2024年2月18日 大阪府・長居公園内特設コース
2月18日、大阪府長居公園内で男女混合駅伝が開催された。1区間は2kmから5kmと短く、男女が交互に襷(たすき)を繋ぐスピード感が持ち味の今大会。4年連続主催者招待校としての出場となった中大からは8名の4年生がエントリーされ、大学ラストレースを笑顔で締めくくった。
▲レース後の報告会で笑顔を見せる選手ら
1区を任されたのは居田優太(経4)。号砲とともに先頭へ飛び出すも、後半は遅れ9位で襷リレー。自身の走りを「楽しむことを第一にしていたので満点」と明るく振り返った上で、今後について、「タイムも大事だと思うが、走らせてもらえているということを頭に入れながら競技をやっていければと思うので、応援してもらえる選手になるのが目標」と熱く語った。
▲序盤、積極的に前に出た居田
2区は今大会で競技を引退する会田佳世(経4)が出走し、区間16位で3区へ。レース後は「ちゃんとした走りができなくて申し訳ない」と悔しい表情だったが、「競技的にも人間的にも成長できた。中大に入れたことに感謝しています」とラストレースを明るく締めくくった。
▲第1中継所(左から会田、居田)
3区は伊東大翔(文4)が出走し区間16位。「引退してからだいぶ日が経っていたので練習不足が否めなかった」と率直な感想を吐露。卒業後は愛三工業で競技を継続予定であり、「大学で上手くいかなくてトップレベルの選手と走る機会というのも自分の中でなかなか無いものになってしまったので、まずは高校時代戦っていた選手や今活躍している選手と一緒の舞台に立てるようになるというのを第一の目標にしてやっていきたい」と大学時代の雪辱を晴らすべく、闘志を燃やしている。
▲実業団での活躍に期待がかかる伊東
4区杉田久瑠美(法4)も今大会がラストレース。「自分の中で設定タイムを決めていたが、結果的にはちょっと遅くなってしまった」と悔しさを見せたが、区間7位の走りで順位を1つ上げ、13位で襷をつないだ。レース後には、「4年間で這い上がってこれたというのを、最後中大に入ってよかったなと噛み締めながら走った」と明るく語った。
▲ラストレースを駆け抜ける杉田
今大会が3回目の出走となった山田俊輝(経4)は第1回、第2回大会同様5区を任され、区間4位の好走。レース後は「後ろも前も(他校の選手が)いなかったんですけど意外と自分の力を出せて。タイムとか順位にこだわっていなかったので意外と走れたなという感想」と冷静に振り返った。また卒業後の競技について、「ずっとこの競技で一番上に立ちたいという思いがあるので、まずは自分の得意な種目で日本一を取りたい」と強い思いを口にした。
▲区間4位の好走を見せた山田
最終区間6区の加藤礼菜(商4)は「4年生全員で襷をつなげるというのも最初で最後の貴重な機会だということで楽しもうという気持ちで走った」と明かし、粘りの走りで順位を2つ上げ、11位でフィニッシュした。「日本選手権に10000㍍で出場することが目標」と語る加藤の今後の活躍が楽しみだ。
▲ゴールテープを切る加藤
4年間を共にし、互いに支え合い切磋琢磨した選手ら。卒業後競技を続行する選手もいれば、引退する選手もいるが、大学生活最後に4年生全員で襷をつなぐ姿は見る者を惹きつけた。
ゴール後はレース中の真剣な表情とは一転、皆晴れ晴れとした表情で楽しそうに会話する姿があった。また結果報告会には多くの中大ファンが駆けつけ、選手らの4年間の走りが人々の心を動かしてきたことが見て取れた。
それぞれの場所へ駆けていく4年生をたくさんの人が応援している。
▲ゴール後、加藤を迎える選手ら
◆大会結果◆
総合11位 1時間02分28秒
1区 居田優太(経4) 8分20秒 区間9位
2区 会田佳世(経4) 6分55秒 区間16位
3区 伊東大翔(文4)15分23秒 区間16位
4区 杉田久瑠美(法4) 9分50秒 区間7位
5区 山田俊輝(経4) 5分27秒 区間4位
6区 加藤礼菜(商4) 16分33秒 区間6位
◆コメント◆
居田
ー今日のレース振り返って
楽しむこと第一にしてたので満点だと思います。(笑)
ー男女混合駅伝ということでいつもと違う雰囲気?
こういう短い駅伝も好きですし、わいわいしたのも好きですし、本当に楽しめる環境があったので、これが大学最後のレースとしてやれたことは本当にありがたいなと思います。
ーどういう思いでラストレース臨んだか
最後というのはあまり気にせず、ありがたいことにここで引退ではないので、でも一区切りという意味ではこういう楽しい雰囲気でできたことは本当によかったかなと思います。
ー試合前後みなさんでどんな声かけを?
第一は順位というよりかは各々が楽しんでやれればいいかなという感じで。みんな楽しもうという感じだったので。(笑)
ーどういう選手になりたいか
自分は本当に応援されるような選手になりたいというのがあるので。走っている時どういう表情でとかアップ前とか、タイムも大事だと思うんですけど、走らせてもらえてるということなので、それを頭に入れながら今後も競技やっていければと思うので、応援してもらえる選手になるのが目標です。
会田
ー今日のレース振り返って
ちょっと申し訳なかったかなという気持ち。出させていただいたけどちゃんとした走りはできなくて申し訳ないなという気持ちはあります。
ーどういう目標をもって臨んだか
作戦というのは無くて、自分が出し切るというイメージでいたんですけど難しかったです。
ー卒業後競技は
卒業後競技は続けないのでこれが最後のレースです。
ー4年間振り返って
部活に所属させていただいて、競技面でもそうですし人間的にも成長させていただいて、中大に入れたことにすごく感謝しています。
伊東
ー今日のレースプランは
引退してだいぶ日が経ってきたのでちょっと練習不足が否めなかったので、無理せず最後まで大きく崩すことなく走るというのを1番の目標としてやっていました。
ー自身の今日の走りを振り返ってどうか
ちょっと引退してからサボりすぎちゃったかなという感じですね。(笑)これから今日をきっかけにまた練習頑張って、実業団でやっていきたいなと思っています。
ーこれまでの4年間を振り返って
今日みたいな楽しんでみんなでやれる駅伝とかもあったので、そういう面ではやっぱり苦しいことはあったんですけど、自分の中では楽しくやれていた部分もちゃんとあったかなと思いました。
ー実業団での目標
大学でうまくいかなくて、トップレベルの選手と走る機会というのも自分の中でなかなか無いものになってしまったので、まずは高校時代戦っていた選手とか今活躍している選手と一緒の舞台に立てるようになるというのを第一の目標としてやっていきたいです。
杉田
ー今日のレース振り返って
自分の中で設定タイムを決めていたんですけど、結果的にはちょっと遅くなってしまったので悔しかったです。
ー卒業後競技は
続けないです。
ーラストレースどのような気持ちで臨んだか
中大のユニフォームを着て走れるのは最後だったし、自分は1年生のときチームのビリの方から始まったので、4年間で這い上がってこれたというのを、最後中大に入ってよかったなと噛み締めながら走ってました。
山田
ー今日のレース振り返って
今日のレースは後ろも前もいなかったんですけど意外と自分の力を出せて。でもそんなにタイムとか順位にこだわってなかったので意外と走れたなという感想と、最後たくさんの応援があって楽しく走れました。
ー男女混合駅伝ということでいつもと違う雰囲気?
男子だけだと硬い感じがあるんですけど、女子の柔らかい感じをもらってチームの雰囲気が良くなって楽しめました。
ーラストレースどういう思いで臨んだか
思うところはたくさんあるんですけど最後楽しんで走ろうと思ったので、こうやって晴れ晴れした気持ちで終われてよかったです。
ー卒業後の目標は
ずっとこの競技で一番上に立ちたいという思いがあるので、まずは自分の得意な種目で日本一を取って、そこからはマラソン部になるので、マラソンでしっかり結果を出していきたいなと思います。
加藤
ー今日のレース振り返って
今日が本当に中大ユニフォームのラストレースだったので、まず4年生全員で襷をつなげるというのも最初で最後の貴重な機会だということで、全員で楽しもうという気持ちだけで走ってみました。
ー卒業後も競技は続けるか
はい!続けます。
ー実業団での目標
とりあえず日本選手権に10000㍍で出場することをまず目標にしています。
ー中大での4年間を振り返って
みんなで本気でシード権を目指して4年間かけて苦しいことも辛いこともみんなで乗り越えてきたのが1番キラキラした思い出だなと思って、すごくいい学生生活でした。
羽藤
ーさまざまな役職を担っていた今大会だがそれらの目線から今回の大会を振り返って
オール4年生ということでなかなか駅伝で結果が出なかった分、最後ここで有終の美じゃないですけどそういうものを飾って卒業しようという中で臨んだ大会でちょっと順位は悔しさというのは選手それぞれ感じるものはあると思います。
ー今後について
陸上が僕自身すごく大好きなのでこの気持ちを大切にしていきたいなと思っています。
ーうちわはどういう?
(女子陸上部の方たちを指して)彼女たちが前日のミーティングの時に写真を撮ってきたんですよ。最初のパフォーマンスの時に出したいというので。ネタが何もなかったみたいで(笑)愛媛マラソンもお疲れ様ということで。
(記事:藤本佳野、写真:功刀萌恵)