• Twitter
  • facebook
  • instagram

山田俊輝今季ベストで入賞!「やっと1500走れる選手に戻ってきた」ー第92回日本学生陸上競技対校選手権大会

2023年9月14日~17日 埼玉県・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場

陸上の全日本インカレが4日間にわたって埼玉県熊谷市で開催。中大勢は表彰台獲得とはならなかったが、110mHで宮﨑匠(法4)、5000mで溜池一太(文2)が5位入賞、また1500m山田俊輝(経4)は今季ベストの走りで8位入賞を果たした。

初日、男子100m予選には藤原寛人(法3)、400m予選には関東インカレ3位の稲川慧亮(法3)が出場。ともに危なげなく予選を通過するも、翌日行われた準決勝では藤原が10秒51のタイムで5着と惜しくも決勝に進むことはできず、稲川もスパートでスピードを上げることができずに準決勝敗退となった。また、4×100mR予選には、藤井和寿(商3)、藤原、宮﨑、エケジュニア瑠音(法1)の4名が出走。他チームとの接触という不運もあり、39秒81の組5着、予選敗退となった。

▲バトンパスをする藤原(左)、宮﨑(右)

この日の最終種目となった男子10000m決勝には、阿部陽樹(文3)、伊東夢翔(経2)、白川陽大(文2)の3選手が出場した。阿部は終始日本人先頭集団でレースを進めていく。日本人1位となった伊地知賢造(国学院大)のラストスパートにはつけなかったものの、最後まで先頭集団で勝負し続け日本人6着の29分40秒59でフィニッシュした。今回のレースについて「日本人1番でゴールしたかったんですけど、苦手なラストスパートのところで負けてしまった」と本人も振り返ったが、持ち味である高いレベルで安定した走りはしっかりと披露。これからの駅伝シーズンに向け、弾みのつくレースとなった。一方で、白川、伊東夢は苦しい走りとなった。白川は途中まで前方でレースを進めていたが後半に集団から離されてしまい、30分25秒58で19位、伊東夢は中盤で失速すると後半は一人旅となった。32分25秒26で26位となり、レース後は悔しさをにじませた。

▲駅伝に向けては、「トラックシーズン思ったような活躍ができなかった分、自分の走りをしたい」(阿部)と話す

大会2日目、長距離ブロックからは山田俊輝(経4)と吉中祐太(文2)が1500mに出場。今期好調の吉中は予選3組で3分47秒の結果。4着と健闘したが惜しくも予選敗退となった。
予選1組に登場した山田は3分44秒と今季のベストタイムで決勝進出。「15カ月ぶりに45秒を切ることができてやっと1500を走れる選手に戻ってきたなと感じた」と話した。決勝については「苦手なスローペースだったが、スローペースの中では今までで1番戦えた方じゃないかと思う」と評価した。今後の目標については「日本選手権の標準が今年切れていないのでグランプリでベストの41は切りたい」とした。ハードル競技には3人の選手が出場。400mHでは百田仁成(法4)が自己ベストを更新し準決勝へと進んだ。110mH予選には宮﨑匠(法4)が登場。2着でフィニッシュし危なげなく準決勝進出を決めた。

 

3日目、午前に行われた110mH準決勝も2着で見事に通過した宮﨑。決勝でも安定したハードリングを見せるも表彰台には惜しくも届かず、13.90と5着でラストインカレを締めくくった。

また800mには金子魅玖人(商4)が出場。予選はラスト100mで前に抜け出し1位通過を果たした。迎えた準決勝では予選よりもスローペースだったものの、1周目から積極的にレースを展開。しかしスパートで勝ち切ることができず4着、準決勝敗退に終わった。

▲予選に挑む金子

この日の最後には男子5000m決勝が行われ、山平怜生(法3)と溜池一太(文2)が出場。溜池が吉岡(順大)に次いで日本人2位となる5位入賞、山平が14位に入った。

日中から日差しが照り付け夕方でも30度を超えるむせ返るような暑さのなか、山平は序盤は先頭集団で走るもスピードを上げきれず全体の14位という結果となった。

一方溜池は序盤から留学生3人の先頭集団に食らいついたが、徐々に離され中盤は吉岡と日本人1位をめぐり並走するレース展開となった。一時は前を走ることもあったが、残り1周で追い抜かれ「最後までついて行って最後の1周で勝負を決める」という自身の得意パターンを発揮することができず、5位という結果となった。試合後「優勝を目指していたので、前の3人について行ける力が今の自分になかったことが悔しい」と語ったが、夏合宿でのスタミナに重きを置いた練習を経て「去年よりはハイペースで刻めるようになった」と成長も感じていた。

▲吉岡(順大)と競る溜池

駅伝3冠を目指す中で、その最初の戦いとなる出雲駅伝がすぐに迫る。自身の得意なスピードが活きるこの大会では「優勝できるための区間賞をとりたい」と目標ははっきりしている。希望区間は昨年区間2位だったリベンジの5区、または優勝を決める可能性のある6区だという。そのために「ロードでもスピードを発揮できるような練習をしていきたい」と語った溜池。駅伝シーズンでの活躍にも期待が高まる。

◆試合結果◆

1日目

男子100m予選
4組
③藤原寛人(法3)10.35

男子400m予選
5組
④稲川慧亮(法3)47.35

4×100mR予選
5組 中大
⑤39.81
藤井和寿(商3)
藤原寛人(法3)
宮﨑匠(法4)
エケジュニア瑠音(法1)

男子10000m決勝
⑬阿部陽樹(文3)29.40
⑲白川陽大(文2)30.25
㉖伊東夢翔(経2)32.25

2日目

男子1500m予選
1組
⑥山田俊輝(経4)3分44秒56
3組
④吉中祐太(文2)3分47秒81

男子100m準決勝
⑤藤原寛人(法3)10秒51

男子400m準決勝
⑦稲川慧亮(法3)47秒25

男子400mH予選
1組
⑦小柳新(法1)53秒44
6組
③百田仁成(商4)50秒75

男子110mH予選
5組
②宮﨑匠(法4)13秒78

男子1500m決勝
⑧山田俊輝(経4)3分51秒57

男子走幅跳決勝00
㉙常泉光佑(文2)7m00

 

3日目

男子110mH準決勝

1組

②宮﨑匠(法4)14.04

男子800m予選
3組
① 金子魅玖人(商4)1:50.51

男子400mH準決勝
1組
⑤百田仁成(商4)50.57 PB

男子200m予選
3組
⑥三好涼太(商4)21.40

7組
⑤エケジュニア瑠音(法1)21.25

男子110mH決勝
⑤宮﨑匠(法4)13.90

男子三段跳 決勝
⑫ 小松航(商4)14m94

男子4×400mR予選 
4組
④中大 3:08.57
西山 雄志(法2)
三好 涼太(商4)
稲川 慧亮(法3)
百田 仁成(商4)

男子800m 準決勝
3組
④ 金子魅玖人(商4)1:53.15

男子5000m 決勝
⑤溜池一太(文2)14:07.04
⑭ 山平怜生(法3)14:52.69

 

(記事:井口縁、松本あゆみ、琴寄由佳梨、小幡千尋 写真:井口縁、日原優、山﨑響、松本あゆみ、日向野芯、功刀萌恵、小幡千尋、藤本佳野、琴寄由佳梨)

Twitter(@chudaisports
Instagram(@chuspo_report