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中大バスケ部100代目主将・喜多陸登インタビュー チームコンセプト「キョウソウ」に込めた三つの意味

スプリングトーナメントを直前に控えた中大バスケ部。1924年に創られた同部は今年で100周年を迎える。この節目の年にキャプテンとなったのが#8喜多陸登(総4)だ。昨年度、中大バスケ部はスプリングトーナメントで初戦敗退、オータムリーグは勝ち越しとなったものの、インカレではベスト16と悔しい結果に終わっている。その中で今年度のキャプテンを務める心境や目標、チームのコンセプトとして掲げる「キョウソウ」という言葉について聞いた。

(聞き手、構成:桑沢拓徒)※取材は3月上旬に行ったものです。

 

 

――100代目のキャプテン就任にあたっての気持ちを教えてください
 歴史のある中大バスケ部で100周年目のキャプテンとして就任することになるので、プレッシャーというか身が引き締まる思いなんですけど、そのプレッシャーというよりかは大事になってくるのは結果だと思うので、昨年悔しい思いをした分、今までよりもステップアップした結果を残すことができれば、キャプテンに自分がなって良かったという風に思えると思うので、結果にこだわって今年はやっていこうと思っています

 

――高校の時もキャプテンをされていたとうかがいました
 高校3年次に着用していたユニフォームが4番で、一応副キャプテンというかほぼキャプテンみたいな感じなんですけど、リーダー的な存在でやってました

 

――高校での経験は大学でどのように生かしていきますか
 高校に入る前も実は中学でもキャプテンしていて、ミニバスでも。自分が最上級生になった時にリーダー的存在になる経験は元々あったんですけど、高校の中で培った経験としてはレベルが高い選手がいて、それぞれの選手にそれぞれの特徴があって、全体に対して厳しい言葉をかけるのもそうなんですけど、選手に合った声のかけ方がそれぞれ違っていて、厳しく言ったほうが良いやつだったり、コート外のところで親身に話を聞いてあげたほうがいいやつとか。そういった選手の特性をある程度理解して、よりコミュニケーションを大事にするというところを高校の時に培ったので、その力は今も生きてやっていけていると思います

 

――自身の人柄や性格はどう捉えていますか
 責任感は(強いところが)あるかなと自分でも思っていて、人柄的には中学の時にも高校の時にも、すごく良い恩師の方に教えてもらって育ててもらったので、その中で人柄や人間性の部分をすごく指導してもらったので、そこの部分は正直自信があると思っています。逆にそれが己を犠牲にして他人を優先してしまうところもあるので、そこは気をつけてやっていこうかなと。自分で言うのもなんですけど、しっかりとした人間性を持てていると思っています

 

――今年度のチームのコンセプト「キョウソウ」について教えてください
 「キョウソウ」という言葉を時期によって漢字を三つに分けていて、カタカナで「キョウソウ」というのを1年のコンセプトにしているんですけど、最初の新チームのスタートからスプリングトーナメントまでの間は競い合う「競争」。この時期に個人として、バチバチやり合って、チームとして高めていこうというような競争を求めていて、スプリングが終わって、そこから新人戦の期間とかリーグ戦までの期間は「共創」。スプリングの試合が終わって、チーム全体的にどこを強みとして、どこが弱いから強めていくのかが分かったところで、チームの中での練度を高めていこう、という意味で「共に創っていこう」としました。最後のインカレに向けては、「共に走ろう」という「共走」を掲げていて、この新チームがスタートしてから、最後まで誰一人欠けることなく、選手だけではなくて、スタッフもしくは保護者の方だったり、スポンサーの方だったり、そういう方々も含めてチーム一丸となってやっていけたらという意味で掲げています

 

――今年度のチームの強みは何でしょうか
 僕が1年生の頃は、4年生の方々がリーグ戦で白鴎大に勝ったりとか、そういった時から徐々に中大が上がっていったんですけど、その代に似ているなと思っていて、その要因の一つとしては僕らの学年が複数人のリーダー的存在がいるので、僕と小川(翔矢・法4)だけではなくて、西田(颯稀・法4)だったりとかオヌ(太郎・商4)だったりとか西村(慶太郎・経4)だったりとか、そういったところもしっかりと声を出して、チームの練習以外のところでも引っ張ってくれているので、最上級生がしっかりしているという部分で良いんじゃなかと。練習でも昨年や一昨年にはなかった練習の強度や雰囲気は明らかに違っていて、そこをしっかりとやっているので、試合になった時が楽しみな状況です

 

――最後に今年度の目標をお願いします
 チームの目標としてはインカレベスト4を掲げています。そのためには、オータムリーグでインカレのシード権が得られる7位以内に入ると決めています。その前のスプリングトーナメントでは、ベスト16に入りたいと思っていて、昨年度の試合は東海大を見すぎて、順大に足もとをすくわれた試合があったので、そういうことなく現実的に一戦一戦を大事にしていきたいという思いから、ベスト16を掲げています。あとは練習を大事にしていきたいです。試合になって、急に良いところが出るのは本当にまれだと思うので、1部で負けている相手の強度を練習の中で体験したり、リバウンドの強さだったりとか、そういったところを練習の中でやっていければ、試合になった時に良い結果が残せると思っているので、特に力を入れてやっていきたいと思っています

 

▲昨年のインカレ前取材ではお茶目な一面も

 

◇喜多陸登(きた・りくと)◇
学部学科: 総合政策学部・政策科学科
身長・体重: 178㌢・74㌔
出身高校:明成高等学校
ポジション:ガード

 

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