2023年4月15日 中央大学多摩キャンパスサッカー場
▼スタメン
GK
猪越 優雅(商4)
DF
佐野 大樹(経3)
牛澤 健(経4)
石橋 衡(文3)
鈴木 登偉(商3)
MF
田邉 光平(法4)→星野 創輝(商3)
大窟 陽平(文3)
小川 嵩翔(商3)
FW
山﨑 希一(経4)→矢尾板 岳斗(商3)
田中 幹大 (商2)→持山 匡佑(商2)
北浜 琉星(経1)→加納 大(商3)
▼試合結果
●中大1―2日大○
得点者:田邉 光平(前半33分)
2連敗で臨んだ今節の日大戦。日大は今年2部から1部へともに昇格してきたチーム。互いに負けられない戦いだ。
▲円陣を組む選手たち
あいにくの雨の中試合はスタート。試合が進むにつれ雨は溜まっていき、ボールも滑らなくなっていく。その影響もあり、中大は思うようにボールを回せず、セカンドボールも拾えない場面が続いた。
決定的なシーンを作れないまま迎えた前半28分、相手のスローインからピンチを迎え、そのままボールはゴールへ吸い込まれ失点してしまう。有観客試合であった今試合、失点後中大へ向けた声援が大きくなる。その効果か、失点のわずか5分後には、チャンスを迎えることとなる。田邉のコーナーキックに反応した田中がペナルティエリア内で倒され、PKを得た。すぐさまボールを受け取ったのは田邉。「蹴ろうとは思ってた」と語り、これを落ち着いてゴール中央へ決め、試合を振り出しへ戻す。
▲PKを冷静に決めた田邉
しかしその後は大きなチャンスを作れず、シュート数は互いにゴールの1本のみのまま前半終了。後半に巻き返しを狙う。
後半に入っても雨は弱まることなく降り続き、ピッチコンデションもさらに悪くなっていく。ボールが滑らないためロングボールや浮き球が増え、球際の争いもさらに激しくなった。
しかしそんな中でも中大は少しずつリズムを取り戻し、相手ゴールへと迫っていく。後半22分、右サイドからのフリーキックで小川がゴール前へとボールを入れる。田中の落としに反応した山﨑がダイレクトで左足を振り抜きシュート。これは惜しくもゴール左のポストを直撃するが、すぐさまその跳ね返りを、今シーズン初先発の1年北浜がまたもやダイレクトで力強くシュートを放つ。しかしこれはゴール上へとそれた。
同30分には、右サイドからの佐野のクロスに北浜がヘディングで合わせるが、これは相手GKにキャッチされてしまう。
中大ペースで試合が進んでいたかと思われていた同41分のことだった。相手に一瞬の隙をつかれ失点を許す。残り時間も少なくなり、あとがない中大。3連敗だけは避けたいと、全員で最後まで攻めの姿勢を示す。ホイッスル直前の同50分、佐野のクロスからのこぼれ球を鈴木がダイレクトでゴールへ放つものの、枠内には飛ばず、そのまま試合は終了した。
▲何度もクロスでチャンスを創出した佐野
これで3連敗を喫し、いまだ勝利はない中大。試合後のコメントでは緊張感のある言葉が見受けられた。
次節の相手は昨シーズン1部で4位と、強豪の桐蔭横浜大学だ。初勝利を目指し、再びチーム一丸となって試合に臨む。次節こそ中大らしい攻撃を見せてくれることを信じたい。
▼試合後コメント
宮沢監督
――どのように準備してきたか
これまでの2試合の敗戦で学んだことは多かったので、自分たちのやるべきことをしっかりやろうということで練習に取り組んできまして、チームとしても個人としてもいいところを100%出せるようにやってきました。ベースの部分では中大のプライドを持って戦うということで、日大さんとは去年2部で1年間戦ってきてライバルチームであるので、勝つために気持ちの部分も高めてきました。
――試合全体をどう評価するか
内容的には非常に良かったと思います。出足も相手より早く、セカンドボールも拾えていたので、このコンディションの中でも選手たちは精一杯頑張ったと思います。先制されましたけど前半で追いついて、後半逆転できればという展開だったんですけど、逆に入れられて敗戦となってしまったところは一瞬の隙を作ってしまうとやられてしまうなというところです。逆にこちらが隙をついて点を取りたかったですね。ただ、全体としてみんなハードワークをしていいゲームにはできたと思うので、これを勝ち点3につなげるために準備しないといけないと思っています。
――スタメン変更が多いことについて
まだベストメンバーは固まっていないので、いろんな選手にチャンスを与えながらチーム作りをしています。今回は前節から7人変わっているとは思うんですけど、そんなに違和感なく自信をもって送り出しました。
――初先発を飾った北浜選手に期待する部分は
ゴールを奪うというところですね。今日はすごく頑張ってくれました。彼の潜在能力をすべて発揮してくれたのではないかと思います。それをゴールにつなげられるようにこれから成長していってほしいなと思います。
――次節に向けて
桐蔭横浜さんは強いと分かっていますし我々は三連敗している状況ですので、しっかり自分たちのサッカーを整理して相手の対策も準備しながら、次こそ勝ち点3を取れるようにしたいと思います。
牛澤選手
――今日の試合を振り返って
大雨であまりボールがつなげない中で全員で戦っていたとは思うんですけど、ちょっとした隙をつかれて2対1で負けたということは、自分たちはまだまだあまいんだなと感じました。
――開幕から2連敗で挑んだ今節。どのように準備してきたか
2連敗していて後がない状況だと分かっていて、気持ちの部分で強くいこうとはなっていたんですけど、頑張るだけじゃだめで隙や足りない部分が多くあると感じさせられました。
――次節に向けて
練習から今まで以上に厳しく全員が戦って、一人ひとりの基準を高めていって、全員の力で次は絶対勝てるように準備しようと思います。
田邉選手
――今日の試合を振り返って
雨が降ってる中で、いつも通りの自分たちがつなぐっていうことはできなかったんですけど、その中でも全員が戦うことはできたんですけど、最後のどっちが決めるかってところで、決められてしまって負けてしまったという感じなので、ほんとに日常のところから振り返っていかないといけないなと思います。
――PKのシーンは振り返って
蹴ろうとは思ってたんで、すぐ(牛澤)健からボールを、最上級生ですし、そこは自分のしっかり決めきれたところは良かったなと思います。雨で下濡れてたんで、真ん中だなって決めてて蹴った感じです。
――雨でボールが止まることも多かったが、試合中に対策などは考えていたか
自分は大きい選手じゃないので、セカンドボールの反応のところであったりは意識してましたし、球際のところも多くなってくる試合だったので、そこで負けないっていうのは意識してやっていました。
――次節へ向けて
今三連敗してるので、しっかり次大きいところで、平塚でできますし、いい経験だと思うのでしっかりそこで自分はまず点決めて、次は勝てるようにやっていきたいと思います。
猪越選手
――今日の試合を振り返って
みんな戦ってはいたと思うんですけど、やっぱり1失点目にしろ2失点目にしろ細かい部分が、突き詰められていないから、あういう失点につながってしまったと思うし、結局得点取ったのも、PKだけなんで、いい形は作れてたけど、やっぱりこんだけチャンスがあった中で、決めきれないとこういう展開になってしまうのかなとは思いますね。
――後ろから見ていて攻撃面で何が足りないと感じたか
もうちょっと考えてポジショニングとらなければいけないなと思ったんですけど、やっぱり後ろから見ていて、こういう状況なんで、サイドからクロスが多くなる中で、クロスボールをFWとかがはじいたあとのボールっていうのは、そんなに大きくはじけないと思うんで、そういうセカンドボールにもうちょっと詰められれば、もっと簡単に点が取れたのかなっていう風には思いますし、どこに落ちるっていう予測は難しいと思うんですけど、そういうのをしていかないと、点は取れないのかなと。あとはフィニッシュの質のところですね。もうちょっと可能性のあるシュートっていうのが少なかったので。雨のコンディションの中でも、そういうシュートを打たないといけないなと。
――次節へ向けて
もう一回全員がフラットになって、もう一回しっかりやることやっていかないと、次も同じような結果になってしまうと思うので、ほんと次勝たなきゃ今年終わりなんで、全員で強い気持ちをもって、試合に臨みたいと思います。
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(記事:佐々木絢子、写真:琴寄永里伽)
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