2025年4月30日〜5月4日 国立代々木競技場 第二体育館他
4月30日に国士舘大との初戦を迎え、新チームが本格的に始動した。5位決定戦で東海大に敗れるも、昨年度のベスト16を大きく上回る第6位という成績を残す。
▲シュートを打つ宮内
スプリングトーナメント初戦は国士館大。第1Qは中大ボールからスタートする。高山鈴琉(商3)が先制するもその後は一進一退の攻防が続き、18-14で第1Qを終えた。続く第2Q、第1Qでは決まらなかった3点シュートが決まるもなかなか点差が開かず33-30で第3Qへ。この第3Qで流れは中大にやってきた。第3Q開始後すぐ、高山が3点シュートを決めると、それを皮切りに高山が連続して得点。島﨑輝(商4)、坂口大和(商3)らの得点もあり、59-43と一気に点差を広げた。流れをつかんだ中大はこの第4Qでさらに点差を広げる。坂口の鋭い切り込みからシュートを決めると、久岡賢太郎(商4)、板倉伶弥(文2)らも得点し、83-57で初戦突破となった。宮内は試合を振り返り、「初戦で流れをつかめないところはあったが全員で我慢しようという共通認識が後半活きてきた」と後半の追い上げを評価するとともに「自分たちのやってきたことをやるだけ」と次戦以降への意気込みを強く語った。
▲シュートを打つ高山
ベスト8進出がかかる山梨学大との対戦は島﨑の3点シュートで先制する。中大の強みであるディフェンスが功を奏し第1Qは22―12と中大優勢で終えると続く第2Qも島崎が3点シュートを3本成功させるなど順調に相手を引き離し51ー44で試合を折り返した。第3Qは中大ボールで開始すると高山が得点し流れを呼び寄せる。第1Qと同様、相手に許した得点は12点と相手のやりたいことをやらせない展開で第4Qにつなぐ。第4Q前半は相手の3点シュートが多く決まり差を詰められるも、坂口らの得点で流れは譲らず84ー72で見事勝利を収めた。昨年はベスト8の壁を破れずベスト16止まりだった中大だが3年ぶりのベスト8進出という快挙を成し遂げた。
準決勝に駒を進められるかがかかる大一番に対するのは、昨年度インカレ王者の日大。第1Qは日大ボールから始まり、先制点も許してしまう。果敢に攻めるも、なかなか得点につながらず8ー23で第2Qへ。坂口のバスケットカウントで流れをつかんだ中大。高山や石口直(文3)も坂口に続き得点を挙げ、日大に2回のタイムアウトを取らせるなど盛り上がりをみせた。続く第3Qと最終第4Qも、第2Qに引き続き拮抗した試合展開となる。カッター勲生(法3)のリバウンドや、鴫原樹生(商3)など、上級生となった3年生の活躍も目立った。追い上げを見せるも、最終得点59ー73で敗北を喫した。
▲シュートを打つ鴫原
準々決勝で日大に敗れた翌日、5~8位決定戦に進んだ中大は早大との試合に臨む。第1Qは中大ボールで始まるとファウルを受けた鴫原のフリースローで先制。さらに高山の3点シュートが決まると一気に中大が流れをつかみ開始3分ほどで14ー0と圧倒的なオフェンス力とディフェンス力をみせる。第1Qは22―11で終えると第2Qは早大に流れを譲ってしまう形になる。早大のディフェンスにつかまり中大の得点はわずか10点。31ー32と逆転も許してしまう。しかし第3Qは島﨑の3点シュートで流れをつかみ再度逆転する。早大のバスケットカウントに苦しみながらも、上級生を中心に守り抜きリードを保ったまま最終Qへ。第4Qでも赤平奏人(文3)のリバウンドなどで積極的に攻めの姿勢を取り続け、拮抗した試合を制し第5位決定戦に進出した。
▲シュートを打つ赤平
スプリングトーナメント最終戦である第5位決定戦は東海大と対戦。東海大のダンクで試合が始まり、会場のボルテージが上がる。東海大に7連続得点を許すも、島﨑のバスケットカウントで流れを取り戻す。ブザーと同時にリングに吸い込まれていった坂口の3点シュートで良い状態のまま第2Qへ突入した。鴫原のレイアップシュートで逆転をするとその後拮抗した試合展開が続き、39ー36で第2Qは終える。第3Qは宮内や高山、坂口らの3点シュートで得点を重ね、リードを保ったまま最終第4Qに突入した。しかし第4Q中盤に逆転を許し、再び東海大にダンクを決められ流れも奪われてしまう。島﨑の3点シュートなどで食らいつくも総得点63ー73で試合終了のブザーが鳴った。
今年度主将を務める宮内は、「インカレ優勝、日本一」を今年度の目標に掲げ、そして「4年間で一番いい雰囲気」だと語った。6月からは関東大学バスケットボール新人戦も開幕する。昨年度は全国新人で優勝しており、まず1つ目の日本一に向け島﨑は「二連覇して欲しい」と後輩にエールを送った。新しいコーチも迎え、チームの指揮も上がった声を揃えて言う。日本一という目標に向け、新チームがいよいよ始動した。
◆試合結果◆
〇中大 83(18-14、15-16、26-13、24-14)57国士舘●
〇中大84(22-12、29-32、17-12、16-16)72山梨学院大●
●中大 59(8-23、21-15、9-14、21-21)73日本大〇
〇中大 71(21-11、10-21、23-18、17-16)66早大●
●中大63(17-24、22-12、12-14、12-23)73東海大〇
(記事:藤野真紘、大畠栞里、渡邉咲衣 写真:桑沢拓徒、藤野真紘、大畠栞里、渡邉咲衣)
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