2023年4月30日 レモンガススタジアム平塚
▼スタメン
GK
猪越 優雅(商4)
DF
佐野 大樹(経3)
牛澤 健(経4)
加納 直樹 (総3)
常藤 奏 (経1)→鈴木 登偉(商3)
MF
田邉 光平(法4)
湯谷 杏吏 (経2)→加納 大(商3)
家坂 葉光 (文2)→大窟 陽平 (文3)
FW
山﨑 希一(経4)→矢尾板 岳斗(商3)
田中 幹大 (商2)→持山 匡佑(商2)
北浜 琉星(経1)→星野 創輝(商3)
▼試合結果
中大1―1桐蔭横浜大
得点者:牛澤 健(後半42分)
ここまで3戦3敗と苦しい状況が続く中大。迎えるは昨季4位の強敵、桐蔭横浜大。連敗を止め、流れを引き寄せるためにも大事な1戦だ。
今季初勝利を狙う中大だが、前半は相手に押し込まれる展開が続く。前半16分、ゴール正面、近い位置で相手にFKのチャンス。コースを狙ったシュートはゴール左上を捉えたが、猪越が右手一本ではじき出し難を逃れる。同33分にはミスからボールを奪われシュートを打たれる。なんとか猪越がセービングするもこぼれ球に相手FWが反応。フリーでのシュートはゴール右にそれた。
相手に決定的なシーンを作られ、押され気味な展開。流れを取り戻したい中大は反撃に出る。同39分、ピッチ中央でFKを獲得するとすぐにリスタート。前線に放り込んだボールを北浜が納めてフリーの山崎に落とす。右足での狙いすましたシュートは枠の上へとそれた。
前半終了間際、相手CKから立て続けにピンチを迎えるも、守備陣の体を張ったディフェンスでなんとか凌ぐ。「(前半は)自分たちが相手のペースに合わせてしまって、緩い試合になってしまっていた」(牛澤)とやや相手に押されながら前半をスコアレスで終える。
▲ 攻撃の起点となった田邊
先制点が欲しい後半だが、相手にチャンスを作られ、流れの悪い時間帯が続く。後半9分、ペナルティエリア外から放たれたシュートは右ポストをかすめた。なおもピンチが続き、同11分、CKからこぼれ球を押し込まれて失点。
失点を許した中大は星野を投入、反撃を試みる。同21分、右サイドでボールを奪うとショートカウンター。佐野の素早い縦パスを星野が収めて山崎へ落とす。シュートを放つも枠を大きく外れた。
▲ドリブルをする山崎
試合が進むにつれオープンな展開になり、中大にチャンスが増える。同31分、カウンター合戦が続く中、山崎が左サイドで仕掛けてファールをもらう。田邉のFKに加納直が頭で合わせるも相手GKの好セーブ。その6分後、カウンターから右サイドを攻略するとクロスに星野が飛び込む。シュートはうまくボールに当たらず、枠を外れた。さらにその4分後、山崎が左サイドでボールを収めると途中出場の鈴木が追い越して受ける。左足での鋭いクロスに牛澤が反応。頭で押し込み同点とする。
大きな歓声が上がった会場。残り少ない時間での逆転を目指し、最後の力を振り絞りボールを追いかける。ロスタイムの同48分。またも鈴木が左サイドを駆け上がりクロス。星野が反転してシュートを放つもゴール右に外れ、このまま試合は終了した。
▲右サイドで存在感を示した佐野
前半は押し込まれる展開が続いが、しかし後半は流れを作り、攻撃を何度も完結させ桐蔭横浜のゴールに迫った。次節の相手は昨年チャンピオンの明大。強豪との対戦が続くが今季初勝利を期待したい。
▼試合後コメント
宮沢監督
――今日の試合を振り返って
これまで3連敗していて、もう失うものは何も無いとチャレンジャー精神で相手を倒しに行こうという思いで臨みました。前半はなかなかリズムができなくて、後半に失点してからうちのリズムになっていきました。最後まで諦めずに1点返して、勝ち点1を取れたというのは最低限のスタートが切れたと思います。勝ち点3取れた試合だと思いますが、そこの最後の精度は上げていかないといけないと思います。
――これまでの試合を踏まえて、今日の試合はどういった狙いがあったか
メンバー選考も含めてまた変えて臨みました。グラウンドもいいところで、中大のしっかりボールを繋ぎながら前進していくサッカーをしていこうという話はしました。なかなか前半テンポが遅くて、決定機を作ることが出来なかったんですけど、後半はサイドをできるだけ高い位置に取らせていいテンポで回しながら、いいクロスもあげられていて、そこからゴールも生まれたので良かったと思います。もっと相手のゴールに仕掛けるようになるといいと思います。
――交代の狙いや意図について
コンディションもそうですし、両サイドからクロスを上げたかったのと、あとはフィニッシャーですね。ゴールを奪える選手を入れました。
――引き分けという結果に対して
ポジティブですね。もちろん勝ち点3は取りたかったんですけど、3連敗している状況で勝ち点を取れたことは次の明治戦に繋がってくると思います。
――次節に向けて
明治さんはチャンピオンチームですし、我々の力を全て発揮しなければいけないと思いますので、2週間しっかり準備して、いい状態で臨みたいと思います。
牛澤選手
――今日の試合を振り返って
前半自分たちが相手のペースに合わせてしまって、緩い試合になってしまっていた中で、後半セットプレーで失点してしまって、そこから全員が魂もって1点返せたところまでは良かったですけど、まだ勝ちきれないというのは自分たちの課題かなと思います。
――3試合を踏まえて今節にむけて
3連敗していて、もう失うものはないので、全員がチャレンジャーとしてこの試合に臨もうという話はしていました。
――チームとしての課題
戻りや切り替えの部分はまだ全然1部で戦うには遅いかなと感じたのと、守備でどうやって守るのかをもっと自分たちで考えなければいけないと思いました。もっと強い相手と戦った時に多く失点してしまうかなと思いますので、球際や切り替えの部分はもっとしっかりやっていかなければと思います。あとは決定力という部分で、もっとゴールに向かっていくプレーやシュートの本数を増やしていって、点を取らなければいけないと思います。
――ゴールシーンについて
0 ―1でなかなか点が入らなくて、ずっとうずうずしていました。そんな中で上がるタイミングがあって、呼んだらちょうど創輝(星野)が前でブロックしてくれて、たまたま自分の前にボールが転がってきてくれて押し込んだっていう感じです。
――次節にむけて
次節は明治戦で、自分たちはまだ勝ちがないので、全員が貪欲に勝ちを狙って、全員の力で勝利したいと思います。
星野選手
――試合全体を振り返って
4試合目にしてやっと中大のポゼッションサッカーができる環境になって、前半も悪い形ではなかったけど、ちょっと足が重いのかなという感じはして、僕はベンチになったのはアクションが少ないってところで外されたんですけど、後半途中で入ったときは自分からどんどんアクション起こそうと思って入りました。
――アクションが少ないっていうのは監督から言われたのか
2節目の東洋のときにアクションが少ないっていうのを言われて、って感じです。
――途中から入って流れが良くなったが、監督からはどんな指示をされたか
とにかくアクション起こすっていうのと、お前が点決めてこいって言われました。流れは変えられたけどやっぱ結果が足りなかったかなと思います。
――ここまで点がなかなか取れないが、攻撃陣で話したりすることはあるか
ハーフコートゲームとか狭いゲームやるのが多くて、コンビネーションとか、ポケットとるとかは多分みんな共通できているけどやっぱ最後の、こいつは絶対ここにクロスあげてくれる、とかそういう信頼はまだできてないのかな、と。僕はまだもててないのかなと思います。練習からもっとお互いの関係を築いて信頼していけば、お互い受け手も出し手も自身もってできると思います。
――次節へ向けて
1週あいて、明治となので、相手関係ないですけど、今日の後半は中大のサッカーができていたと思うし、あとはゴールですけど、形つくれば、全員が自身もてばいつか入るので、次の明治は大学サッカーの中でも抜けていますけど、物怖じせず、来週の練習からみんなで強度上げて、勝てるチームにしていきたいなと思います。
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(記事:関拓斗、写真:佐々木絢子、渋谷海翔)
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