5月26日 富士スピードウェイ
夏を迎えたかのような暑さとなったこの日。富士山のふもとではもっと熱い戦いが繰り広げられた。全日本総合杯優勝の前に、まず目下の全関東総合杯優勝に向けて大会に挑んでいる中大は、今大会の男子団体では悔しさも残る4位となったものの、全関東総合杯制覇に向けて一歩進んだ形となった。
▲快走する金田主将
第一走者は村田允(商4)。記録は1分5秒122と1回目の走行としてはまずまずの結果。村田は「パイロンタッチやミスコース(MC)なしで、結果が残ったということで役割は果たせた」と話した。第二走者として金田康之介主将(文4)が出場。金田主将も「とりあえず走り切ることを意識していた」と、1分3秒025と1回目の走行を終えた。第三走者では川村隆之(経3)が出場。快調な滑り出しを見せるが「攻めた結果」(川村)、スピードに乗って曲がり切れず、コースを逸脱してしまい痛恨のMCとなってしまった。記録が残らなかったことにより、川村は次の走行でタイムを残せなければ、団体の結果も記録なしということになる状況になってしまった。しかし、1回目の走行を終え、団体の順位が付いていたのは21校中5校のみと、今大会ではMCをする選手が続出。各大学にとっても荒れ模様の1回目の走行となった。
また女子個人の部では長谷希望(理工4)が出場。ここで長谷も「頭が真っ白になった」とMCをしてしまい、記録なし。2回目の走行に懸けることになった。
▲中大では唯一、女子で走行した長谷
午後を迎え、2回目の走行が始まった。村田は1回目に記録を残しているため、タイムアップが期待されていた。しかし、「集中力が切れていた」とまさかのMC。記録を伸ばすことができなかった。続くは金田主将。攻めの走りを見せ、速報タイムでは1分0秒862と入賞圏内の記録をたたき出す。だが、最後に設置してあるパイロンにわずかに触れてしまい、5秒のプラスで記録は1分5秒862。パイロンタッチについて「自分の実力だと思う」と金田主将。タイムアップとはならなかった。最後に川村の走行。スムーズな走りを見せたが、タイムは1分0秒519と好成績も、記録は3位。惜しくも優勝することはできなかった。この3人の走行を合わせた結果、中大は男子団体の部で4位という結果になった。
そして、長谷も2回目の走行に臨んだが、全日本出場のために「完走を目指していた」とタイムよりも記録を残すことを重視し、6位という結果で今大会を終えた。
▲3位入賞を果たした川村
今大会の結果について「男子試合車両のマシントラブルに悩まされていた」と金田主将。大会一週間前まで完調で走ることができないという準備不足の中、挑んでいた中大。そこを踏まえたうえで4位入賞できたことについては「部員の協力のおかげ」とした。しかし、「優勝を目標として大会に臨んでいる以上、この結果は当然満足いくものではなく、全日本では雪辱を果たしたい」と次戦への意気込みが伺えた。
全関東の種目で残すはダートトライアルのみ。もちろん狙うは「優勝」(金田主将)。次こそ表彰台の頂点に上るため、万全の体制で全関東最後の戦いに臨む。
◆試合結果◆
男子個人の部
㉓村田
⑬金田主将
③川村
男子団体の部
①芝浦工大②千葉工大③日大❹中大
女子個人の部
⑥長谷
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部