9月1日 鈴鹿サーキット 国際南コース
選手全員が安定した走りを見せ、中大は男子団体の部で優勝を果たした。「率直にうれしい」と金田康之介主将(文4)。大学自動車部にとって花形である今大会で見事栄冠を手にした。
▲中大自動車部の選手たち
いつも通り1走目はタイムを残すことを重視した中大。今大会は序盤からパイロンタッチ、脱輪やミスコースをしてしまう大学が多くある中、第一走者の金田主将は「堅実に走り切った」と話すようにミスなく完走し、1分25秒806と第一走者の中ではトップとなるタイムをたたき出した。第二走者の村田允(商4)は「今までの成果を出せればいいな」という気持ちで大会に臨んだ。その結果、「自分でも予想してなかった」1分23秒132という好タイムをマーク。第三走者の川村隆之(経3)も順調な走行を見せて1分25秒568のタイムを出すも、「完熟歩行の甘さがあった」と最後にパイロンタッチをしてしまう。そのため既存のタイムに5秒プラスの記録となってしまった。しかしこの影響も受けても中大は暫定1位と最高の形で午前の走行を終えた。
午後の走行ではさらなるタイムアップが望まれたが、金田主将は中盤にミスコースとなり記録を伸ばせず。村田も変わらない速さを見せて1走目と同じ1分23秒台を記録したが、午前のタイムに惜しくもコンマ5秒足りなかった。残る中大の走行は川村のみ。この時点で中大は2位。他大学とのタイム差を見る限り、川村がミスなく完走し1走目よりも速いタイムで帰ってくれば団体優勝がほぼ確実という状況。ここで川村はきっちり自分の役目を果たし、この時点で個人2位となる1分23秒252でゴール。再び団体1位に返り咲いた。その後も他大学に1位の座を明け渡すことなく、男子団体の部での優勝が確定。さらに男子個人の部では村田が準優勝、川村は3位と結果を残した。
▲男子個人の部で準優勝に輝いた村田
女子の部では長谷と今回が初出走となる上村静香(文2)が出場した。目標は「団体の部での優勝」だったという上村。しかし1走目に二人ともミスコースをしてしまった結果、2走目は完走してタイムを残すことを意識せざるを得なかった。結果として女子団体の部5位に終わったが、2走目では互いにミスなく完走しきった。今大会が最後の出場だった長谷は、団体の部で出場できたことに関して「うれしいし、楽しい。すごい心強かった」と話し、上村も「一緒に出れてうれしかった」と笑顔を見せた。ただ自身の初走行の内容については「不甲斐ない走りだった」と悔しさをにじませた。次回以降は猛練習をして上を目指すと決意を述べた上村。今後の成長に期待だ。
▲最後の鈴鹿を走り抜けた長谷希望(理工4)
今回は車のトラブルもなく「準備がしっかりできていたのが勝因」と金田主将は話した。ようやく全ての歯車がかみ合った中大。この勢いのまま全日本最終種目となるフィギュアでも優勝し、有終の美を飾りたい。
◆試合結果◆
男子個人の部
⑮金田主将
②村田
③川村
男子団体の部
❶中大②芝浦工大③早大
女子個人の部
⑬上村
⑦長谷
女子団体の部
①聖心女子大②広島大③関学大❺中大
◆お知らせ◆
次戦は5月23日に行われる全関東ジムカーナです。富士スピードウェイで行われます。
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部