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6回に見事な逆転劇! 開幕カードで勝ち点獲得!ー東都大学野球秋季リーグ戦 対駒大3回戦

2022年 9月5日 ヨーク開成山スタジアム

チーム 1 2 3  4 5 6  7 8 9 =RHE
駒 大 1 0 0  0 0 0  0 1 0 =260
中 大 0 0 0  0 0 4  0 0 0 =480

[中]西舘、大栄ー綱川
[駒]松村、東田、福山、高井ー岩本
[本]なし

◆スタメン◆
1[指]繁永  晟(商1=大阪桐蔭)
2[二]中前 祐也(法3=浦和学院)
3[三]佐藤  豪(経1=藤代)
4[中]森下 翔太(商4=東海大相模)
5[一]北村 恵吾(商4=近江)
6[右]皆川 岳飛(経1=前橋育英)
7[遊]石井  巧(文3=作新学院)
8[左]櫻井 亨佑(商2=習志野)
9[捕]綱川真之佑(経1=健大高崎)
P   西舘 勇陽(法3=花巻東)

 

前日は投手陣が打ち込まれ駒大に大敗した中大。この試合は勝ち点獲得、今後の勢いをつけるためになんとしても負けられない一戦だったが先発西舘の粘投、6回の集中打で駒大相手に逆転勝ち。対戦成績を2勝1敗として見事開幕カードで勝ち点を獲得した。

中大の先発は前回の登板で7回を投げて被安打3、無失点と圧巻の投球を見せつけた西舘。初回を3人で終わらせ、打線にいい流れを持っていきたいところであったが、いきなり駒大の先頭、浦口に右前安打を浴びる。続く与倉(駒大)の打席の間に俊足の浦口に盗塁を決められると与倉にはその後送りバントを決められ、一死三塁のピンチを背負う。踏ん張りたいところであったが、痛恨のバッテリーエラーで1点を献上する。


▲この試合も7回を投げて自責1、被安打3と好投を見せた西舘。次回の登板も期待だ

1点を追う展開となった中大は前日の試合で打ちあぐね、今日の試合先発の松村(駒大)の前にランナーを出すもののなかなかチャンスでの一本が出ず、4回までホームベースが遠い展開が続く。

しかし6回、好投を続けていた西舘の期待に応えるように中大の逆転劇が始まる。
1死から森下が四球で出塁すると、5番北村がライト前にポテンヒットを放ち、その間に一塁走者の森下は一気に三塁へ。同点、さらには逆転のチャンスで打席にはアピールポイントを負けず嫌いだという皆川。粘りに粘って9球目をライト前へ運び同点とするとさらに続くは入れ替え戦でサヨナラ打を放った石井。


▲同点タイムリーを放ち喜ぶ皆川

「ランナーを返すというよりも後ろにつなぐ意識で打席に入りました」(石井)と変わった駒大のエース・福山の内角直球をレフト線へと運ぶ逆転のタイムリーツーベース。清水監督も「追い込まれてからも難しい球をよく打った」と石井の活躍に目を細めた。


▲逆転タイムリーを放った石井。清水監督も「牧のようになれる存在」と期待を込める

4ー1と3点リードで迎えた8回からは大栄陽斗(商3=仙台育英)が登板。前回に続いて地元・福島での凱旋登板であったが8回は二者連続四死球からピンチを背負い1点を失う。9回も1死から連打を浴び1死一、二塁と同点のランナーを背負ったが最後は高田(駒大)を併殺打に打ち取りゲームセット。接戦を物にした。


▲試合を終え安堵の表情を見せる大栄(中央)ら中大ナイン

この試合を振り返り清水監督は「先発の松村(駒大)には苦しんだ。初回に1点取られたけれど1点で堪えておけば終盤何とかなるという思いがあった。選手には全員で攻めて全員で守ろうと言っている。繋ごうという意識が勝ちに繋がる。繋げたのは僕としても嬉しい」とこの試合に満足した表情であったが「西舘以外のピッチャーがしっかりしないと苦しい戦いが続いてしまう。もう1回ピッチャーをしっかりしないと」と投手陣に対してさらなる奮起を促した。

開幕カードを取れたことで勢いづいたことは間違いない。ただ”戦国”東都である以上、今後も厳しい戦いが続くだろう。しかし「春を通して勝ち点1を取ることがどれだけ難しいかしっかりわかった。無駄な試合は1試合もない。目の前の試合に全てをぶつけるだけ」(石井)という言葉のように中大ナインはリーグ優勝に向けて一戦必勝で目の前の勝ちを全力で取りにいく。

◆試合結果◆
●駒大2 - 4中大○

 

◆お知らせ◆
次戦は9月10日(土曜日)にZOZOマリンスタジアムで行われる対国学大1回戦です。

(記事:為谷楓太、写真:鈴木佐和、小野祐司)

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