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遠かった1部残留へのあと1勝 最終カード連敗で三つ巴の最下位決定戦へー東都大学野球春季リーグ戦 対日大2回戦

2022年 5月20日 神宮球場

チーム 1 2 3  4 5 6  7 8 9 =RHE
日 大 0 0 0  1 2 1  0 2 0 =670
中 大 0 1 0  0 1 1  1 1 0 =5133

[中]石田裕、西舘、岩本ー村高、綱川
[日]岸川、坂尾、河村ー岩本
[本]なし

◆スタメン◆
1[二]繁永  晟(商1=大阪桐蔭)
2[左]佐伯 和希(経3=岩国)
3[一]北村 恵吾(商4=近江)
4[右]森下 翔太(商4=東海大相模)
5[中]皆川 岳飛(経1=前橋育英)
6[指]髙橋 隆慶(文3=明秀日立)
7[三]中前 祐也(法3=浦和学院)
8[遊]石井  巧(文3=作新学院)
9[捕]村高  尭(商4=日大豊山)
P   石田裕太郎(経3=静清)

喉から手が出るほど欲しかった1部残留への1勝。その1勝が遠かった。点を取られては取り返すという展開であったものの、入替戦回避のために後がない日大相手に2連敗。次週に中大・日大・青学大との三つ巴での最下位決定戦へと駒を進めることになってしまった。

  ▲攻撃時の中大ナイン。諦めない姿勢で最下位決定戦を勝ちにいく

中大の先発は前回の登板で岩本の後を受けて5回1/3を自責2と好投した石田裕。今日も粘りのピッチングで前の試合9得点の日大打線を相手に3回までスコアボードに0を並べる。

しかし、好投を続けていた石田裕が4回に乱れ始めてしまう。先頭の林(日大)に右前安打を許すと、中尾勇(日大)に連打を浴び無死一、二塁のピンチを背負う。そして続く花崎(日大)を中飛に切ってとるも、6番太田(日大)に四球を献上。一死満塁とした場面で清水監督は「(西舘の)先発も考えたけど、今日は先発を石田裕にして早めに西舘に繋ぐことにした」と石田裕を早々に諦め、西舘勇陽(法3=花巻東)へとスイッチ。後を受けた西舘は押し出しの四球を与えたものの、後続を抑え最小失点で一死満塁のピンチを切り抜けた。

▲先発の石田裕。3回1/3を投げて自責1という結果に終わった

同点で踏ん張ったものの、5回には味方のエラーと自身の与えた四球をきっかけに西舘は日大打線に安打を許すことなく2点を献上してしまう。

2点差とされた場面での5回裏の中大の攻撃は先頭の7番・中前が右中間への二塁打を放ち、続く石井のレフト線を破る適時二塁打で即座に反撃開始。9番・村高がピッチャー前へ絶妙な犠打を決め、一死三塁と勝ち越しへのチャンスを作るも後続の繁永、佐伯が倒れこの回に勝ち越しならず。試合後清水監督は「ここで勝ち越せてればよかった」と語った。

▲5回裏に適時二塁打を放ち、雄叫びを挙げる石井

8回表に嫌な展開で2点を失った中大はその裏の攻撃でこの回から変わった坂尾(日大)の代わり端を捉える。先頭の森下が四球を選び、続く皆川は中飛に倒れるものの、途中出場の齋藤未来也(商4=関東第一)、中前の連打で1点を返し、1点差に詰め寄ると日大はピッチャーを杉本へとスイッチ。代わった杉本の5球目を石井がライト前へと運び、二塁走者の齋藤未が本塁をすかさず狙うが、日大のライト野村昇の好返球もあり、本塁で刺殺。なおも二死一、二塁とした場面で9番•村高に代打・坪井洸之介(文1=創志学園)を起用し勝負に出るが、惜しくも見逃し三振。同点とすることはできなかった。

▲8回裏に左前適時打を放った中前。今季、打率.343、無失策で自身初のベストナインに選ばれた

9回にも二死から北村がレフトオーバーの二塁打を放ち、サヨナラへの望みをかけるが、続く森下は申告敬遠で歩かされ、5番皆川との勝負を選択されるが、日大の変則左腕・河村を前に空振り三振。3時間を超える熱戦も、いつになく多かったミスが響き、1点差での惜敗した。


▲9回裏に二死から左越え二塁打を放った北村

試合後、主将の北村は「今日の1敗は絶対来週にもつながる。この悔しさを忘れずに最善の準備をして次こそ日大を倒します」と語気を強めた。この2連戦での悔しさをバネに中大野球部は1部残留へ全力でしがみつきにいく。

◆試合結果◆
●中大5-6日大○(中大2敗)

(記事:為谷楓太、カメラ:鈴木佐和、小林美久)

お知らせ
次戦は5月25日、9時から神宮球場にて行われる最下位決定戦対日大戦です。