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退場者を出すも、、光る連係プレーから同点弾を創出ー関東大学サッカーリーグ戦2部 第6節 対日大

2022年5月14日 江戸川区陸上競技場

 

▼スタメン

GK

猪越 優惟(商3)

DF

荒木 遼太(経4)

大桃 伶音(商4)

牛澤 健(経3)

秋山 優太(経4)→岡井 駿典(法4)

MF

岩澤 桐人(経4)→鈴木 翔太(文4)

田邉 光平(法3)

小川 嵩翔(商2)→豊田 歩(総政4)

FW

平尾 拳士朗(経4)→鈴木 悠矢(理3)

星野 創輝(商2)→ 勝浦 太郎(総政4)

山﨑 希一(経3)

 

▼試合結果

△中大1ー1日大△

得点者:山﨑 希一(後半42分)

 

久しぶりの有観客試合となった日大戦。前節の青学戦では後半35分に星野のゴールが決勝点となり連勝をマーク。勢いこのままに3連勝を懸けて、スターティングメンバ―をひとり変更して試合に挑んだ。

▲最終ラインから果敢に攻め入る荒木

前半19分、自陣からボールを運び右サイドへ侵入する。細かいパス回しで相手を引き付けると小川が浮かしたボールで相手の背後を狙う。それを荒木が拾い、攻めの姿勢を見せるが相手にシュートコースを消されてしまう。このプレーからCKを獲得し、田邉がショートコーナーで仕掛けるがこれも相手守備陣によって阻止された。

▲左サイドから仕掛ける田邉

同31分には、2度に渡るCKからゴールを狙われるが守備陣とGK猪越の活躍により、ゴールを割らせない。

同40分、GK猪越のロングボールを星野が収めると、右サイドの空いたスペースにボールを送る。平尾がこれを拾うと再び星野に戻し攻撃を仕掛ける。しかし、相手のブロックによりシュートまで持っていくことはできなかった。

前半は、「選手みんなが緊張している状況でなかなかうちのリズムができなかった。失点してもおかしくない場面を何回も作られても粘り強く戦った。0-0で迎えられてまず良かった」と宮沢監督。

後半立ち上がりはボールを握る時間が続き、攻撃の糸口を探っていく。

同8分、堅い守備を見せる相手に対して何とか打開したい中大は、山﨑がサイドチェンジを狙うロングパスを荒木に供給。両サイドから攻撃を仕掛け、最後はこぼれた球を回収した山﨑がロングシュート。しかし、これはゴール右上に流れてしまった。

▲90分間ハードワークを続けた山﨑

同10分、思わぬハプニングが起こる。相手DFからペナルティーエリア内の選手にロングパスが送られると、これを阻止しようとしたGK猪越が接触してしまう。このプレーが1発退場に値するとして、レッドカードが提示された。残り時間の30分近くを10人で戦うことになった中大は、小川に代えて豊田、平尾に代えてGK鈴木悠矢を投入。与えてしまったPKは、GK鈴木の反応より相手のボールの方がわずかに速く、先制点を奪われた。

その後は、1人少ないと思わせないほどに攻めの姿勢を見せる。同15分に岡井、鈴木翔太、36分には勝浦を追加投入し、攻撃陣と守備陣両方の活性化をはかる。

そして、試合終了間際の同42分、自陣から素早いパス回しで一気に攻め込む。左サイドで岡井が相手を引き付けて田邉へボールを送る。これを一度、山﨑に預けワンタッチでエリア内の田邉に戻す。相手に囲まれながらもボールをキープし、最後は山﨑が思いっきり振り切りゴール右下に同点弾を突き刺した。守備を固めてくる相手に苦戦する場面もあったが「最後みんながつないでくれたところを自分が決めるだけだったので、とりあえず決められて良かった」と振り返った。

▲ゴールを決め、真っ先にベンチに駆け寄る山崎

残り少ない時間は全員で攻め、全員で守り気持ちを一つに戦い抜いた。

次節は、学芸大戦。昨季、一部昇格プレーオフを懸けた直接対決では、あと一歩のところで逆転を許してしまった相手だ。雪辱を果たすべく、より一層気持ちが入った試合展開になるだろう。

 

▼試合後コメント

宮沢監督

―試合を振り返って

立ち上がりですね。選手みんな硬くて緊張している状況で、なかなかうちのリズムができなかった。失点してもおかしくない場面を何回も作られても粘り強く戦ってたんで0-0で迎えられてまず良かったです。「後半スイッチ入れてやっていこう」という話をしたんですけどPKを取られてしまって10人になってしまい、そこからスイッチが入って、うちらしいサッカーをできたなと思います。それが最後の点につながったのかなと思っています。「最初からあのテンポ、リズムが出せないとダメだ」と話しました。

―山﨑選手について

彼はドリブルが特徴のある選手なので、できるだけ高い位置でプレーさせてあげたかったんですけど、なかなか天然芝もありドリブル突破が難しかったと思います。それでも、ああやってゴールを決められる選手なので、もっともっと成長させていきたいなと思います。

―次節の学芸戦に向けて

また2週間空くので、良い準備ができると思います。対策と改善を両方やりながら迎えられるようにしたいなと思っています。

 

山﨑選手

―試合とゴールを振り返って

久しぶりの有観客というのもあって、チーム全体的に選手の動きが悪くて硬かった。PKから失点して10人になったところで、やっと覚悟が決まったかなっていうのがチームの印象です。ゴールは、最後みんながつないでくれたところを自分が決めるだけだったので、とりあえず決められて良かったと思います。

―自身のプレーについて

頑張って走りはしたんですけどまだまだサボっているところもあるし、点を決めたところ以外は特に自分は何も出来てなかったので、満足は全然してないです。ゴールを決めただけで、プレーの印象としては悪かったほうだと思います。

―次節の学芸戦に向けて

まだ2勝しか自分たちは出来ていなくて、今日10人で勝ち点1を取れたのは大きいんですけど、勝ち切れなかったのは痛いので来週は絶対勝てるように頑張りたいです。

 

牛澤選手

―試合を振り返って

前半、良い形を作ることが出来なくて押し込まれる時間帯が長く続いた中で、キーパーのイノ(猪越)を中心に守り切れたっていうのは良かったと思うんですけど、前半の部分からもっともっと突き詰めていかないと一部昇格はこれから見えてこないのかなと思いました。

―退場者が出て流れが変わったが、どのようなことを意識してプレーしたか

1人少なくなったことでやることは、はっきりしたし全員がビハインドの中で「点を取るしかない」となっていたので、全員が覚悟を持ってできたと思います。

―次節の学芸戦に向けて

今日、勝ち点2を取りこぼしてしまったので、前期これからもう落とせる試合はないですし、引き分けももうダメだと思っているので、学芸戦を勝てるように今日出た課題をこれからの1週間で突き詰めてやっていきたいと思います。

 

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(記事、写真:奥村 杏)