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西舘力投も今季優勝の可能性が完全消滅ー東都大学野球秋季リーグ戦 対東洋大1回戦

2023年10月17日 明治神宮野球場

チーム 123 456 789 10 =RHE
中 大 000 000 200 0 =220
東洋大 010 000 001   1x  =3112

[中]西舘、岩城、岩本ー野呂田
[日]細野、一條ー後藤
[本]なし

◆スタメン◆

1[三]伊藤 櫂人(文1=大阪桐蔭)
2[指]近藤 尚矢(商4=札幌光星)
3[中]皆川 岳飛(経2=前橋育英)
4[左]櫻井 亨佑(商3=習志野)
5[遊]石井  巧(文4=作新学院)
6[一]中前 祐也(法4=浦和学院)
7[右]髙橋 隆慶(文4=明秀日立)
8[捕]野呂田 漸(文2=秋田中央)
9[二]繁永  晟(商2=大阪桐蔭)
P   西舘 勇陽(法4=花巻東)

優勝の可能性も最下位の可能性も残したまま最終週へと突入した中大は、昨春の入れ替え戦で死闘を繰り広げた東洋大と対戦。昨春の入替戦で第1先発として活躍した西舘と細野が再び聖地・神宮で激突。試合は、崖っぷちに立たされた中大が劇的なサヨナラ勝ちを収め、1部残留を決めた入替戦第3戦を想起させる最終盤まで目が離せない展開になったが、結果はあの時と真逆の結果に。今日の敗戦により、中大の優勝が完全に消滅した。

▲中3日での登板となった西舘

優勝のために2連勝が最低条件となっていた中大の先発は中3日での登板となった西舘。「悪いなりにコースをついて投げられた」と毎回のようにランナーを背負いながらも2回の1失点のみに抑え、味方の援護を待つ。

粘りの投球を続ける西舘のためにも逆転したい打線は7回に相手のエラーが重なり、この試合初めて複数の走者を塁上に置く。1死二、三塁とし、今季得点圏での打撃が光る主将の中前に打席が回る。細野が投じた2球目、落ちる変化球に対して体勢を崩されながらもなんとかバットに当てた中前。打球は前進守備を敷いていた一、二塁間を破り、2-1と勝ち越しに成功する。

▲逆転打を放ち感情を爆発させる中前

そのまま逃げ切りを図りたい中大は9回裏のマウンドにも西舘が立つ。しかし、2者連続でヒットを打たれたところで、西舘から岩城颯空(商2=富山商)にスイッチ。迎える打者は首位打者・花田。花田が放った打球はライト前へ。土壇場で追いつかれてしまう。1死二、三塁となったところで岩本大地(法4=石岡一)にマウンドを託す。満塁策を取って迎えた1番宮本には球威のあるストレートと鋭く落ちるフォークで空振り三振に仕留める。続く石上泰を遊飛に打ち取り、試合はタイブレークへと突入する。

▲9回裏サヨナラのピンチで遊飛を捕球しガッツポーズを見せる石井

10回表先頭の髙橋に代打・山本聖(文3=鹿屋中央)を出し、見事送りバントを成功させる。野呂田を申告敬遠し、東洋大も満塁策を取ったところで清水監督は佐藤豪(商2=藤代)に声をかけ打席に送り出す。何としても勝ち越したいところだったが、佐藤豪、伊藤櫂ともに打ち取られ、得点ならず。その裏の東洋大の攻撃は、中大同様先頭打者に送りバントをさせ、満塁策で1死満塁としたところで送られた代打・楠に岩本が投じた7球目。打球はライトの頭上を越え試合終了。痛いサヨナラ負けを喫し、中大の優勝の可能性がなくなった。

試合後、清水監督は「打つ方がもうちょっと点取ってあげないと」と打線に発破をかけた。中大の試合の後に行われた2試合の結果によりまだ最下位の可能性が残されているが、東洋大に1勝以上すれば、最下位の可能性はなくなる。明日の試合は文字通り絶対に負けられない。

◆試合結果◆
●中大 2- 3x 東洋大○

◆お知らせ◆
次戦は10月18日(水曜日)に明治神宮野球場で行われる対東洋大2回戦です。

(記事:中島遥、写真:小野祐司、髙梨晃世、中島遥、齋藤さくら)

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