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インカレバスケ直前特集③ ――樋口蒼生選手インタビュー

先月、オータムリーグの全試合が終了し中大は全体で8位の結果に終わった。スプリングトーナメントでは2部順大に敗北し痛恨の初戦敗退。リーグ戦序盤は連敗を喫するなど不安は否めなかったものの、結果11勝8敗と昨年に続き勝ち越しとなった。そして2日後には今季の集大成となるインカレを迎える。中大は予選リーグ後からのスタートとなり、初戦にHリーグから勝ち上がったチーム(広大、仙台大のいずれか)、次戦にはオータムリーグ準優勝の専大を相手に控える。
一昨年、昨年は準々決勝で強豪東海大に敗れ、中大はベスト8の壁を越えられずにいる。チームの目指すところは変わらず日本一。ラストインカレの舞台に臨む中大バスケ部「CARIONS」の選手、コーチにその思いを聞いた。

第3弾は樋口蒼生(#0、文4)。身長173㌢と小柄ながらも攻め続けるダイナミックなプレーが特徴。今年のリーグ戦も安定感ある活躍を見せた。(取材、構成:二村沙羅)

※取材は11月17日に行ったものです。

 

――リーグ戦の結果については

最初はうまくいかなくて、怪我人も全員揃ってフルでやれた試合って全然なかったんですけど、その中でも一人一人スタメンじゃない選手が、ステップアップして成長できた良い試合だったと思うし、やっぱりサイズ、身長が低い中でどう戦っていくかっていうのは課題ではあったんですけど、そこもどうやってやればいいかっていうのはチーム全体で浸透している部分ではあるのでほんとそこはすごく成長した部分かなと思います。

――この1年を通しての自身のプレーの成長は

4年間の中のプレーで大きく変わったのが、この一年間。今までは、入学してからポイントガードで周りにパスを配るっているのを三年間やってきて、そういうので自分のスタイルを確立してプレータイムをもらってきた中で、今年は点をとる、ポイントガードですけどシューティングガード的な要素も含め点をとるっているのにフォーカスしながら試合をするシーンも多くありました。やっぱりそこでつまずくことなく点数をリーグ戦を通して取れたのがやっぱり良かったことだし、自分自身意外といけるもんだなと知れて得点能力の部分では成長した1年だったかなと思います。

▲留学生相手にも果敢に攻める#0樋口

――インカレを約3週間前に控えているが、チームの雰囲気は

組み合わせも決まって、みんな良いところに入ったっていう、なんかやっぱり最後ではあるんですけど僕もそうですけど練習メニュー組む段階から良い強度感でうちはゆるくなってしまう部分、サボりがちではないですけどこう指導者もいない分、7、8割の力でやるみたいなところがあるのでそういうところを100%の力で練習からやっていきたいなと思ってますし、意外とやらなければならないっていう雰囲気で今はきてるのでそこは良いと思います。

――専大は今シーズンも203cmの留学生を中心とした高さのあるチームでリーグ戦も準優勝で終えた強豪。中大は1巡目に勝利している(10月7日)。その専大に再び挑む上で対策や準備

そこもチームでどう戦っていくか、1巡目で勝っているので良いイメージを持ちながらまあどう戦っていけば良いかわかっているのでその中で、1巡目ダメだった部分、結局失点、得点はいっぱいできていて80点超えのハイスコアのゲームができたんですけど、その分失点も重なっています。自分たちの目標の1試合の平均失点が64点で、70後半くらい取られていると思うんですけど、そこを自分たちの理想に近づけて持っていくか突き詰めてやっていきたいですし、その前に一個勝たなきゃいけないので、春は東海大学で次に順天堂大学に負けているので、そういった意味でも一試合目も軽く甘く見れない試合だと思うので気を引き締めてやりたいです。

――専大の勝利の要因は

インサイドの選手、まあ山﨑(紀人、#42、商2)がいない中で3連戦でオヌ(太郎、#11、商2)と栃木(俊亮、#16、商2)が体を張ってくれたっていうのが1つ一番大きな勝因だと思います。その他の選手もリバウンドの部分で栃木オヌに任せないで周りからフォローしてあげたっていうディフェンスの部分でリバウンドで台頭にできたのもよかったです。あとは自分たちの持ち味の早いトランジションオフェンスも結構通用したのでそこがこう80点を超えるゲームにつながったのでそこが勝因かなと思います

――山﨑は10月1日の試合中に負傷。山﨑が復帰となればチームとしても大きいと思うが

出るんじゃないですかね、アイツの気持ち次第です。何がなんでも出させますけど笑

――インカレに向けて期待している選手は

やっぱり4年生。内尾(聡理、#2、商4)、蒔内(勇人、#60、商4)は試合にも出るので。やっぱりリーグ戦もそうですけど4年生の力が大きくて影響を与えると思うので、専修大学も4年生が少ない、試合に出るのは2人くらいしかいないので、僕らも3人ですけど少ない中でどう、最後の集大成を体現できるかどうかなのでチームの勝利にも直接結びついてくると思うので、4年生、僕も含めて3人に期待してくれたらなと思います。

▲副将#0樋口と主将#2内尾

――最後にインカレに向けて一言

やっぱりベスト8で、一年生の時はコロナもあって1回戦で棄権して2回戦であっさり終わってしまって、そのときはベンチにもはいってなかったんです。2、3年でベンチ入ってちょくちょく試合でるようになってずっとベスト8で、去年なんかは春のトーナメントもそうですし、今年の新人戦もずっとベスト8で負けてるので、そこの壁を一個越えたいというのはあります。僕たちは今シーズン初めから日本一を目標にしてやっていて、到達できない目標ではないと思います。組み合わせも運ですけど、まあいいので。その分チャンスもすごいあると思うし、やっぱり最大のチャンスがここに来たなっていうのはあるのでやっぱり目の前の試合を、試合だけじゃなくて目の前の1つのボールも集中して40分戦えたらなと思います。

インカレまであと2日。副将として、4年生として#0樋口の姿に目が離せない。