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攻守かみ合い連勝! 日々の練習は裏切らないー関東学生ハンドボール春季リーグ戦 対東海大

4月21日 日体大健志台体育館

前回、僅差で早大を制し春リーグ初白星を飾った中大は東海大との一戦に臨んだ。試合は一度もリードを許すことなく25-13の大差をつけて勝利。「やっと中大らしい試合ができた」(実方監督)。大きな意味のある連勝に指揮官は笑顔を見せた。

▲守備をけん引する保利と久保寺

前半は今季の中大がテーマとして掲げる「守って速攻」をまさに体現する試合となった。中村翼(法2)の速攻から始まり、サイドの岩﨑滉大(文3)が連続ポイントを決めるなど順調なスタートを切った中大。守備では6分の7㍍スローまで東海大に点を許さず、その後もなかなか攻撃の機会を与えなかった。「普段より(相手の)シュート数が少ないように感じた」とゴールを守る大西暁斗(法4)が語るように、前半における中大の失点はなんと4。守備を得意とする寺島健太(総3)の負傷で今回初スタメン入りを果たした久保寺歩夢(文1)もチームの期待に応える活躍を見せた。「最初は緊張していたが、先輩方が声をかけてくれて思い切ってプレーすることができた」(久保寺)。こうして下級生の守備も光った中大は15-4で前半を折り返した。

▲8得点を奪った好調の岩﨑

後半、中大は大幅にメンバーを変更し、それまでベンチにいた多くの選手たちがコートに立った。「みんな練習を頑張っているので、いろんな選手を出せたらいいなと。試合に出ることで自信をつけてもらえたら」(実方監督)。前半とは異なる守備形態を敷くなどフレッシュな顔ぶれが試合の主導権を握り、攻守で存在感を発揮した。中でも、前後半に大活躍を見せたのが岩﨑だ。「個人的には調子が良かった」と試合を振り返る岩﨑は今回チーム最多の8得点。これには山川慎太郎主将(経4)も「練習を頑張っているメンバーが試合で結果を残すのはチームとしてもキャプテンとしてもうれしい」と頬を緩める。そうして、一時は相手の猛攻によって点を奪われるも、さらにリードを広げた中大は25-13で勝利を飾った。

▲山川主将の7㍍スロー。後半最初の得点でゴールを揺らした

「守って速攻。今年はそれしか勝つ道がない」(実方監督)。春先の練習試合ではできていたという守備からの速攻。しかし、春リーグ初戦の日体大戦では逆に速攻で得点を許す形となってしまうなど、「中大らしい」ハンドボールができないもどかしさと選手たちは葛藤していた。そんな中、今季で最も「らしさ」を出すことができた今回の一戦。チーム一丸となって取り組む日々の練習が中大をさらに進化させている。課題を共に改善し、「中大にしかできない」ハンドボールで春リーグ上位進出を目指す。

▲今回の試合でも多彩な表情を見せる選手たち。中村は2年生ながら主力として活躍する

 

◆試合結果◆

〇中大25(15-4、10-9)13東海大●

 

◆コメント◆

実方監督

「今回のような試合ができたのは大きい。いろんなメンバーと陣形を試すことができたし、ロースコアで勝てた。うちのいいところが全部出てた試合だったね。次の筑波は強いけど、今日みたいなハンドボールができれば食らいついていけると思う。まず目先の戦いに一勝して、上位進出への流れを作っていきたい」

山川主将

「監督から速攻に重きを置くようにと言われていたので、先週できなかったことができて良かった。ディフェンスでは1年生もしっかり機能してくれたし、保利(憲之朗・経4)が引っ張ってくれた。筑波戦はディフェンスが崩れなければ勝機はあると思う」

大西

「大坂間(慶裕・法4)がアナリストとして活躍してくれている。そこで相手の対策をしなければいけないけど、その上で自分たちの強みを生かしていくゲームができればいいと思う。次戦の筑波大はフィジカルが強いのでディフェンスの手助けができるようにしたい」

岩﨑

「チームの足が動いていて、中大らしさが出た試合だったと思う。先週の日体大戦では自分たちのハンドボールができなかったけど、ディフェンスや気持ちの面での課題を改善できた。個人としては今回みたいな試合を毎回できるようにしたい。次は今日以上の力を出さないと勝てない相手なので一週間でしっかり仕上げたい」

久保寺

「ディフェンスでは事前に話していたことをプレーに表すことができたかなと思う。大学の雰囲気には慣れてきたが、体作りは大事だと感じている。筑波は体ができあがっているので、当たり負けしないように守り切りたい」

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部