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森下今季3本目のHRも大量失点で最終カード黒星発進 1部残留確定とはならず清水監督「これが東都」ー東都大学野球春季リーグ戦 対日大1回戦

2022年 5月18日 神宮球場

チーム 12 3  456  789=RHE
中 大 011  000  020=4100
日 大 050  010  12×=9100

[中]岩本、石田裕、種橋ー村高
[日]岸川、坂尾ー友田
[本]森下<8回表2点>、柳澤<8回ウラ2点>

◆スタメン◆
1[二]繁永  晟(商1=大阪桐蔭)
2[左]佐伯 和希(経3=岩国)
3[一]北村 恵吾(商4=近江)
4[右]森下 翔太(商4=東海大相模)
5[指]髙橋 隆慶(文3=明秀日立)
6[中]皆川 岳飛(経1=前橋育英)
7[三]中前 祐也(法3=浦和学院)
8[遊]石井  巧(文3=作新学院)
9[捕]村高  尭(商4=日大豊山)
P   岩本 大地(法3=石岡第一)

前のカードで駒大相手に2連勝し、5勝5敗として迎えたこの試合。このカードで1勝すれば1部残留確定となるところであるが、1部残留に向けて負けることが許されず、背水の陣で立ち向かってきた日大に大量失点で敗戦。1部残留確定は次戦へお預けとなった。


▲試合後挨拶をするナイン

試合の明暗を分けたのは序盤の2回だった。

中大は一死から期待のルーキー皆川がライト線への二塁打を放ち、一死二塁のチャンスを作る。続く中前はセカンドへの進塁打を決め、迎えた8番石井がカウント1ー2とした場面でサードへの内野安打を放ち先制に成功。試合の主導権を握れたかのように思われた。


▲先制の内野安打を放った石井

しかし、その裏先発の岩本が日大打線に捕まってしまう。先頭の花崎(日大)にフェンス直撃の二塁打を放たれ、後続の高垣(日大)には四球、友田(日大)には右前安打を許し、一死満塁のピンチを背負う。そして続く打席には好調のルーキー・星(日大)。星が初球をセンター前へと運び、同点とすると、併殺崩れなどで3点を奪われ、岩本は1回2/3で降板し、石田裕へとマウンドを託す。後を受けた石田裕は中尾に中前適時打を放たれたものの後続を抑える。しかし、この回を終わってみれば日大打線は打者一巡、5点の猛攻。中大は序盤から大きく突き放されてしまった。試合後、清水監督は岩本の投球について「(岩本は)慎重になりすぎて苦しいピッチングになった。自信を持って投げ込めればよかった」と語った。

▲先発岩本の後を受けて5回1/3を自責2と粘投した石田裕

5点を奪われ、嫌な雰囲気がしていた中で続く3回表の中大の攻撃は一死から佐伯、北村、森下の三連打で反撃の兆しを見せたが、5番髙橋の三併殺打で続くことができず、この回1点止まり。同点とすることができなかった。

その後は打線もリズムに乗った日大のエース・岸川を前に得点を重ねることができず、7対2と5点差で終盤、8回を迎える。

中大は先頭の北村がフルカウントからレフト前へと運び、続くバッターはプロ注目の4番・森下。森下は岸川の3球目をレフトポール側へ運ぶも判定はファウル。「(ファウルは)入ったように見えた。でもファウルになった後すぐに切り替えができた」と、続く4球目をバックスクリーンへと運び3点差と日大に詰め寄る。しかし、この本塁打を打たれた直後にマウンドに上がった日大の左腕・坂尾を前に打線が続かず、8回裏にはリーグ戦初登板の種橋諒(経2=日本文理)が柳澤(日大)にダメ押しの本塁打を放たれ敗戦。序盤の大量失点になく悔しい1敗だった。

▲今季3号を記録し喜ぶ森下(左)と北村(右)

優勝のチャンスが無くなっても1部残留のための厳しい戦いが続き、試合後に清水監督は「これが東都。次の試合が勝負」と語り、副将の森下も「全部勝つつもりでやっているのでどっちにしろ勝たないと。(この試合に)負けたことは相手が一枚上手だったと受け止めて、切り替えて恵吾(=北村)と中心になってチームを引き締め直して次の試合に臨みたい」と次戦に懸けるナインの思いは強い。その思いの強さを原動力に1部残留へ中大野球部はチーム一丸・全員野球で次戦の勝ちを奪い取りに行く。

◆試合結果◆
●中大4-9日大○(中大1敗)

(記事:為谷楓太、カメラ:鈴木佐和、小野祐司)

お知らせ
次戦は5月20日、14時から神宮球場にて行われる対日大2回戦です。