8月10日~16日 埼玉・熊谷妻沼滑空場
今年も7日間に渡って毎年恒例の原田覚一郎杯が開催された。原田杯ではAコース、BコースさらにはCコースの3種類があり、中大の選手たちはBコースを中心にエントリーした。一昨年はBコース選手賞を獲得したものの、去年は惜しくも同賞を逃していた。そのため選手たちは、今年は同賞奪還を果たすべく今大会に臨んでいた。青空へ飛び立つ中大航空部の機体ASK-21型
7日間のうち初日は開会式と訓練フライトを行うため、競技フライトが行われるのは実質6日間。その6日間で行う競技の合計得点を競うのが原田杯の特徴だ。しかし今年は台風の影響もあり、天候不順が続き競技が行われたのは3日目と4日目のみとなってしまった。
そんな悪条件のなか、選手たちは限られたフライトで自分たちの持てる力を出した。「部としての目標は団体3位、それからBコース選手賞を狙いたい」と意気込みを語った臼倉大貴(法3)、尾碕瑛広(理工3)両選手。団体3位の目標こそ達成できなかったものの、宣言通りBコース選手賞を2人は同得点で獲得した。Bコース選手賞を獲得した臼倉(左)と尾碕(右)
しかし課題も見つかった。航空の得点計算の方法としては滞空時間点とコースの周回点の大きく2つに分類され、その合計点で競う。コースを1周するごとに得点が加算されるが、臼倉、尾碕ともに周回は1周にとどまった。
航空という競技の難しさのひとつに、サーマル(上昇気流)の状況によって滞空時間やコースを周回できるかどうかが変わる点が挙げられる。厳しい自然環境のなかでもBコース以外では周回した大学もある。次大会以降、中大も風を味方につけ周回ができればさらに好成績を残せるはずだ。
練習で培った操縦技術を駆使して、自然を相手に大空で勝負する航空部。「次回はライセンスを取得して関東大会に出たい」と力強く目標を口にした臼倉と尾碕。もっと長く、もっと遠くへ。部員各々が想いをのせて、グライダーASK-21型と共にさらなる高みを目指す。▲今後の活躍に期待のかかる航空部の皆さん
◆コメント◆
臼倉次期主将
ーー今後の目標は
団体としては中大航空部が競争力を取り戻せるように、しっかりチームとして張り合っていける団体を作りたいです。個人としては今年度中にライセンスを取得できるように頑張ります
尾碕次期副主将
ーー今後の目標は
競技フライトだけではなくて大会の運営といったお金や人を集めたり、動かす活動もあります。運営もフライトもより良いものにできるようにしたいです
◆大会結果◆
団体
①学習院大 2200点
②青学大A 1275点
③日大B 962点
❹中大 630点
⑤東海大 80点
⑥青学大B 70点
⑦千葉工大 70点
Bコース選手賞
①臼倉大貴(法3)315点
①尾碕瑛広(理工3)315点
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部