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ラクーンズの快進撃!強敵日大相手に歴史的勝利を飾る!―関東アメリカンフットボールリーグ戦 第2節 対日大

2021年10月23日 アミノバイタルフィールド

初戦の立大戦に勝利した中大ラクーンズ。久しぶりの有観客で行われた試合の相手は強豪日大。高い壁に挑んだ中大ラクーンズは前半こそ点を取り合う接戦が続いたものの、迎えた後半の第3Q3つのタッチダウンを奪い一気に突き放す。最終的には3813で圧勝し歴史的勝利を勝ち取った。

 

第1Q、RB北原健作(経2・佼成学園)が見事なランでボールを前に運ぶとQB西澤慧介(商3・中大附属)に繋いでWR相浦直希(商4・中央大学附属)がタッチダウンを決めて早くもリードする。しかし第2Qではパスが繋がらず、中盤には日大にタッチダウンを決められ同点に追いつかれる展開となる。

▲ランプレーで幾度もチャンスメイクをした北原

 

リードするも追いつかれるシーシーゲームの前半。久しぶりの有観客試合の中、客席からは「楽しい」という声と同時に「もったいない」との声も上がっており、ラクーンズのあと一歩のオフェンスにもどかしさを感じる形で終了した。

前半終了後のハーフタイムには、中大、日大両チームのチアリーディング部がパフォーマンスを披露し会場を盛り上げる。熱い男の戦いに紅一点、彩りを添える。

 

▲久しぶりの有観客試合で盛り上がる観客席

 

「あと一歩。」そんな声を跳ね返す大きな展開を見せたのは第3Qだった。先手を取ったのは日大。フィールドゴールを決められ逆転されるが、見せ場はここからだった。直後、まずはQB西澤慧介からWR井上諒勇(商4・Centennial secondary school)への絶妙なTDパスが決まる。キックも決まり7点を追加し逆転。そしてこの試合の勝負を決定付けた第3Qの猛攻はこのタッチダウンを皮切りに開始される。

気を付けたい得点の直後。しかしラクーンズの固い牙城を日大が崩すことはできない。良い守りは必ず攻撃に繋がる。積極的に仕掛ける日大相手に一歩も引かず、敵陣30ヤード付近でフォースダウンを奪いその後の攻撃に優位な位置を確保する。流れは来ていた。その流れをきっちり掴んだのはRB針ヶ谷優太(商4・中大附属)のタッチダウン。キックの得点を含め2413 とした。

攻勢は続く。自陣20ヤード付近でラクーンズが相手QBにラッシュすると、ボールを拾ったDL小山嗣晶(商4・中大付属)がエンドラインまで一直線に駆け抜ける。小山の独壇場となったこの瞬間。会場はこの日一番の盛り上がりを見せ、視線を一点に集めた小山はロングランの末にリターンTDを華麗に決めた。この第3Q、最終的に3つのタッチダウンを決め31-13と大差をつける。さらに第4Qでも得点を追加し趨勢は決した。それでも攻め続ける姿勢は続き、スコアボードが000秒になるその時まで攻めの姿勢は変わらず。ブザーが鳴った時、グラウンドの内からもそして外の観客席からも大きな歓声が上がり大きな勝利を讃えた。

▲勝利を噛み締める選手たち

 

強豪日大相手に素早い攻めと固い守り、攻守の歯車が完璧に噛み合ったこの日の中大がもたらしたのは歴史的勝利という最高の結果。終了後「勝ったぞー!」という力強い雄叫びが今日の充実感を物語る。次節の法政戦。勢いに乗るラクーンズは確実に勝利し、Aブロック優勝を決め、創部以来初となる念願の甲子園ボウル出場へと前進してくれるはずだ。

◆試合結果◆

〇中央大学RACCOONS38 -13 ●日本大学PHONEIX

7  1Q  3

10  2Q  10

31        Q  13

38        Q  13

 

DL・小山嗣晶(商4=中大附属)
①試合を振り返って
オフェンス、ディフェンス全てのプレーが完璧だったかと聞かれたらそうではない。自分達はもっと成長しなければならないと思う。しかし、去年日大に敗れてから一人一人が勝つために、歴史を変えるために何をしなければならないのかを考え尽くして行動してきた。その努力がやっと実を結び始めていると感じる事のできる試合だった。

②強豪・日大に勝利できた要因
選手・スタッフ関係なく全員が「自分がこのチームを勝たせる」という強い思いを持ち続けて行動し続けたからこそ勝てた試合だった。練習から試合の緊張感をイメージして行う事で、自分達なら出来るという自信を持って試合に臨むことが出来たのも大きな要因だと思う。

③次戦に向けての意気込み
甲子園ボウルに出場する為には絶対に勝たなければいけない相手なので、試合までの3週間を無駄にせず、これまで以上に努力を重ね、必ず勝利を掴みます。応援よろしくお願い致します。

RB・北原健作(経2=佼成学園)
①試合を振り返って
勝てたのは良かったが細かいミスが沢山あったので改善していきたい。

②強豪・日大に勝利できた要因
実力的には同じか少し劣るくらいだかメンタル面では中大が勝っていてそれが勝ちに繋がったと思います。

③次戦に向けての意気込み
日大戦は自分の納得のいくプレーが出来なかったので法政戦では自分のプレーで勝たせられるように頑張ります。

 

◆お知らせ◆

次戦は11月14日(日)に横浜スタジアムで行われる対法大戦(第2節・13:30K.O.)です。

(記事:竹内賢心、写真:鈴木左和)

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