2022年 4月27日 神宮球場
チーム 12 3 456 789=RHE
中 大 510 000 000=690
駒 大 000 100 000=151
[中]岩本、西舘ー村高
[駒]エーアン、石川、松村、東田、谷藤、高井ー岩本
[本]林琢<4回1点>
◆スタメン◆
1[二]繁永 晟(商1=大阪桐蔭)
2[左]佐伯 和希(経3=岩国)
3[一]北村 恵吾(商4=近江)
4[右]森下 翔太(商4=東海大相模)
5[指]髙橋 隆慶(文3=明秀日立)
6[中]皆川 岳飛(経1=前橋育英)
7[遊]石井 巧(文3=作新学院)
8[三]中前 祐也(法3=浦和学院)
9[捕]村高 尭(商4=日大豊山)
P 岩本 大地(法3=石岡第一)
前日の試合で延長10回に副主将・森下のサヨナラ打で初戦をつかみ、連勝して2つ目の勝ち点を獲得したい中大。清水監督がこの試合の主役は「(副主将の森下と)どっちもキャプテン、どっちも4番」と語り、4番森下、大学初の猛打賞を記録した北村と4年生の活躍が目立った。
▲先制のホームを踏んだ繁永(中央)を迎えるベンチ
中大は初回、すっかり1番に定着したルーキー・繁永が駒大の先発・エーアンの5球目をレフト前へと運び、続く2番佐伯が初球で犠打を決め、一死二塁のチャンスをすぐに作る。そのチャンスで打席には前の試合で無安打と悔しい結果に終わった北村。北村は「昨日を気にすることなく思い切って行けた」と打球を左中間へと運び、理想的な形で先制点を獲得する。すると「北村の一打で波に乗れた」(清水監督)という言葉の通り、後続の4番森下、6番皆川、8番中前の適時打などで一挙5点を奪い、打線が先発の岩本へ大きな大きな援護点を与える。
▲この日大学初の猛打賞を記録した頼れる主将・北村
その裏、前回の登板で立ち上がりに苦しんだ岩本は、駒大の1番・与倉に初球を左中間へと運ばれ、いきなり無死二塁のピンチを背負う。しかし、2番浦口(駒大)に犠打を許さず、続く林琢(駒大)、大森(駒大)を内野ゴロに仕留め、二塁走者の与倉を生還させず、簡単に試合の流れを引き渡さなかった。
2回には二死からまたも北村の中前打を皮切りに、駒大の2番手・石川を攻め、1点を追加。大量リードで試合を進める。
▲7回を投げて被安打5、8奪三振と好投を見せた岩本
2回以降は岩本も粘りのピッチングで駒大打線を抑え、4回に林琢からライトスタンド上段への一発を食らったものの7回を投げて被安打5、8奪三振。先発した試合では苦しい内容が続いていただけに、上々の投球内容だった。
8回からは4/27時点で防御率トップの西舘勇陽(法3=花巻東)が満を持して登板。この日も相手打線を寄せ付けず、最後は150㌔のストレートで薩美(駒大)を空振り三振に仕留め、ゲームセット。序盤の大量リードをしっかりと守り切った。
▲勝利の瞬間、雄叫びをあげる西舘。この試合終了時点でも防御率1.12とリーグトップだ
この試合に勝ったことで中大は勝ち点2となったが、今春のリーグ戦は各校熾烈な戦いを繰り広げており、勝ち点2を獲得してもなお1部残留が決定しないという状況である。1部残留決定は次節までお預けとなってしまったが、チームを鼓舞し、自らのバットでチームを波に乗せる主将・北村がいる限り、中大野球部は東都1部の座をそう簡単には譲らない。
◆試合結果◆
○中大6-1駒大●(中大2勝)
(記事:為谷楓太、カメラ:鈴木佐和、小林美久)
◆お知らせ
次戦は5月12日、9時から神宮球場にて行われる対日大1回戦です。