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「勝ちにこだわって」激闘の末フルセットを制す─春季関東大学バレーボールリーグ戦 対筑波大

2024年4月13日 小田原アリーナ

スタメン(サーブローテーション順)

1OH 柿崎晃(商4)

3 MB 山﨑真裕(総4)

10 OH 梅本春之助(総3)

18 OH 舛本颯真(総2)

MB 山根大幸(商4)

5 S 村上連(経4)

20 L 土井柊汰(文2)

12 L 山田凛玖(商3)

 

春リーグ2連勝を狙う中大の相手は筑波大。「身長が2㍍超で打点が高い。あとレシーブも良かったので何本打っても決まらないっていう状況があって」(柿崎)と序盤から相手エースの高い打点のスパイクとリベロを中心とした粘り強い守備に苦しめられるも「ラリーを制す」意識で戦い、見事フルセットの激闘を制す。

 

中大は第1セット、序盤から梅本の強烈なスパイクが炸裂。ラリーが続く展開も最後は梅本が決め切り中大のポイントにする。さらに山﨑が中大の高い壁となりブロックポイントを何度も獲得。中大6点リードの12-6で筑波大に早々にタイムアウトを取らせ最高のスタートを切った。タイムアウト後も中大の勢いは止まらず、梅本の技ありの軟打や舛本のノータッチのサービスエース、さらには時間差攻撃が決まりさらに点差を引き離していく。梅本のサイドラインギリギリのスパイクでマッチポイントを握ると、最後は舛本がブロックアウトを取り25-14と大差でこのセットを勝ち取った。

▲ブロックを決めた山﨑(左)、柿崎(右)

 

第2セットはメンバーに少しずつ変化を加えた。村上、梅本に代わり、九冨鴻三(総3)、尾藤大輝(経1)、さらに澤田晶(総4)がコートに入る。野沢監督は「新体制になってから、誰が出ても強いチームを作るよという話の中で、どこの他の大学行ってもレギュラー入れるぐらいのメンバーはいるので、それを自信持って出して、流れを変えに行ったっていうのが今日のポイント」と語った。しかし、「1セット目を取り切った後の2セット目の入りっていうのが、ずっと課題にしていた、取った後の次のセットの入りっていうのが、 やっぱり甘いというか、爪が甘いところが思いっきり出た」と口にするように、徐々に点差を広げられ、18―25でこのセットを落とす。

▲トスをあげる九冨

 

コートには村上、梅本、山﨑を戻し、第3セットが始まった。調子が上がってきたように見えた筑波大。2㍍超えの選手や「何本打っても決まらない状況」(柿崎)に苦しめられながらも、梅本を中心に得点を重ねる。何とか食らい付くが、惜しくも22―25でこのセットを落とす。「後手に回ってしまったことが敗因」と柿崎は振り返った。

▲スパイクを打つ柿崎

 

後がなくなった第4セット、梅本の強烈なスパイクで幕を開けるも、拮抗(きっこう)した戦いが続く。24―23でマッチポイントをつかむと、重要な場面を任されたのは昨年度から幾度となくピンチサーバーとして起用されてきた坪谷悠翔(文3)。緊張した雰囲気が漂う中、坪谷はその雰囲気を切り裂くようにサービスエースを決め、25―23でフルセットへ。自身がサービスエースを決めたことについて高揚するのではなく、「これで5セット目戦える、チームで勝てたらいい」とこの試合に勝つことだけを考えていた。そのような坪谷に対し、野沢監督は「やっぱり一生懸命取り組んでいる子っていうのは、しっかり結果を出すと改めて思った」とコメントした。

▲攻撃の要となった梅本

 

最終セット、試合開始から点差がつかずシーソーゲームを繰り広げるも筑波大に8点先取を許してしまう。コートチェンジ後、すぐさま舛本が一点を取り返し、同点に並ぶ。梅本、舛本を中心として着実に点数を重ね、迎えた中大のマッチポイント。舛本が相手ブロックを吹き飛ばす強烈なスパイクを打ち込み、16ー14でこの試合の勝利を決めた。

勝利を決めた舛本

 

苦しい場面が多かった筑波大戦。このフルセットの試合を勝ち取った中大はこれで春季リーグ2連勝と、勢いを増す。次戦の法政大戦も「チームスローガンである勝ちにこだわって」(野沢監督)春季リーグ優勝に向け、連戦連勝を目指す。

 

◆試合結果◆
〇中大3(25- 14、18-25、22-25、25-23、16-14)2 筑波大●

 

◆コメント◆

―今日の試合を振り返って

野沢監督:勝ってよかったの一言です。みんな頑張ってくれました。よかったところは、中盤以降でサーブをしっかり攻めきれたっていうところ。強いサーブをしっかり打てたっていうところが、相手に対してもだいぶプレッシャーにもなったと思います。

舛本:今日の調子は悪かったんですけど、(梅本)春之助さんが活躍していたので、それにのって自分も行こうかなって思っていたんですけど、なかなかうまくいかない。まあその中で勝ち切れたっていうのはやっぱりすごくよかったかなって思います。

 

―次戦、法政大戦への意気込み

野沢監督:チームが、4年生が決めているチームスローガンである勝ちにこだわっていくっていうところを、みんなの力が100㌫出せるような声掛けだったり、立ち振る舞いっていうのを出していけたらいいかなとは思っています。

柿崎:今日試合を見ても(中大が)結構いいバレーしてたので、気持ちで負けなければ、自分たちのバレーをしていたら負ける相手ではないと思っているので、明日しっかりアップからみんなでやっていきたいなっていう風に思います。

 

◆お知らせ◆
次戦は4月14日(日曜日)に小田原アリーナで行われる対法政大戦です。

(記事:佐伯真生、塚越香都 写真:塚越香都)

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