチの時のチャンスの時も継続していくっていうところです。

ー前半の好調の要因は
徳山
やっぱりその風上っていうのもあって、結構自分たちが春からずっとやってきた、敵陣でプレーしようっていうのが、前半は結構やりやすかったんですけど、後半になって風下になってなかなかエリアが取れず、逆に相手にエリアを取られるっていう場面が多くなっちゃって、結局負けにつながったのかなっていうふうに思います。
引地
フォワードのセットプレーのとこでラインアウトが安定してて、マイボールはちゃんとキープできてたんで、あとキックも風上っていうところがあったのでそこが良かったと思います。

ー来週からリーグ戦が始ままるが、より精度を高めたいと考えてる部分は
徳山
やっぱりパスは当たり前にポジションから絶対やんなきゃいけないところなんですけど、エリアをとっていくなかで、僕、左足なんで、左足からのキックっていうのは、今日も1発打てたんですけど、チャージされちゃってうまくいかなかったんで、そこを磨いて自分の武器にしたいなと思います。
引地
自分はコンタクトの部分でくると、キャリーは今日もあんまいいプレーがなかったんで、そこは意識して頑張っていきたいと思います。

ーリーグ戦への意気込み
徳山
これから平日ずっと練習して、こっから来週のメンバーが決まっていくと思うんで、まずはその来週のメンバーに選ばれるように精進していきたいなって思います。
引地
自分もまずはメンバーに選ばれる、選ばれた時にはチームを盛り上げながら、マストウィンでいきたいと思います。

(記事・写真:福田菜緒)

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