2026年5月3日 神奈川県・富士通スタジアム川崎
今年度も連盟主催の春季オープン戦が始まった。中大の初戦の相手は、昨秋同じ地で対決し逆転負けを喫(きっ)した立大。前半はどちらも譲らず拮抗した試合展開だったが、強風による難しい状況でのフィールドゴールにミスが出るなど思うように攻撃を進められず、後半は立大のペースに飲まれて3度のタッチダウンを許してシーズン初戦に敗れた。
試合は中大のレシーブでスタート。QB正村祐隼(法2)を始点にWR吉原聖也(商4)、境那士(経2)へパスプレーを展開するが1stダウンを獲得できず攻撃権が立大に移る。直後のディフェンスでは立大にダウンを許すもDB柿内海武(商4)が上手くブロックし、中大は再び攻撃に転ずる。正村、吉原のパスプレーに加えRB上村聖哉(商4)もランプレーを決めるが、直後に吉原が相手からのタックルを受け陣地を進めることができない。しかし守備ではDL北浦吏紀(文4)が積極的なタックルで立大オフェンス陣を阻止するなど互いに譲らない展開が続き、両チーム無得点で第1クオーター(以下、Q)が終了。
▲パスプレーで陣地を進めた正村(右)
中大の攻撃から開始した第2Q、RB浅川康生(法4)が相手ディフェンスの間を縫って進み、次のプレーで立大にオフサイドとパスインターフェアのファウルが宣告される。これにより15ヤード進んだ中大は敵陣44ヤードから攻撃を開始。2ndダウン&10から正村がパスすると見せかけてそのまま独走し、このフェイントが効いて1stダウンを獲得する。敵陣26ヤードから境のパスプレー、上村のランプレーでつなぎ、4thダウン&2まで迫ったところで中大はフィールドゴールを選択。先制点を狙ってWR石川天真(商3)がキックしたが、強風の影響もありポールの右側に外れて得点を逃した。このプレーにより攻撃権を手にした立大がテンポ良くゲインを繰り返す。中大側の15ヤードまで迫られそこから一気にタッチダウンを決められてしまい、トライフォーポイントのキックも合わせて7点を失った。直後の攻撃で自陣エンドゾーン内でタックルされてセーフティの判定を受け、さらに2点を失って前半を終える。
▲フィールドゴールを試みた石川(中)
無得点のまま9点を追いかける展開となった後半戦は、中大のキックオフで幕を開けた。
守備から始まった第3Q。中大は、ディフェンスの奮闘から主導権を引き寄せようと試みる。相手のランプレーに対し、LB村木洸太(商4)の鋭いタックルで1stダウン更新を阻み、追加点のチャンスを与えない。
ターンオーバーによって攻撃権を得ると、吉原を軸にパス攻撃を展開しようと試みるが、相手の堅守により、なかなかリズムをつかみきれない。再び守備に回ると、今度はDL金子大希(国経4)がQBサックを決め、相手のホットラインを封じ込めるべく奮闘する。しかし、その直後、相手QBからWRへ約20ヤードのパスを通され、タッチダウンを許してしまう。反撃したい中大は、上村のランプレーなどで1stダウンを更新し意地を見せるものの、敵陣レッドゾーンへ侵入することは叶わず。点差を広げられた状態で第3Qが終了した。
最終第4Q、開始わずか9秒。最初のプレーで相手QBからWRへのパスがつながり、決定的な追加点を奪われてしまう。その後フィールドゴールも決められ、後がない中大は、ディフェンスではLB村上雅也(商2)が気迫のタックルを見せ、オフェンスでは浅川のランプレーやWRとのパスプレーで最後まで反撃の糸口を探るが、得点には結びつかなかった。
▲試合後のようす
新体制で臨んだ春季オープン戦初戦は、苦い敗戦となった。しかしながら、試合後のインタビューで今年の目標に「日本一」を掲げた選手たちの表情に、迷いの色は一切ない。
次戦は5月24日、強敵・早稲田大学BIGBEARSとの一戦。2026年チームスローガン「ALL ONE」を掲げた中大RACCOONSが、どう強敵へ挑むのか。今後の中大RACCOONSに期待がかかる。
◆試合結果◆
●中大0-26立大〇
(第1Q:0-0、第2Q:0-7、第3Q:0-8、第4Q:0-10)
◆コメント◆
上村聖哉主将
——本日の試合を振り返って
「秋に戦う相手だっていうのもあって、春に培ったファンダメンタルがどこまで通用するかっていうのを試せる場だったと思うんですけど、通用した部分としなかった部分があるので、通用しなかった部分はしっかり持ち帰って次につながる機会だったと言えるように準備していきたいと思います」
——何度もランプレーを決めるなどご自身の活躍もありましたが
「(今日の自己評価は)50点ぐらいですね。立教大の2番と44番のLBの二人が関東の中でも刺さりが速くてやられてしまったので、秋はそこを越えなければ勝てないと感じたのでその辺りを磨いていきたいなと思います」
——今年はどのようなチームですか
「4年が引っ張るというよりは伴走型という感じで、そこに下級生ながらチームに対して働きかけをしてくれる頼もしい後輩たちがいるので、上手く彼らの力を借りながら上のレベルアップも底上げも図っていけたら良いなと思います」
——チームとして、個人としての今年の目標は
「日本一です。個人では、僕はやっぱり誰もが認めるエースランナーにならなきゃいけないと思うので、フィジカルという持ち味を全面に生かしたランプレーを連発して今年こそリーディングラッシャーになりたいと思います」
——次戦に向けて一言お願いします
「次戦が早大ということでO、D、K共に完成度の高いチームなので、春の早大にどれだけ通じるかが秋にそのまま出ると思うのでここからの3週間しっかり準備していきたいと思います」
松浦大翔副将
——今日の試合を振り返って
「今日の試合は、最初の入りはとても良かったと思うんですけど、その分後半になるにつれて勢いが落ちていってしまいました」
——今年の目標は
「チームとしてはもちろん、学生日本一です。個人としては、その日本一に導くことができるような選手になることですね」
——次戦(対早大戦)に向けて
「昨年の秋にも、そして今まででも一番やられてる相手なので、しっかり対策して臨んで戦いたいと思います」
北浦吏紀副将
——今日のゲームで個人とチームで意識していたこと
「個人ではしっかりディフェンスで止めてオフェンスにつなげるっていうことと、チームとしてはロースコアを目指して、オフェンスがいかに楽にできるかっていうのが大事なんで、ディフェンスでしっかり止めて次につなげようと思ってました」
——それを踏まえて今日の試合振り返って
「実際に自分たちの弱みが後半に出てしまった部分があるので、そこをしっかりとまた次の試合に向けて修正していけばいいかなと思ってます」
——弱みと言うとどの辺りですか
「相手の流れがきてる時に対して断ち切ることができなかったり、ボールが欲しい場面で取れなかったって言うのが一番の課題ですかね」
——風が強い中での試合でしたが、いつもと違うところは
「いや、僕はディフェンスなので特にそんな影響もなくできたのかなと、キッキングでいつもできてたことができなかったことがあった」
——今シーズンの個人とチームの目標
「個人では日本一アグレッシブなDL目指してチームを引っ張ることと、チームはやっぱり日本一なれるようにしっかりと、まだ時間あるので秋でしっかりと準備できるように積み重ねていきたいなと思います」
——次戦の早大戦への意気込み
「今日立教で出た課題をまず克服して、早稲田に向けて万全の状態でぶつけるだけなので、今までやってきたことをいかに試合でもできるかっていうのが今後の僕らの課題だと思うので、しっかり抑えて勝利目指せるように頑張ります」
◆お知らせ◆
次戦は5月24日(日曜日)にアミノバイタルフィールドで行われる対早大戦です。
(記事:比留間柚香、沼澤春日 写真:紀藤駿太、沼澤春日、比留間柚香)
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