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ラスト1秒でまさかの失点 悔しい引き分けに終わる─関東学生ハンドボール春季リーグ戦 対日体大

2022年5月22日 国士舘大学多摩キャンパス

いよいよ春季リーグも大詰め。ここまで4勝3敗と、昨年インカレ王者としてはなかなか成績の振るわない中大は日体大と対戦した。終始点の取り合いが続く中でなんとかリードを保っていたが、終盤で点差を縮められ、終了直前に同点打を決められてしまいホイッスル。悔しいかたちでの引き分けに終わった。

▲高いジャンプからシュートを放つ蔦谷大雅(法4)

試合は開始40秒で中大が先制するも、前半3分に逆転を許す。すぐに中島海(経4)のシュートで同点に追い付く。その後はエースの蔦谷や泉本心(法2)を中心に攻撃を展開していくものの日体大の攻撃を防ぎきれず、リードはしているがその点差を広げることが出来ない。そして前半15分から17分にかけ、警戒していた日体大の速攻が決まるなどして立て続けに4点取られたところで中大がタイムアウトを要求し場を整える。するとその1分後、青雅俊(文4)が相手のロングパスを逃さずカットして蔦谷に回すきれいな流れで1点を返すと、そこから連続得点で再び逆転する。しかしすぐに同点に追い付かれるとその後は一進一退の攻防が続き、このまま前半を終えるかと思われたが、終了直前に青がゴール手前から押し込んだところで前半終了。なんとか1点リードで折り返す。

▲前半終了間際、シュートを打つ青

迎えた後半。点差を広げたいところだったが逆にカウンターを許してしまい同点にされてしまう。しかし後半3分、前半途中から思うように得点できていなかった泉本が久しぶりのゴールを奪うと中島、蔦谷も続き後半10分で2点差をつける。ここから両チーム点を重ねていき、点差が変わらないまま試合が続いていたが後半17分、連続得点で同点に追い付かれる。流れを渡したくない中大は1分後、高橋侑吾(文2)のシュートでリードするとそこから順調に得点し後半24分でこの試合初めての4点差とする。リードしたまま残り3分。日体大が連続でゴールしたところで「相手が5-1(ファイブワン)にディフェンスの体系を変えてきたので、選手に話しようかなと思ってタイムアウトを取りました」(実方智監督)と、リードの場面でもタイムアウトを要求してすかさず指示を送る。これを生かしたかった中大だったがその後も得点できないまま逆に1点を許す。しかし試合終了までわずか。1点のリードを守り切るかと思われたラスト1秒、無情にも日体大のシュートがゴールに突き刺さり同点となったところで試合が終了。後半の動きについて久保寺歩夢主将(文4)は「みんなが気を緩めちゃって追い上げられて、自分たちの甘さが出てしまってこういう結果になったのかなと思う」と振り返った。

▲タイムアウトを取って打ち合わせをする中大メンバー

いよいよリーグ戦は残り1試合となった。最終戦に向けて久保寺主将は「上位に行くためにはもう負けられないので、1個でも良い順位になれるように明日最後いい終わり方で勝って次の秋リーグにつなげていきたい」と意気込む。優勝の可能性は消滅してしまった中大だが、昨年インカレ覇者の意地を見せ勝利で春季リーグを終えることが出来るのか。最後まで目が離せない。

◆試合結果◆
中大 31(16ー15、15ー16)31 日体大

◆コメント◆
実方智監督
──今日の試合について

中々勝負は難しいですね。でも蔦谷と泉本がね、今日日本リーグの監督も見てたんですが、「すごいですね」とコメントを頂き、私もベンチで見てたんですが「すげえな」って。うちらしいゲームができたかなと言う感じです。相手も弱くは無いので、最後残り1分の試合運びがうまくいければという反省ですね。

久保寺歩夢主将

試合での声掛けについて

──僕が言えるのはチームの雰囲気とかだけなので、楽しくやれば結果はついてくると思うので、チームの雰囲気を悪くしないことだけは心がけていました。

(記事:立花拓暉、写真:竹内賢心)

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