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後半盛り返し勝利 16強入りで昨年Vの日体大戦へ―第73回関東大学バスケットボール選手権大会 対明星大

2024年5月1日 駒沢オリンピック公園総合運動場・屋内球技場

 初戦は相手に100点差をつけ勝利し、順調なスタートを切った中大。2回戦の相手には明星大を迎えた。明星大は2部リーグに所属しているが、留学生を擁するチームであるほか、ドリブルを中心としたオフェンスのスタイルから「明星ストリートボール大学」の異名で知られている。

スターター

#42山崎紀人(商3)#21深澤桜太(商1)#15坂口大和(商2)#13小川翔矢(法4)#1久岡賢太郎(商3)

 第1Q(クオーター)、序盤から#13小川が振り向きざまにシュートを決め、それに続く形で#1久岡が3点シュートを決める活躍で中大のリードとなる。相手の留学生のディフェンスで攻めあぐねる場面もあったが、#13小川が指示を出し体制を整え、#15坂口のシュートなどで得点を稼いだ。だが、ビッグマン#21深澤には厳しいディフェンスがつき、インサイドの得点は難しい状況となった。Q中盤では#1久岡の積極的なプレーが目立ち、中に飛び込みフリースローなどでもリードを広げた。しかし明星大のタイムアウト後、流れが変わる。中大はターンオーバーやファールで得点にならない中、相手の連続3点シュートなどで逆転され、16ー19で第2Qへ。

 第2Q、開始直後から相手の得点で5点ビハインドなるも、#22島﨑輝(商3)の3点シュートや#42山崎の得点で同点に持ち込み、#13小川の3点シュートで逆転した。しかしバスケットカウントなどで再度リードを奪われ、両者譲らぬ展開に。3点を追う形で前半を終えるかと思われたが、#13小川のブザービーターにより34ー34で後半に進んだ。

▲前半積極的なプレーを見せた#1久岡

 第3Qでは、ドリブルでインサイドに切り込むプレーにファールを誘われたり、ファールを警戒するあまり緩んだディフェンスの隙をつかれたりするなど、明星大の素早い試合展開に苦戦する場面が多く見られた。対する中大も#15坂口、#3高山鈴琉(商2)がバスケットカウントを決め食らいつく。逆転には至らなかったものの、終盤は中大ペースで試合が進行し53ー54で最終Qを迎えた。

 最終第4Q、明星大の得点から始まるも#22島﨑のバスケットカウントで同点に。序盤は取って取られての展開を見せたが、#3高山と#13小川の連続バスケットカウントや、#5石口直(文2)らの得点で一気に中大リードとなる。終盤相手に3点シュートを決められ点差を縮められるもしのぎ切り、最後は#3高山がフリースローを2本沈め、78ー72で中大の勝利となった。

▲バスケットカウント直後の#22島﨑を起こす#42山崎と#3高山

 この試合の勝利で中大は今シーズン掲げていた目標であるベスト16入りを果たした。後半、活躍を見せリードを広げた#3高山は、3Q前半はターンオーバーが続き、なかなか思うようなプレーにつながらなったものの「後半切り替えて攻めていけたのは良かった」と振り返った。また同じ東海大諏訪高出身の#5石口とのプレーについて「3年間の積み重ねとお互いを分かりきっているところが自分達2人の強さだと思っている。そういうところを練習中から自分達で意識して生きてきたので、それが試合に出たのは良かった」と話した。
 次戦には昨年スプリングトーナメント優勝、同大会最優秀選手のムトンボジャンピエールが所属する日体大を相手に迎える。さらなる高みを目指す中大バスケ部がこの強力なチームを下せるか、重要な一戦になることは間違いない。

#8喜多陸登(総4)主将の一問一答は以下の通り。

―試合を振り返って
 個人としてはやろうとし過ぎて、逆に空回りしてしまっていたので、声をかける部分とかでチームのために鼓舞するのはもちろん大事なんですけど、プレー面で空回りしていた部分を明日試合できるチャンスでしっかりとできたらと思います。チームとしては相手が向かってくるチームに対して、中大はけっこう弱いことが特徴的だったので、このようなゲーム展開になることはある程度予想していたんですけど、まず勝ち切れて良かったと純粋に思います

―前半の苦戦もある程度想定内だった
 個人的には予測していたんですけど、下級生が多い分、4年生や3年生に試合慣れしている選手が少ない中で、やはり下級生が出た時間帯がターンオーバーが増えてしまっていたので、もうちょっと落ち着きであったりとかを次の試合でできればいいかなと思っています

―最終的に勝ち切れた理由
 去年、順大に負けたのと比較した時に試合の中でどうかというより、それまでの練習かなという風に僕は思っていて、というのもスプリングの去年に関しては練習の中で負荷をかけて、壁を設定して越えるというような練習をしてこなかったんですよ。今年のチームで言えば、チームとして一つの試練を乗り越えるような練習をやってきたので、今日の試合ではその壁のところ、苦しい時間帯で乗り越えることができたという風に考えています

―明日の日体大戦につながる部分は
 留学生がいる点では一緒かなと思ったんですけど、明日の留学生は一つレベルが抜けているので、その分、そこに費やす人や労力がより必要になってくると思っているので、あとそれだけでなく、外角からの選手も優秀な選手がいるので、今日に関しては参考になるかって言われたらちょっと微妙ですかね。(日体大は)全然違うチームだと思っています

―日体大戦に向けて
今年のチームはスプリングでベスト16を超えることが目標だったので、まずは一つここで目標を達成できたのはもちろんなんですけど、今日良かった選手はそのまま続行してくれればいいですし、今日不甲斐ないプレーをして悔しい思いをしている選手も本当にたくさんいると思うので、それが明日良い結果につながればいいなと思っています。最終日まで残って試合の経験が積みたいので、そこまで残りたいです

 

◆試合結果◆

○中大78(16-19、18-15、19-20、25-18)72明星大●

 

◆お知らせ◆

次戦は5月2日(木)に武蔵野の森総合スポーツプラザで行われる対日体大戦です。

 

(記事:桑沢拓徒、写真:谷本咲和)

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