• Twitter
  • facebook
  • instagram

4年生の意地でチームを後押し、中野「4年生としてなにか残せたら」ー第314回日本体育大学長距離記録会

2024年11月30日 日本体育大学横浜・健志台キャンパス陸上競技場

11月30日から12月1日にかけて第318回日本体育大学長距離競技会が開催された。5000㍍のレースが行われた初日は、中大から計8名の選手が出走した。

中大勢最初の出走は、準部員から見事入部を勝ち取った1年生・高好陽之心(経1)。「練習量が増えたことによる疲労が残る中でも前でレースを進める」そう意気込んで臨んだ今レース。序盤から集団は縦長の隊列を形成する形となった。高好は集団の後方から徐々に中ほどへ詰めていき、そのままの勢いで先頭集団でレースを展開した。最後はペースアップに対応することができなかったものの、14分33秒04でレースをまとめ上げた。今回のレースの展開について「位置取りは後ろを取ることが多く、集団が割れてどんどん上げないといけない状況が毎回あるので、中盤について離れたら一人ずつ拾っていく形で走った」と振り返った。高好の今後の目標は12月30日に行われる中大記録会でのCユニ基準突破だ。「ここから1ヶ月練習を積むことができるので、自分の弱点を見直して練習ができればCユニ基準は切れるのではないかなと自分では思います」。今後の活躍に期待がかかる。

▲先頭集団でレースを進める高好

高好同様、準部員から入部を勝ち取った池田慶次郎(経1)もMARCH対抗戦からの連戦で今レースに臨み、14分40秒12でフィニッシュ。

34組には荒井遼太郎(法1)、三浦彰太(文1)が出走。先日のMARCH対抗戦で10000㍍の自己ベストを更新した荒井は5連戦中の3連戦目として、三浦は10月初めの故障からの立て直しとして今レースに挑んだ。荒井は序盤から先頭集団でレースを進め、積極的なレースを展開する。三浦は集団の中ほどからスタートし、着々と前を追う。徐々に三浦が前方に上がり、先頭集団へ。三浦が荒井の前に出た形で二人の競り合いが続くも三浦が制する形となった。三浦は自己ベストに迫る14分14秒でまとめ、荒井は連戦の中で14分16秒と自己ベストを15秒更新した。三浦はレースを振り返って「組トップを狙っていて、前半はいい感じで進められていたが後半上がらず、もったいないレースをしてしまった」と悔しさを吐露した。また同期たちの活躍について「刺激されまくっていて、競技のレベルが上がってきているのを感じる。追いつけるように頑張りたい」と語った。荒井は連戦の中での自己ベストを「まとめることができてよかった」と評価したものの「14分10秒~13分台を目指していたので達成できなくて悔しい。理想ではもう少し高いところでベストを更新したかった」と納得しきれてはいない様子だった。荒井の残り2戦は約2週間後の関東10マイルと年末の中大記録会。「長い距離もしっかり走れなければならないので、ハーフにつなげるという意味で、トラックも28分台目指して頑張りたい」と今後のレースの展望を明かした。

▲復活の兆しを見せた三浦

▲自己ベストを更新した荒井

続いての出走は山﨑草太(文2)。MARCH対抗戦からの連戦となり、14分23秒でレースをまとめた。

中大勢最後の出走は中野倫希(経4)、後藤琉太朗(文2)、寺田向希(文1)。中野は序盤から集団を引っ張る形でレースを展開。最後はスパートで競り負けたものの、組3着の13分58秒でフィニッシュ。自己ベストまであと約5秒と迫る結果であった。中野は「自己ベストを狙っていたが全体的にけん制する流れだったので自分で流れを作ってどこまでいけるかというところでやっていたが、最後絞り切れなかったのでそこはこれからにつなげていきたい」とレースを振り返った。また、「4年生として何か残せたら」と4年生としての覚悟を覗かせた。

▲4年生の意地を見せた中野

優勝を決めたMARCH対抗戦から1週間、チームは勢いに乗り始めている。切磋琢磨し合う1年生の姿、そして4年生の意地はチームを後押しする。

 

◆試合結果
29組 
高好陽之心(経1)14分33秒04
31組 
池田慶次郎(経1)14分40秒12
34組 
三浦彰太(文1)14分14秒19
荒井遼太郎(法1)14分16秒82 PB
35組 
山﨑草太(文2)14分23秒71
38組 
中野倫希(経4)13分58秒51
後藤琉太郎(文2)14分11秒29 PB
寺田向希(文1)14分28秒61

(記事:大畠栞里、写真:二村沙羅、大畠栞里)

公式X(@chudaisports
Instagram(@chuspo_report