10月17日 神宮球場
チーム 123 456 789=R H E
立正大 010 011 201=6 13 1
中 大 000 100 06 × =7 8 1
[中]水谷、畠中、後藤、楢山、皆川―古賀
[立]渡部勝、山本、糸川ー立松由
[本]〈立〉神保(9回1点)
◆スタメン◆
1[遊]中川 拓紀(商2=宇治山田商)
2[中]五十幡亮汰(法3=佐野日大)
3[三]内山 京祐(文3=習志野)
4[二]牧 秀悟(商3=松本第一)
5[指]倉石 匠己(経3=東海大市原望洋)
6[一]小野寺祐哉(経4=白鷗大足利)
7[捕]古賀 悠斗(法2=福岡大大濠)
8[左]大工原壱成(商4=桐光学園)
9[右]坂巻 尚哉(経3=千葉経済大附)
P 水谷 康希(商3=浜田)
前日の1回戦では大工原主将の本塁打や投手陣の粘りもあって、立正大相手に先勝。そしてこの試合は、この日の第1試合で国学院大が敗れたため、勝利すれば15年ぶりの優勝となる大一番となった。
先発に抜擢されたのは今季中盤からリリーフとして結果を残してきた水谷。今年初の先発起用にも「初回は緊張したけど、その後は何とか粘ることができた」と走者を許しながらも要所を抑える粘りの投球で4回3分の1を自責点1に抑えた。
▲安定した投球で試合をつくった水谷
2回に奈良間(立正大)のピッチャーへの内野安打で先制を許したが、4回には先頭の中川がライトへのヒットで出塁し、その後二死3塁とすると迎える打者はここまで全試合で4番に座る牧。カウント1ボール2ストライクと追い込まれたものの、外角のボールを上手く捉えると打球はセンターの前へ。勝負強さが光る主砲の一打で試合を振り出しに戻した。
▲4回、同点のタイムリーを放った牧
投手陣は水谷の後を畠中優大(経3=樟南)が繋ぎ、続いてマウンドに上がったのはリリーフとして大車輪の活躍を見せている後藤茂基(経2=城西大城西)。しかしこの日は本来の調子を発揮することができず、6、7回と立て続けに失点するなどして1回3分の2を2失点で降板となった。
ここで試合は1-5と4点ビハインド。その後マウンドを任されたのはこれが初登板となった1年生の楢山魁聖(文1=函館ラ・サール)。「明日(18日)の試合を考えて」との清水監督の采配だった。プレッシャーのかかる場面だったが、楢山は強気のピッチングで1回3分の1を被安打ゼロに抑える好投。1年生の懸命な姿が試合の流れを変えた。
▲楢山の力投に清水監督も「よく抑えてくれた」とコメントした
楢山の奮闘に応えたい打線は8回、先頭の坂巻が左前打で出塁。五十幡も右前打を放ち1死一、二塁とすると、内山がライトへ痛快な一打。この二塁打で坂巻が生還し、点差を3に縮めた。
▲二塁打を放つ内山
続く牧も四球で出塁し1死満塁とすると、途中出場の内潟凌太(商3=遊学館)の四球で押し出し1点。そして小野寺の左前打でさらに1点を追加すると、「こういうときにキャプテンに回ってくるんだな」と特別な感慨を覚えながら大工原が打席へ。四球で押し出し1点をもぎ取り、同点に追いついた。その後坂巻の打席間で相手の暴投と失策で2点を奪い、大逆転を見せた。
▲同点に追いつき吠える大工原
逆転の後の9回のマウンドを任されたのは皆川喬涼(法2=前橋育英)。1死の場面で神保(立正)にソロホームランを許すも、「緊張もプレッシャーもあったけど、
▲優勝確定の瞬間の選手たち
優勝は2004年秋季以来、15年ぶり。2季連続入替戦となった昨年に比べて大きな飛躍を遂げた。
主将としてチームをけん引した大工原は、「ベンチに入れなかった4年も全力で応援してくれた。後輩もそんな4年生たちについてきてくれた結果の優勝。本当に嬉しい」と涙を見せた。小野寺は大工原について「4年生全員でカバーしてあげることができた。
残る1カードは春季唯一勝ち点を獲得できなかった東洋大だ。優勝が決定した今、中大が狙うのは完全優勝のみ。5つ目の勝ち点を獲得して、神宮大会へ大きな弾みとしたい。
◆試合結果◆
〇中大7-6立正大●
◆お知らせ
次戦は10月22日に9時から神宮球場にて行われる対東洋大1回戦です。
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部