広島県立総合体育館(広島グリーンアリーナ)他で行われた高松宮記念杯男子67回女子60回令和6年度全日本学生ハンドボール選手権大会。中大は創部史上初となる4連覇を達成。今回は達成直後の選手たちのインタビューをお届けします!
(取材は11月10日に行いました)
(記事:佐伯真生)
▲集合写真
実方智監督
優秀監督賞を受賞
──試合を振り返って
「大体大になると、中大が5点差とかつけても、結局追い上げられたりだとか、でもそのあとやっぱりうちはディフェンスが強くて、結局同点に追いつかれても、6人のディフェンスと7人目のディフェンス(GKのこと)が本当によかった。できなきゃ勝てない」
──監督的MVPは?
「1回戦から通してみると、実は、長谷川惣唯(法2)が活躍していた。なんかもう決めまくりで。次が石田龍ノ介(文1)かな。彼も1回戦、2回戦あたりはちょっと今ひとつで悩んでたんです。 でも準々決勝あたりから良くなってきて」
──石田選手はプレッシャーを感じにくいっていう感じなんですか?
「わからない。でも本人いつも悩んでます。けどプレー見てると全然悩んでないです」
──風呂内海渡(文4)はどうですか
「この大会はペナルティー(7㍍スロー)今日も取ったでしょ。
準決勝は取れなかったんですよ。でも、1回戦、2回戦、準々決勝、全部ってなるとやってくれたという感じ。それも大きいですよね。失点を防いだ」
──オフェンスはどうですか
「いつも通りですよ。今日は心(泉本=法4)を警戒してマークが凄かったけど、でもそうすると何が起こるかっていうと、サイドがやっぱり甘くなるんですよ。だから大体大は多分、心を警戒してサイドを捨てたんだと思う。大体大もそこは失敗したのかな」
──サイドも固められてたらまたちょっと違った?
「わりと長谷川とかはリーグ戦もそうですし、このインカレも、最後のリーグ戦(秋季リーグ)もだけどマークつけちゃうんです。打たせないぞって。でもそれをちゃんと決めきるのが、髙橋もそうですけど凄いです。 結局うちの強みは、攻撃はみんな点取れるってこと。シュートの決定率は多分うちが1番高いと思う」
──来年はどういう感じになりそうですか?強い4年生がいなくなってしまいますが
「いや、凄い1年生がもう決まってるんです」
(※まだ未発表のため詳細は控えます)
──どんどん強くなっていきますね
「男子のインカレは4連覇までなので。日体大が4連覇して、今回やっと日体大に追いつたので。それを来年超えるという(のが目標)」
(聞き手、構成:山﨑あきこ)
泉本心(法4)
チームのキャプテン兼エース。攻守ともに大黒柱として活躍。優秀選手賞を受賞
──4連覇した気持ちどうですか?
「負けなしで引退出来てうれしいです」
──今日の試合(決勝戦)は結構マークすごいされていたが意識したことはあるか
「自分にマークがくる分、周りを生かして広いスペースを使ってます。自分が別に点取らなくても他の子が取ってくれるので任せました。最初調子悪かったんでちょっと焦ったんですけど、みんな点取ってくれてたので問題ないかなって感じです」
──泉本選手的に今回の中大はどうでしたか?
「ここ2、3年は結構競った試合をしてたんですけど、今年は意外と楽に、試合終わってみたら楽だったなみたいな感じでした」
──やりきれたなって感じですか?
「完璧です!」
──日本ハンドボール選手権全日本に向けて
「実業団とも対戦する大会なので、日本リーグの実業団一つか二つぐらい倒したいな、倒してやろうという感じです」
──キャプテンとしての思い
「みんな大好き!!」
(聞き手、構成:山﨑あきこ)
扇谷蓮(商4)
決勝戦ではチーム2位の7得点。全試合を通して安定した活躍を見せ、チームの勝利に貢献した
──優勝した時の気持ち
「4連覇できて、勝てたことでほっとしているというか、とても嬉しいです」
──中大史上初のインカレ4連覇という点について
「4連覇を目標にこの1年間やってきたので、達成できてとても嬉しいです」
──決勝戦を振り返って
「相手が結構接戦で勝ち上がってきて勢いのあるチームだったので、自分たちもその勢いに負けないように、しっかり勢いで行こうと言う感じで臨みました」
──アシストでの活躍、シュートも決めていましたが、試合を振り返ってどうですか?
「やっぱり泉本と伊禮(颯雅=法3)にマークがつくことは分かっていたので、自分がどれだけそこで活躍できるのかっていうのを、ずっと練習してきたので、その成果を今日出せたのかなと思います」
──途中、大体大に同点に追いつかれる場面がありましたが、その時の心境、チームの雰囲気は?
「ちょっと焦りはあったんですけど、中大のいつものハンドボールをすれば絶対に勝てるという気持ちで全員頑張りました」
──少し気が早いですが、日本ハンドボール選手権へ向けて
「実業団をしっかり倒してベスト4以上、優勝を狙えるように頑張りたいです」
(聞き手、構成:福島佳那子)
髙橋侑吾(文4)
準々決勝、決勝でチーム最多得点。サイドから得点を量産し、優秀選手賞を受賞
──優勝した気持ち
「嬉しいです!」
──4年間やりきって全勝優勝どうですか?
「最高です!」
──中大に対する思い
「いいチームと、いいチームメイトと監督と同期とスタッフ陣と本当に最高なチームだったなと思います」
──今日(決勝戦)の自分は何点満点
「100点じゃないですか」
──もっと高いんじゃないですか?
「じゃあ300点!」
──今後のハンドボール人生について
「卒業してからもハンドボール続けるんで大阪でまた活躍できるように中大で学んだことを生かしながら頑張っていきたいと思います」
(聞き手、構成:山﨑あきこ)
蔦谷日向(法4)
決勝戦ではサイドシュートが外れたこぼれ球を決めきる場面が何度もあるなど粘り強いプレーでチームに貢献した
──試合を振り返って
「相手がめちゃめちゃ強いチームだったんですけど、なんとかみんなで勝ち切ることができて、雰囲気もいい状態でずっとやれたので、同点になったりちょっと苦しい場面もあったんですけど、そこで離すことができたので良かったと思います」
──追いつかれた場面でどういう話をしたか
「1回追いつかれてタイムアウトとって、みんなで冷静に話し合って、とりあえずシュートまで打ってしっかり戻りをちゃんとしよう、バックチェックをちゃんとしようと言ったので、そこから点数離れてよかったと思います」
──自分のプレーについては
「出たら絶対に活躍するぞっていう気持ちだったのでよかったです」
──4連覇のプレッシャーも4年生であったと思いますがそれも含めてインカレの感想をお願いします
「最高です!」
(聞き手、構成:片岡芹菜)
風呂内海渡(文4)
7㍍スローの際にGKとして出場。何度も7㍍スローをセーブしチームを救った
──今日の試合を振り返って
「最後っていうこともあってみんな緊張はしてなくて、いい雰囲気で一つの勝てた要因かなと思います」
──後半9分頃1点差に追いつかれたタイミングでのタイムアウト(中大申請)で何を話したか
「去年もそうだったんですけど決勝はだいたい競るので、慌てずにいつも通り楽しくやっていこうということをキャプテンの泉本を中心にみんなで話しました」
──追いつかれた時に選手に焦りはなかったか
「そうですね、焦りとかはなかったです」
──大体大の印象は
「速い攻撃がうちの攻撃とはまた違ってちょっと対応しづらい部分があったんですけど、反対にディフェンスの部分は明らかに自分のチームが勝っていた部分がありました」
──どのタイミングで勝利を確信しましたか
「後半の20分ぐらいから扇谷蓮がかなり活躍してくれたのが勝利を確信する一本になったかなというのは思っています」
──ご自身のプレーについて(インカレを通して・今日の決勝)
「自分のやるべきことをできたっていうのがとにかく自分の中で一番の成果だというのは思っています」
──4連覇、率直な気持ち
「とにかく最高の気分です!」
(聞き手、構成:片岡芹菜)
伊禮颯雅(法3)
チームの司令塔として、中大最大のストロングポイントである得点力に大きく貢献。優秀選手賞を2年連続で受賞
──優勝と4連覇への今の率直な気持ちを教えてください
「やっぱり4連覇というプレッシャーは4年生がとても感じてたと思うんですけど、それを下級生、僕たち後輩に見せることは無くて、楽しい4年生に自分たちもしっかりついていけて良かったなと思います」
──大体大との試合を振り返って
「やっぱり勢いのあるチームで、すごいパス回しの速いチームなんですけど、勢いに乗らせることなく、ディフェンスから自分たちのリズムを作っていこうっていう話をミーティングでもしたので、それがうまくいって良かったです」
──優秀選手受賞について
「やっぱりチームが勝つために僕たち一人一人やってきたので、その中で僕が選ばれたのはチームメイトに感謝です」
(聞き手、構成:今村志歩)
長谷川惣唯(法2)
1回戦、2回戦でチーム最多得点。実方監督がこの大会通してのMVPに挙げた
──優勝した時の気持ち
「まずは率直に嬉しかったです。やっぱり優勝だけを目指して、この一年間みんなで頑張ってきたのでホッとしてます」
──大体大の守備が泉本さんにすごい寄っててサイドが空いていた
「そうですね。サイドシュートを打つ本数が多くて多少焦りはしたんですけど、やっぱり決勝の舞台で楽しくプレーすることができたので良かったと思います」
──逆に大体大のサイドにあんまり決めさせなかった。守備については
「カットインで勝負しようというふうに話していたんですけど、そこまでカットインに怖さはなかったので、試合の中でキーパーと連携をとってうまく状況判断できたかなと思ってます」
──監督がこの大会通してのMVPが長谷川選手だと言っていた
「ええ!まあ下級生らしい。元気あふれるプレーを目標としていたので、やっぱり大会通して楽しくプレーできたことが本当に良かったと思っています」
──日本ハンドボール選手権に向けて意気込みお願いします
「格上のチームと当たると思うんですけど、大学生らしく挑戦したプレーを心がけようと思います」
(聞き手、構成:佐伯真生)
石田龍ノ介(文1)
ビッグセーブで何度もチームを救い、中大の守護神としてチームを支えた
──優勝した時の気持ち
「自分自身初めての全国大会優勝だったんで、とても嬉しいのと、自分結構至らない部分あったんですけど、みんなが声かけてくれたりとか支えてくれたんで感謝の気持ちもありました」
──試合を振り返って
「初めての対戦相手っていうこともあって。ちょっとあんまりわからなかったんですけど、自分のプレーにしっかり自信持って、自分のプレーすることを心がけました」
──監督が準々決勝からの活躍を絶賛していた
「自分としては3回戦まで結構思うようなパフォーマンスができなくて結構悩んでたんですけど、みんなが声かけてくれたんで、切り替えて準決勝、決勝と試合に臨めたかなと思います」
──日本ハンドボール選手権に向けての意気込み
「挑戦者の気持ちで一つでも多く実業団のチームを倒せるように頑張ります」
(聞き手、構成:佐伯真生)
◆試合結果◆
【1回戦】
〇中大26(11-14、15-6)20名城大●
【2回戦】
〇中大 36(18ー12、18ー16)28 東海大●
【準々決勝】
〇中大42 (22ー15、20ー15)30 法大●
【準決勝】
〇中大 34(18ー13、16ー17)30 筑波大●
【決勝】
〇中大 37(18ー15、19ー20)35 大体大●
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