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男女共に優勝で、総合優勝!ー第30回グリーンレガッタ

2021年4月29日 戸田ボートコース

中大、東経大、法大の3校の大学対抗戦であるグリーンレガッタ。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止になり、2年ぶりの開催となった。コロナ対策として無観客で行われ、応援団による声援もなく、レースのアナウンスと選手の掛け声だけが戸田に響きわたった。

開会式で挨拶をする溝口健太監督(左)と中曽根祐太主将(商4、右)。コロナ対策の一環で縮小した形で行われた

3校の主将で記念撮影

 

レースナンバー1 男子シングルススカル 野村勇太(商2)

◆結果◆

①法大

②中大(8分22秒78)※距離は全レース2000㍍

③東経大

レース後コメント

「スタートはよかった。(一人で漕ぐことについて)めちゃくちゃ寂しいです。2000㍍を一人で漕ぐのはきついです(笑)。(次戦に向けて)パワーが欲しいので、足の筋トレをもっと頑張ります!」

レース後「攻めの気持ちが足りなかった」と振り返った

 

レースナンバー2 女子シングルスカル 堂山菜々美(法3)

◆結果◆

①中大(8分53秒87)

②東経大

③法大

レース後コメント

「(レースを振り返って)500㍍で1位になっている予定だったが、1000㍍~1500㍍位まで横並びになってしまった。(次戦に向けて)今日の相手よりもレベルが高い。体力と筋力を強化します!」

「堂山です!」と本紙記者に明るく取材に応えてくれた姿が印象的だった

 

レースナンバー3 男子ダブルスカル 志賀秋仁(理工2)、古山怜楠(理工2)

◆結果◆

①東経大

②中大(7分16秒91)

③法大

レース後コメント

志賀 「(レースを振り返って)実力不足でした。前半はスピードが出ていたが、ラスト動かなかった。ラスト以外は思った通りでした。(次戦に向けて)フィジカルの強化とズレのすり合わせをしたいと思います」

クルーを組んで2ヶ月弱という2人。さらなる飛躍に期待だ

 

レースナンバー4 女子ダブルスカル 米澤知華主将(理工4)、神杏奈(商2)

◆結果◆

①中大(8分02秒71)

②法大

DNS 東経大

レース後コメント

米澤 「(レースを振り返って)最初風にあおられたのですが、500㍍~ラストで立て直せた。落ち着いて伸ばせていけたと思う」

神 「(先輩の米澤とクルーを組んで)技術面が上手でアドバイスやコールを入れるタイミングも的確で、頼りがいがあります」

米澤 「(女子チーム主将として今大会全体を振り返って)3種目優勝できたのはよかったと思います。シーズン初めての2000㍍にしてはいいスタートを切れたと思います。(次戦に向けて)2000㍍いいレースで締めくくれた。いいイメージを持ちつつ、課題をつぶしたい」

リズムを作る感覚に長けている神が前に、バックアップをするのが得意な米澤が後ろに乗るのが決まったスタイルだ

 

レースナンバー5 男子舵手付きフォア 野毛大揮(商3)、大西武琉(商1)、垣崎太治(経1)、石渡蓮(商1)、cox小島発樹(法4)

◆結果◆

①中大(7分10秒29)

②東経大

③法大

レース後コメント

小島 「1年生が緊張していて、僕も緊張していた。(1年生について)大きく強くをしつこく言ってきた。(1年生に点数をつけるとしたら)赤点ではないかな(笑)。伸びしろに期待して65点位で!」

石渡 「元々緊張しやすい性格で。強みが大きく漕げること。(次戦に向けて)オールのグレードワークの技術面を付け加えて、正確な漕ぎを目指します!」

5人中3人が1年生というフレッシュなクルー。伸びしろは無限大だ

 

レースナンバー6 女子舵手なしクォドルプル 溝口心華(文3)、上野美歩(法1)、橋村心(文2)、溝口女華(文4)

◆結果◆

①中大(7分16秒83)

②法大

③東経大

レース後コメント

溝口女 「(レースを振り返って)スタートは他のクルーに出られてしまったが、500㍍からは大きく強く漕ぐことを決めていたので、そこからは切り替えてできたと思う。出てからはリラックスして無駄な力を入れずにすいすい漕げて、楽しかったです」

上野 「(女子チームで唯一の1年生だが)思っていたよりもリラックスして過ごせています。もっと厳しいかと思っていたがみんな優しくて、たくさん質問しても答えてくれて。練習しやすい環境だと思います」

溝口女 「(次戦に向けて)インカレなどで決勝に残っているチームと戦うので、そこで1位になれたらインカレや全日本でも期待ができると思う。優勝できる漕ぎやクルーを作れたらいいと思います」

「先輩が下級生の意見をまとめてくれる」(橋村)と取材時は終始笑いが絶えず、クルーの雰囲気の良さが伝わってきた

 

レースナンバー7 男子エイト 田口竜成(理工3)、白石悠(法2)、中曽根、仲川耕平(商3)、湯澤健太(商3)、白鳥翼(文4)、小野祐樹(理工3)、永井嵩士(理工3)、cox星逸人(法4)

◆結果◆

①中大(6分14秒48)

②法大

③東経大

レース後コメント

星 「(レースを振り返って)序盤からしっかり攻めて差をつけて勝つというのを目標にしていて、その点気持ちの面でかなりアグレッシブに出られたというのがあるので、そこはよかったと思う。だが、中盤以降伸ばせた部分はあるので、しっかりとメンタルとパワーは鍛えていきたいと思った課題の残るレースだった」

中曽根 「(主将から見て)いつもよりスピードが出し切れなかった。前半出切らなかった分、後半のアタックするところで反応が鈍かった。課題を明確にして次の練習に望めるかなと思った」

白石 「(レースを振り返って)勝てたのはよかったが、個人として課題も分かったので、死ぬ気でインカレ、全日本に向けて頑張っていかないとと感じた。(上級生と組むクルーは)言いたいことを言えない感じだったが、回数を重ねていくうちに意思疎通が取れて、いい方向に向かってきていると思います」

星 「(特に強化したい点)パワーですね!」

中曽根 「(特に強化したい点)パワーであったりコンスタントの大きさだったり。自分たちでプラスの部分を作ってそこを武器にしてレースで戦っていきたい」

▲2年ぶりのエイト奪還へ。今大会で出た課題をもとに、日々鍛錬を積む

 

男女共に優勝、総合優勝の中大だが、「スタートのタイミング。自分たちの状態を評価する大会。今の状態が見えたのがよかった」(溝口監督)と、9月に行われるインカレと全日本に向けて、収穫も課題も見えたレースになった。男子の花形種目であるエイトについては、「パワーとレンジ(長さ)を出さないといけない。個の力よりもチーム力」とコメント。女子の花形種目である舵手なしクォドルプルについては「4つのシートを多くの選手で争える。部内競争が活性化してかなりチャンスがある」と大きな期待を寄せた。

次の大会は6月に行われる早明中レガッタ。早大と明大は毎年インカレや全日本で決勝に残る強豪校であるため、そこで中大の真価が問われるだろう。エイトと舵手なしクォドルプルのメンバーは「変わる可能性がある」と競争を促した。男子は2年ぶりのエイト優勝、女子は悲願の舵手なしクォドルプル初優勝へ。中大ボート部の本当の戦いはこれからだ。

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部