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進化した『全員ハンド』で今季初勝利―関東学生ハンドボール秋季リーグ戦 対東海大

9月1日 日大八幡山総合体育館アリーナ

この試合の前日に行われた法大との開幕戦では連係ミスやシュートミスが目立ち、本来のハンドボールができずに黒星スタートとなった中大。秋リーグ初白星を目指した東海大との一戦では、前半こそロースコアの展開となったものの、ディフェンスから流れを作り、着実に点差を広げて勝利を収めた。

▲4年生を中心としたディフェンスが光った

前半はロースコアの展開。「今日は皆の気合いが違った」と中村仁宣(文2)が言うように、4年生の保利憲之朗(経4)とゴールキーパーの大西暁斗(法4)を中心としたディフェンスが今日は機能した。「まずは気持ち」(山川慎太郎主将・経4)と相手の攻撃に当たり負けすることなく、前半30分間で東海大をわずか6点に封じ、好守にベンチ、応援席も一体となり盛り上がりを見せた。

その一方でオフェンスではシュートまでは持ち込むものの、「ノーマークシュートを外す悪い癖が出てしまった」(実方監督)とゴールが遠い時間帯が続くこととなった。一時は同点、逆転を許して追う展開となり前日の悪い流れが思い出されたが、点差を最小に留めると山川主将や蔦谷大雅(法1)を中心とした攻撃で逆転に成功。前半を8-6の2点リードで折り返すこととなった。

▲ゴールを決め、雄たけびを上げる山川主将

後半も前半同様、ディフェンスが威力を発揮。オフェンスでも「特に後半は『守って速攻』の中大の形を出せた」(山川主将)というように、シュートミスも減り、得点シーンも数多く見られた。そんな中で後半存在感が光ったのは、この試合途中出場となった福本吉伸(経3)だ。春のリーグ戦ではケガの影響で1度もベンチ入りすることができなかった福本。「秋リーグは試合に出たら活躍してやろうという気持ちが強かった」とサイドシュートでも一対一の場面でも着実に得点を挙げ、見事に後半の開始7分までに連続得点を含む3得点でチームの勝利を引き寄せた。

安永翔(法3)の連続得点の後、前半同様にこう着状態となる時間帯もあったが、後半20分以降は蔦谷の強烈なシュートや中村仁宣の技ありのシュートも決まり、計6得点。多彩な攻めで点差を広げて、22-15の7点差で今季初勝利を挙げた。

▲後半から途中出場で3得点を挙げた福本

春リーグではケガで出場機会が少なかった福本や寺島健太(総3)などが続々と復帰し、心強いピースが加わっている中大。「復帰した選手もいるので、チームとしても様々な戦い方ができる」と実方監督。開幕週の2戦はケガで出場がなかったサウスポーエース中村翼(法2)も近々復帰予定だ。

春リーグも開幕は敗戦スタートだったが、負けを引きずることなく2戦目で初勝利を挙げると、その後は次第に勢いをつけて勝ちを繋げた。心強いメンバーも復帰し、進化した『全員ハンドボール』で春に見せた連勝の再現といきたい。

▲要所で強烈なシュートを決めた蔦谷

 

◆大会結果◆

〇中大22(8-6、14-11)15東海大●

 

◆コメント◆

実方監督

「快勝とまでは言えないけど選手たちがしっかり話し合ってよくやってくれたと思う。前後半ともに春リーグのようにいいディフェンスができたのが良かった。前半ノーマークシュートを5~6本外してしまったのが反省点。今日の試合を見ていけるぞという手ごたえを感じられた。次も今日のように選手たちがしっかりやってくれると思う」

山川主将

「ディフェンスでは4年生を中心に気持ちを出してしっかり当たりにいくことを徹底した。後半は守って速攻の中大の本来の形を出せたと思う。1戦1戦が厳しい戦いになるので、応援も含めて全員で1つずつ勝てるように気持ちを入れてプレーしたい」

中村仁宣

「今日はみんな気合が入っていた。前半はなかなか点が入らず焦るところもあったが、シュートまではいけていたし、後半はしっかり決められた。この流れを止めないように勝ち続けたい」

福本

「春はケガしてメンバーにも入っていなかったので、秋は活躍してやろうという気持ちだった。今日はノーマークシュートも外れていたし、最後のフィニッシュのゴールも決め切れなかった。これからさらに厳しい戦いになるので、決めるところはしっかり決めていきたい」

 

◆お知らせ◆

次戦は9月7日、国士舘大学多摩体育館にて11時50分から日大との試合が行われます。

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部