2024年４月７日 東京都・日本大学アスレティックパーク稲城 サッカー場
▼スタメン
GK
牧野 虎太郎（経４）
DF
長澤 圭剛（文４）→岡野一 恭平（商１）
常藤 奏（経２）
鷹取 駿也（法２）→岡崎 大智（経１）
大野 篤生（経４）
MF
小川 嵩翔（商４）
家坂 葉光（文４）
尾川 丈（商１）
新 鉄兵（商２）→持山 匡佑（商３）
FW
星野 創輝（商４）→加納 大（商４）
田中 幹大（商３）→北浜 琉星（経２）
▼試合結果
- 中大１―３日大〇
得点者：田中 幹大（後半９分）
ついに今季も関東大学サッカーリーグ戦が開幕。昨年入替戦プレーオフに勝利の末１部残留を果たした中大は新チームとなり、新入生の尾川や岡野一らも加わり、悲願のリーグ優勝に向けて戦いが始まった。開幕スタメンには新主将の大野や昨年チーム得点王の星野、関東大学リーグデビューの新や尾川らに加えて、GKに牧野が名を連ねた。
▲リーグ戦開幕スタメン
試合は序盤から一進一退の攻防に。まずは前半12分、日大にゴール前のフリーキックからシュートまでチャンスをつくられる。一方の中大も同26分、大野からの鋭い縦パスを受けボールを運んだ新から家坂にボールが渡りカットインから強烈なシュート。そのシュートのこぼれ球を拾った星野が再び放ったシュートは惜しくも防がれるが、厚みのある攻撃を見せる。
拮抗した展開が続いたが同29分ついに試合が動く。相手の左サイドから突破を許すと最後はペナルティエリア外からミドルシュートを打たれ先制点を奪われてしまう。同点に追いつきたい中大だったが、同37分にペナルティエリア内のハンドでPKを与えてしまい、これを決められスコアを０－２とされる。そしてその６分後には、中盤でボールを失いカウンターを受けクロスを上げられるとそのボールを痛恨のオウンゴール。前半でまさかの３点リードを許し、後半へ折り返す。
▲関東大学リーグ戦デビューの尾川
巻き返しを図る中大は、後半９分左サイドでボールを受けた小川がゴール前に入れたクロスに田中がニアで合わせゴール右隅に流し込む。「日頃からクロスはニアっていうのは個人というよりチーム全体で認識はある」と田中の今季リーグ戦チーム初ゴールで後半開始早々１点を返す。
▲チームの今季リーグ戦初ゴールを決めた田中
その後も中大ペースで試合が進み、さらに勢いづきたい中大は同20分から立て続けに持山、北浜、そして関東大学リーグデビューとなる岡野一をピッチに送りゴールを狙う。しかし岡野一の投入から３分後、大野がファールでこの日２枚目のイエローカードをもらい退場処分となり、１人少ない状況での戦いとなってしまう。
10人となった中大だが守備陣中心にゴールを死守し、攻撃陣も北浜らが起点となり相手ゴール前まで迫るシーンをつくる。しかしゴールを奪うことはできずそのまま試合終了。2024年のリーグ戦は悔しい黒星スタートとなった。
試合後宮沢監督は「良い時間帯に逆に失点してしまって、そこでちょっと落ちてしまった」、リーグ戦デビューの尾川も「前半は特に悪くはなかったと思うんですけどその中で３失点してしまったことが今日の敗因」と語り、いい流れの中での前半の失点をこの試合のポイントに挙げた。また、退場者を出してしまうなど苦しい試合展開となったが「最後まで諦めずに戦った彼らは素晴らしかった」と宮沢監督は次に向けて前を向いた。リーグ戦はまだ始まったばかり。まずは次戦・東国大戦で今季初勝利を目指す。
▼試合後コメント
宮沢監督
－今日の試合を振り返って
リーグ開幕戦というところで、先週天皇杯予選で日大に負けてるのでその借りを返すということもそうだし、今年日本一になるという目標に向かっていいスタートダッシュを切れるように、今日の日大を倒そうと強い気持ちを持って戦ったんですけれども、残念な結果になってしまって悔しいなという気持ちです。内容としては先週よりはるかに良いサッカーできたんですけれども、良い時間帯に逆に失点してしまって、そこでちょっと落ちてしまったなぁと、そこが残念ですね。
－今日のスタメンの理由
これまでの積み重ねで、１年生が出場できるというところで1年生も競争させながら、戦える選手を揃えました。
－１年生の尾川選手や途中出場の岡野一選手、岡崎選手について
非常に良かったと思いますよ。積極的にプレーしてくれましたし、これをもっと戦える選手になっていって欲しいなと思います。学年関係ないというのはいつも言っていますし、１年生であっても４年生であっても同じ、平等に評価して私が責任を持って選んでます。非常に良いプレーだったんじゃないかと思っています。
－今日の収穫
最後まで諦めずに戦った彼らは素晴らしかったと思います。負けてはしまったんですけれども得るものは大きかったと思います。それを次の東国戦に向けて繋げていきたい。得るものは結構多かったので、それをより多くさせながら、隙をつかれたっていうところですね、その隙をなくしていかなきゃいけないなぁというところで、そこはこれから改善していきたいなと思っています。
－次戦に向けて
同じようにハイプレスで来ると思います。それに対して勇気を持って、しっかり自分たちのサッカーをしながら次は勝ち点３取れるように頑張ってやっていきます。
尾川選手
－今日の試合を振り返って
先週天皇杯予選があって、自分は出てないんですけどチームとして０-１で負けたっていうところから、リベンジということで絶対に負けられない試合に入ったことで、前半は特に悪くはなかったと思うんですけどその中で３失点してしまったことが今日の敗因かなと思うんで、失点のところを改善して、失点しないようにしていければいいかなと思います。
－関東リーグデビューということで一番意識したこと
１年生とかは関係なく開幕から出るつもりで初めからいましたし、今日でた中でもっともっと自分のプレーを出していかないといけないんだなって思いましたし、もっとチームに貢献していかないといけないなと思いました。
－失点の後などに声を出しているシーンがあったが、年齢関係なくプレーできているのか
特に意識してたかと聞かれるとそうではないんですけど、勝手に出てた感じで自分の中で集中してたから声が出てたかなって思います。
－シュート２本について、得点も狙っているのか
自分は攻撃的なところが特徴だと思うので、得点だったりアシストっていうのはもっとこだわっていかないといけないなって思います。
－次戦に向けて
東京国際大学のイメージは自分の中でまだ分かってないんですけど、しっかり分析してチームとして今日できなかったことを改善して、絶対に勝てるようにしていきたいです。
田中選手
－今日の試合を振り返って
やることは１週間積み上げてきてそれを前半からできたんですけど、やっぱりゴールが奪えなくて、そこで自分たちが隙見せて失点してしまったので、そこを改善していきたいなと思います。
－自身のゴールシーンについて
日頃からクロスはニアっていうのは個人というよりチーム全体で認識はあるので、うまく小川くんからボールがきたので合わせるだけでした。
－新しい顔ぶれだったが、チームとしての完成度は
去年はいいサッカーしても開幕から７戦勝ちなしとかだったんで、今年は去年よりもバチバチしながら結果にこだわって常に練習してきたんで、まだ日も浅いんで合わない部分もあるんですけど、チームとしては一つの方向に向かってできてるかなと思います。
－今季の個人の目標は
去年は試合には出れたんですけど怪我もあって数字って面では残せなかったので、今年は目に見える二桁ゴール二桁アシストができたら一番良いんですけど、とりあえず結果でチームに貢献していきたいなと思います。
－次戦に向けて
自分たちがカテゴリートップでやってる以上、結果にはこだわってやらないといけないんで、プロ目指してる以上結果にはこだわっていきたいんで、１週間しかないですけどそこで準備して次は結果で恩返しできるようにやっていきたいと思います。
この試合の見逃し配信はこちら
＜次節情報＞
４/13 (土)14：00 vs東京国際大学 ＠東京国際大学第１グラウンド
（記事：吉田弥生、山口周起 写真：山口周起）
