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【第169号掲載記事・陸上競技部】吉居、「空前絶後」超えの大記録ー第98回 箱根駅伝

◇1月2、3日◇東京・大手町~神奈川・箱根町芦ノ湖畔

圧巻の走りだった。スターターの1区を任された吉居は佐藤悠基(SGホールディングス)が持つ最古の区間記録を15年ぶりに塗り替える激走で区間新記録を樹立。最優秀選手にあたる「金栗四三杯」も中大勢として初めて受賞した。

※「中大スポーツ」第169号2面の本文を掲載しております。

◇   ◇   ◇1区吉居(©関東学連/月刊陸上競技)

スタート直後から集団を引っ張り、5キロ過ぎにはひとり旅となった。10キロを27分58秒で通過し、1万メートルの自己記録28分3秒90を超えるラップタイムを刻んだ。それでも、「余裕がありました」と吉居。ペースを落とすことなく、一時は後続と1分以上の差をつけた。残り3キロは険しい表情に変わったが、「4年生のために少しでも稼ごう」という藤原監督の言葉に奮起。中大は21年ぶりにトップで鶴見中継所に飛び込んだ。

大きな期待を受けて臨んだルーキーイヤーの前回は、3区15位。その悔しさを糧に今季は練習量を増やした。「距離走ではこれまで25キロをやることが多かったのですが、今は30キロまでできるようになって、回数も前年よりも増えていると思います」。 充実した練習で、長い距離に対する不安を解消。自信を持って臨んだ箱根での区間賞は、吉居にとって確かな手応えとなった。

陸上長距離界の大器が次に見据えるのは、7月に米オレゴン州で開催予定の世界選手権。東京五輪の雪辱を期して5000メートルで出場を狙う。

◆試合結果◆

1区1位:吉居大和(法2)、1時間0分40秒(区間新)

記事:若林拓実、写真:©関東学連/月刊陸上競技

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2021年1月13日(木)付で「中大スポーツ」第169号を発行いたしました。詳細はこちら