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『我慢』の一戦! 激闘制し白星重ねるー秋季関東学生卓球リーグ戦 対専大

9月11日 和光市総合体育館

秋リーグが始まって早一週間。ここまで中大は負けなしと優勝に向け順調に勝ち進んでいる。第4戦目の今回は専大との一戦。「いつも競るので今日もそうなると思ってた」と梅村優香(文2)が語るように、白熱した試合となった。そんな中でも、4-3の激闘を制し勝利を飾った中大。「勝ち切った」という自信を胸にこのまま悲願の優勝へ弾みをつけたいところだ。

第1シングルスは主将の森田彩音(法4)が登場。秋リーグではこれまで安定したプレーを見せてきた森田主将だが、専大の大島を相手に苦しい戦いを強いられる。スコアは3-1で森田主将が勝ったものの、常にゲームは一点の取り合いに。それでも、持ち前の粘りでエースの意地を見せつけた。「経験が生きているね」(矢島監督)。残り試合も少なくなる中、森田主将の作る流れが団体戦の鍵となることだろう。

▲試合中、苦しむ表情も多く見せた山本

第2シングルスは山本笙子(法3)に託された。しかし、山本は終始相手に試合の主導権を握られ、第1、2ゲームを奪われてしまう。負けられない第3ゲームには気持ちを全面に出したプレーで勝利をつかむが、第4ゲームも相手にくらいつくことができず敗戦。次戦に課題を残す形となった。

▲さまざまな大舞台を経験し、確実に力をつけている梅村(左)と森田主将(右)

続くダブルスは森田主将と梅村がコートに立った。森田と梅村は抜群のコンビネーションで常にリードした状態を作ると勢いそのままにポイントを連取した。1ゲームこそ落としたものの、安定感で勝利をあげた二人。セットカウント3-1で後続への流れを作った。

第3シングルスは瀬山咲希(文4)が担当。試合前、矢島監督は「今日のキーポイントになるだろう」と思って瀬山を送り出したという。ここで勝ち星を取り、優位に試合を進めたいところだったが、瀬山は「負けられないというプレッシャーから力が入ってしまった」と試合は苦しい展開となる。第1ゲームは得点を重ねられなかった瀬山だが、第2ゲームは持ち直し勝利を収める。しかし、続く第3、4ゲームでは一点の重圧をはねのけることができずに敗北。1-3という悔いの残るスコアとなった。

▲激戦を制し、チームメイトと喜びを分かち合う山本と瀬山

第2ダブルスは互いにシングルスで黒星となった瀬山と山本が出場。シングルスの悔しさを晴らすため、コートに立った二人は相手の猛攻に必死についていく。常に競った展開となった一戦はフルセットにもつれこむ大接戦に。セットカウント2-2で迎えた最終ゲームはまさに手に汗握る展開となったが、「パートナー(山本)と息が合っていたので負ける気がしなかった」と瀬山は口にする。みなぎる闘志を見せた二人の踏ん張りで最終ゲームを12-10のスコアで勝ち抜き、望みをつなげた。

ダブルス終了後、試合を決めたい一心で登場したのは中澤紬(文4)だ。時には拳を掲げた場面もあったが、なかなか自分の思い描いているプレーをすることができず、徐々に点差が離れていく。終始試合の流れを引き寄せることができなかった中澤は0-3のストレート負けを喫し、勝負は梅村の結果次第となった。

▲過密スケジュールの中にもかかわらず大一番で勝利をあげた梅村

最終シングルスは先日までトップレベルの選手たちが集うTリーグに出場していた梅村だ。「体力的にしんどかった」と身体的疲労が残る中での一戦だったが、それを感じさせないプレーで順調に得点を重ねていく。「自分の力を出せた」と梅村は圧巻のストレート勝利を飾り、中大にとって大きな勝利をもたらした。

「瀬山と山本のダブルスが全てだね」(矢島監督)。今回の試合を一言で表すとするならば、『我慢』という言葉が指揮官から返ってきた。ダブルスの勝負ではいろいろな意味でこらえなければならないことが多かった一戦だったという。「競るということはそれなりに問題点があるということ。これから調整したい」と瀬山。残り3試合、課題を修正しながらチーム力を高めたい。

 

◆大会結果◆

〇中大4-3専大●

〇森田主将3-1大島●

●山本1-3木村〇

〇森田主将・梅村組3-1大島・永道●

●瀬山1-3柴田〇

〇瀬山・山本組3-2篠田・永井組●

●中澤0-3枝松〇

〇梅村3-0永道●

 

◆お知らせ◆

次戦は明日11時から青学大、15時半から東富大との連戦に臨みます。会場は所沢市民体育館です。

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部