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ミス多発により、今季3敗目─関東学生ハンドボール春季リーグ戦 対早大

2022年5月7日 国士舘大学多摩キャンパス

「最悪の中大が出てしまった」。オフェンスでのミスが続き、点を重ねることができなかった今試合について実方智監督はこう振り返った。

前回の試合までで今季リーグ戦5試合中2敗と、なかなか成績の振るわない中大ハンドボール部。春季リーグ戦はチームが未完成ということもあり、リーグ全体を通して予想のつかない展開が繰り広げられる。そのため順位の変動が激しいものの、入れ替え戦に回らないためには最低4勝は欲しい。実方監督は前回の試合終わりに、「早大戦は絶対に勝っておかないとちょっと嫌な感じがする」と語っていた。

▲試合前の円陣

円陣を組み、気合を入れて試合がスタート。先週からの課題であったディフェンスを強化するために、技術だけではなく、ディフェンス時にベンチから積極的な声かけがあった。これにより、先制点は早大に取られるも中大は会場の雰囲気を掌握。その波に乗り、泉本心(法2)は、2度にわたって相手から奪ったボールを持ったままシュートを決めるという積極的なプレーで点数を重ねた。その後も中大は攻守ともに好調なプレーを見せ、前半9分半までの間で5−2で相手と点差をつける幸先の良いスタートを切った。

しかし、その30秒後に暗雲が立ち込める。早大は3点目を獲得すると、その後も点数を重ね続けた。その間中大は、パスをうまく回すことができず、幾度も相手チームにボールを取られ、それが失点へとつながる。前半15分には早大が8点目を獲得。わずか5分の間で5―8となり、中大は逆転され、そこでタイムアウトが取られた。

タイムアウト後の残りの前半戦もシーソーゲームが続き、点差を詰めることができないまま10―13で試合を折り返す。

▲今試合でも攻守ともに大活躍の泉本

なんとかして巻き返したい後半だったが、早速点を決めたのは早大。その後、後半10分までは点を取っては取られる拮抗した試合が続く。

しかし、19分半からの扇谷蓮(商2)の活躍により、残り時間5分で1点差までつめた。

どうしても追い越したい中大と、どうしても越えられてはならない早大。会場全体が互いの気迫に包まれる。

この30秒後に早大に点を決められるも、その45秒後に中大は7㍍スローのチャンスを得る。それを蔦谷大雅(法4)が決め、再び1点差に戻した。

その後も点を奪い合う展開が続き、残り2分で24―25。

攻撃のチャンスを得た中大は、敵陣へ攻めるも放ったシュートが相手のキーパーによってカットされる。そして残り1分で早大が点を決め、2点差に。中大は窮地に立たされた。

ラスト1分まで気迫に満ち溢れたプレーが繰り広げられたが、試合終了の合図が今季3敗目を告げ、中大は肩を落とした。

▲後半戦活躍を見せた扇谷

今季リーグ戦も残すところあと3試合。今試合の結果を受けて、今まで以上に一つ一つの試合が大切になった。「絶対に負けられないので、1週間で仕上げていきたい」と泉本は次の筑波大戦に向けて強く意気込んだ。

今試合は敗北したものの、実方監督は「1試合を通して、ゲームとしては今までで1番よかった。ディフェンスも頑張ってたし、速攻もできていた」とチームの成長を実感。

残り少ない春季リーグ戦。中大ハンドボール部がどのように覚醒していくのか目を離せない。

◆試合結果◆
●中大 24(10-13、14-13)26早大○

(記事・写真:松岡愛莉)

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