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雨ニモマケズ、猛攻13安打!子安が大学公式戦初の勝利投手に 松嶋のタイムリーで勝ち点獲得ー東都大学野球春季リーグ戦 対駒大3回戦

2024年4月12日 明治神宮球場

チーム 123 456 789   =RHE

駒 大 000 002 000   =252

中 大 000 200 12×   =5131

[駒]高井、本間、中山、東田、仲井、エーアンー真鍋蒼

[中]岩城、山口、子安ー野呂田

[本]なし

◆スタメン◆

1[三]伊藤 櫂人(文2=大阪桐蔭)

2[中]橋本 航河(文1=仙台育英)

3[二]繁永  晟(商3=大阪桐蔭)

4[左]櫻井 亨佑(商4=習志野)

5[右]皆川 岳飛(経3=前橋育英)

6[指]綱川真之佑(経3=健大高崎)

7[一]松嶋 晃希(経3=浦和学院)

8[捕]野呂田 漸(文3=秋田中央)

9[遊]山本  聖(文4=鹿屋中央)

P   岩城 颯空(経3=富山商業)

雨が降り続く神宮球場で中大打線が火を吹いた。猛攻13安打で駒大投手陣を打ち崩し、第1カード勝ち点を獲得した。投げては先発の岩城がランナーを出しつつも後続を断ち6回途中1失点の好投。4回には松嶋、野呂田のタイムリーで勝ち越しに成功するも、6回にバッテリーエラーの間に同点に追いつかれる。悪い流れを変えたい中大。7回途中から子安秀弥(経1=東海大相模)が登板しピンチをしのぐ好投を見せ、流れに乗った中大はまたしても松嶋のバットで勝ち越しに成功し、勢いそのままに勝利をつかみ、子安が大学公式戦初勝利投手となった。

中大の先発は岩城。前回から中3日の登板であったが、初回を三者凡退に抑えるとその後はボール先行のピッチングとなるも駒大打線を抑え込み6回途中1失点の好投を見せた。


▲先発の岩城

試合が動いたのは4回裏。先頭櫻井が四球で出塁すると、皆川が初球でバントを成功させランナー二塁。続く綱川のセカンドゴロの間にランナーが三塁に進みチャンスで松嶋。「後ろに繋ぐ意識で打った」と駒大、高井のスライダーをライトに運び先制。続く野呂田もレフトへのタイムリーを放ち2点目。勝ち越しに成功する。

援護をもらった岩城は6回、駒大打線につかまり1死二、三塁としたところで降板。山口謙作(商3=上田西)が登板し、続くバッターのファーストゴロの間に1点。さらにはバッテリーエラーの間にも1点を追加され同点に追いつかれる。続く7回、流れを変えたい中大は1死二塁となったところで開幕戦で好投を見せた1年生子安にマウンドを託す。子安は安定感のあるピッチングで後続を打ち取り無失点で切り抜ける。


▲雨が降りしきる中、堂々たるピッチングを見せた1年生子安

良い流れに乗るべく中大は7回裏、2死一塁としたところで5回から代打で途中出場の佐藤豪(経3=藤代)がライトへのヒットを放ち、ランナーを得点圏において続くバッターはまたしても松嶋。駒大、仲井のストレートをはじき返し勝ち越しのタイムリーを放った。

▲7回に勝ち越しのタイムリーを放った松嶋

援護点をもらった子安はその後も駒大打線に隙を見せることなく8回を三者凡退に抑える。その後中大打線はとどまることなく、その裏に先頭の野呂田が死球で出塁すると、山本がバントを成功させ続く伊藤櫂は四球。打席は6回から途中出場、今季未だノーヒットの安田淳平(商2=聖光学院)にまわる。安田はフルカウントから低めの球をレフトへ運び1点を追加する。その後相手ピッチャーの暴投の間に三塁走者、伊藤櫂が帰還しさらに1点を追加し試合を決定づけた。

▲8回にタイムリーを放ち笑顔を見せる安田

最終回のマウンドにも子安が上がり、6番網治に二塁打を許したものの、続く代打出村には2ボール2ストライクと追い込んだ後空振りを奪い試合終了。堂々たるピッチングを見せ、終わってみれば子安は2回2/3を投げて許した安打は1本のみ。勝利投手となった。

子安は試合後、「東恩納(蒼・文1=沖縄尚学)が良いピッチングをしていたので自分も負けないようにと思いました」と、一昨日勝利投手となった同級生への対抗心を明かした。自分自身の持ち味を「物怖じしない所」と語り「強い気持ちで攻めていきました」と強心臓っぷりをあらわにした。

2度の勝ち越しとなるタイムリーを放った松嶋は、1安打に終わった初戦、2戦目からフォームを修正し挑み結果に結び付けた。大学野球3年目の春やっとの思いでつかんだスタメン。「冬に誰よりも1番練習することを心がけました」と最後までグラウンドに残り練習した松嶋の努力が実を結んだ。清水監督は「松嶋には去年からいつか必ずお前の所にチャンスが巡ってくるからと伝えていた、やっと今日それが形になった」と顔ををほころばせた。

▲ヒーローとなった松嶋(左)と子安

今季スローガン「結勝」のごとく、13安打と打線を結び全員の力で勝ち点を獲得した中大。1年生の活躍が目覚ましく、子安、東恩納、橋本と新たな戦力が第1カードから頭角をあらわにし勝利へと貢献した。また3戦を終えて伊藤櫂の打率が5割と下級生の活躍がチームに大きな役割を果たしている。勢いそのままに来週の国学大戦でも打線のつながりを見せることができるか注目したい。

◆試合結果◆
○中大 5ー2駒大●

◆お知らせ◆
次戦は4月16日(火曜日)に明治神宮球場で行われる対国学大1回戦です。

(記事:髙梨晃世 写真:髙梨晃世)

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