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先発山口が7回途中までノーヒットピッチング!日大投手陣を打ち崩し、投打がかみ合い勝利ー東都大学野球春季リーグ戦 対日大2回戦

2024年5月2日 明治神宮球場

チーム 123 456 789  =RHE

中 大 000 300 200  =580

日 大 000 000 010  =142

]山口、子安ー野呂田

[日]榎谷、山内翔、川端敬ー南條

◆スタメン◆

1[中]橋本 航河(文1=仙台育英)

2[二]繁永  晟(商3=大阪桐蔭

3[右]皆川 岳飛(経3=前橋育英)

4[左]櫻井 亨佑(商4=習志野)

5[一]松嶋 晃希(経3=浦和学院)

6[指]佐藤  豪(経3=藤代)

7[三]伊藤 櫂人(文2=大阪桐蔭)

8[指]野呂田 漸(文3=秋田中央)

9[遊]山本  聖(文4=鹿屋中央)

P   山口 謙作(商3=上田西)

雨過天晴。日大に1敗を喫し、昨日が雨天延期となり迎えた本日2回戦。先発のマウンドには国学大2回戦で初勝利を果たした山口が登った。先頭にフォアボールを与えるも、その後は変化球が決まり7回途中までノーヒットピッチングと先発投手としての重責を十分に果たした。打っては伊藤櫂が4打数3安打1打点と爆発し投打がかみ合った中大は1勝1敗に持ち込み3戦目は最終節に持ち越しとなった。

先発は先日の国学戦で初先発初勝利と先発投手として好スタートを切った山口。1回裏、先頭の菊地に全球外れてフォアボールと幸先の悪いスタートを切る。バントを成功され、1死二塁とされたところで、谷端をサードライナー、4番今井を128㌔の変化球で空振り三振を奪い、「振り返れば1回が一番ピンチでした」と淡々と語り、その後は隙を与えなかった。


▲7回途中までノーヒットピッチングの好投を見せた山口

打線は3回まで榎谷を打ち崩せず、両チームとも緊迫した状況が続くも均衡を破ったのは中大。4回表、皆川倒れ、櫻井がフォアボールを選ぶ。打席は好調5番松嶋。135㌔低めの球をセンターに運び、1死一、三塁とし続くバッタ―は佐藤豪。1ボール2ストライクと追い込まれ打つもセカンドゴロ。併殺崩れの間に先制点を得る。続く7番伊藤櫂、1塁走者佐藤豪が盗塁を成功させ、ランナー2塁とし、フルカウントまで粘り、榎谷のスライダーをレフトに運び、さらに1点を追加した。相手捕手の悪送球の間に伊藤櫂は三塁まで進み、続く野呂田は初球の甘く入った変化球を見逃さずセンターにはじき返し3点目を追加する。

▲2点目となるタイムリーを放った伊藤櫂

打線はとどまることなく、7回表には先頭伊藤櫂が124㌔の低め変化球をレフトに運び2塁まで進む。つづく野呂田はバスター失敗、山本セカンドゴロの間にランナー3塁とし橋本はフォアボールを選ぶ。2死一、三塁とし打席には繁永。相手捕手の捕逸の間に1点を追加した後、2死二塁とし繁永は山内翔の144㌔のストレートをライト線に運びさらに1点を追加する。

▲5点目となるタイムリーを放った繁永

援護をもらった山口は勢いそのままに低めの変化球を中心に三振を奪っていく。「2ストライクに追い込んでからは三振を狙っていきました」と本人が語るように、日大打線は山口を前に沈黙し山口は6個の三振を奪い6回までノーヒットピッチングを続ける。7回裏2死から4番米津に初球、少し甘くなった真っすぐをライトに運ばれ、山口はマウンドに膝をつき、悔しそうな表情を見せるも、続くバッターを抑え無失点で切り抜ける。


▲山口に代わってマウンドに上がった子安

8回も山口はマウンドに登るも代打富塚、大山に続けて安打を許したところで、91球を投げた山口はマウンドを降り、1年生子安秀弥(経1=東海大相模)にマウンドを託す。子安は代打山口に初球を打たせサードゴロ。続く川崎も初球をファーストゴロの間に1点を失うも、2死一、3塁とし2番千田をフルカウントまで追い込み、真っすぐで空振りを奪いピンチを切り抜けた。9回もそのまま子安がマウンドに登り先頭谷端に安打を許すも後続を打ち取り試合を終えた。

▲大学公式戦初出場を果たした新妻

東恩納蒼(商1=沖縄尚学)、子安、橋本、熊谷陽輝(経1=北海)と1年生の台頭が目覚ましい中、8回表、東恩納、橋本と同じく侍ジャパン高校日本代表として戦った新妻恭介(文1=浜松開誠館)が大学公式戦初出場を果たし、結果はフォアボールと堂々たる戦国東都デビューを飾った。

来週青学大戦に向けて清水監督は「うちは挑戦者のつもりで、初戦が大切になってくるのでしっかり戦っていきたいと思う」と述べ、先発の山口は7回途中までノーヒットピッチングだったことについて「少しだけ意識してました」とはにかみ、優勝争いに向けて「任されたところをゼロにおさえていきたい」と語気を強めた。日大片岡監督も山口に対し「手も足も出なかった。全く対応ができないほど変化球が抜群によかった」と敵将も山口の投球を絶賛した。

7試合を終えて打撃成績では打率トップ10に中大の野手が5人(松嶋、伊藤櫂、繁永、橋本、皆川)が入り、投手成績では山口、東恩納が防御率3位、4位と投打のかみ合いが中大の好調をもたらしている。次戦青学戦、優勝に向け絶対に負けられない戦いのなか強者青学大にどんな戦いを見せるのか、英気を養い反攻に出る。

 ◆試合結果◆
○中大5 ー1日大●

◆お知らせ◆
次戦は5月6日(月曜日)に明治神宮球場で行われる対青学大1回戦です。

(記事:髙梨晃世 写真:髙梨晃世、齊藤さくら)

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