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最終Qで怒涛の追い上げを見せる!-関東学生ラクロスリーグ戦 対東農大

9月1日  駒沢オリンピック公園総合運動場  第一球技場

リーグ第3戦目の相手は東農大。ここまで0勝1敗1分けの中大にとって大事な1戦。ウェルカムマッチということもあり会場には多くの人が応援に駆けつけていた。

結果は7-7の引き分けとなったが、第3クオーター(以下Q)を終えた時点では2点ビハインドの3-5。最後まで諦めずボールを追った中大が、第4Qに4得点を入れて同点に追いつく底力を見せた試合だった。


▲試合前に円陣を組む中大女子ラクロス部

 

「前回の試合は、選手として出させてもらっているのに期待に応えられなかった。その分、目の前のことを全力に。今日は貪欲にやるしかない」と意気込んでいた小森英怜(文4)が、試合開始後すぐさまゴールネットを揺らす。シュートを放つ前に相手のファールがあったため、得点は惜しくも無効となったが、序盤から中大を勢いづけた。
その後、東農大に先制されたものの、すかさず中大の佐藤琴美(文4)が1点を返す。再び相手の得点が入り1-2で第1Qを終えた。

 

第2Qでは、相手のファールによりフリーシュートとなった松尾美紀(経3)が得点を入れる。
だが、このQでも相手に2得点を奪われ2-4で前半を折り返した。


▲得点が決まり喜ぶ松尾(左)と小森(右)

 

今試合のハーフタイムには中大のチアリーディング部が登場。ウェルカムマッチということで応援に駆けつけ、華やかなパフォーマンスで会場を盛り上げた。

 

そして始まった後半戦。小森がドローを取ると三井絵愛(法4)のシュートが決まって3-4に。相手も追加点をあげたがゴーリー・太田佑(商3)のナイスセーブが光り失点を最小限に抑えた。

 

3-5で迎えた第4Q。「諦めず、私たちの必死さが出た」と森谷華子(総4)が振り返るように、ここから熾烈な追い上げを見せる。

青木理子(経3)がボールをカットし走り出すとそのままゴールへと一直線。相手のタイムアウトが入り1点返されたものの、森谷がフリーシュートを決めて、流れは中大へと傾いた。

試合時間残り7分。相手のファールから森谷のフリーシュートとなりチャンスが到来。森谷から松尾へとパスを繋ぎ、松尾のシュートが見事に決まった。

6-7と1点差まで迫って残り時間は約1分。青木のシュートによって、中大がついに同点に追い付いた。


▲同点ゴールが決まり喜ぶ選手たち

 

同点になってからは、中大はディフェンスの時間が続く。得点を入れられるまいと力が入るあまり、ゴール付近でファールを取られる場面が何度かあった。その度に相手のフリーシュートとなり、会場全体が緊迫感に包まれる。

試合時間が残り10秒を切ったところでまたも相手のフリーシュートに。「終わったと思っちゃいました」とゴーリー・太田には大きなプレーシャーがのしかかっていた。
そして、相手の放ったシュートはゴーリー・太田の肘に弾かれ枠外へ。その直後に試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
「奇跡に近いがよかった」と謙遜した太田。オフェンス陣の怒涛の追い上げで同点まで持ち込み、勢いそのままにディフェンス陣のセーブが光った試合であった。


▲試合終了直後ゴーリー・太田(右)を称える森谷(左)

 

「前回同様勝ちきれなかったのは悔しかったけど、逆に4Qで同点まで持ってこれたのは、練習の成果が出せたと思う。最終2戦に望みをつなげられたので、負けるよりはよかった」と三留彩音主将(文4)は振り返る。

「引き分けまで持っていけたのは重要だったし、自信にもなった」(森谷)今試合。「まだ基本的なパスミスがある」と森谷は課題を明確にしており、さらなるステップアップに妥協はない。

 

立教大との次戦に向けては、「簡単に勝てる相手ではないが、怖じけずにやるしかない」(三留主将)、「日本代表の人がいて強い相手だけど、しっかり止めたい」(太田)と厳しい戦いになる覚悟は出来ている。

ドローマンである小森は「ドローを取って流れを作っていく。4年生として強気で頑張りたい」と気合いも十分だ。

 

中大女子ラクロス部のチームスローガンは『熱くあれ』。この言葉を胸に、チーム全員で立教大戦に挑む。

 

◆大会結果◆
中大7-7東農大
(1-2、1-2、1-1、4-2)

 

◆お知らせ◆
次戦は9月7日、立教大学新座キャンパス多目的グラウンドにて14時40分から立教大との試合が行われます。

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部