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怒とうの追い上げ実らず痛い2敗目 インカレシード権獲得へ正念場ー関東学生ハンドボール秋季リーグ戦 対早大

9月14日 中央大学多摩体育館

開幕から3試合を終えて2勝1敗の3位と好位置につけた中大。秋季リーグは春季優勝の筑波大がすでに2敗を喫するなど激戦となっている。そんな中でインカレシード権獲得に向け、頭一つ抜け出したいところだったが、「自分たちのハンドボールができなかった」(実方監督)と早大相手に痛い敗戦となった。

▲前半、速攻を仕掛ける山川慎太郎主将(経4)

「ミーティングをしてきたことを出し切れませんでした」。山川主将は開口一番、そう言ってこの試合を振り返った。前半開始直後に中村翼(法2)の得点で先制したものの、その後は取って取られての展開となり、中大はなかなか連続得点を挙げることができない。対する早大は、ここまで好調であった中大ディフェンスをかいくぐり、ディフェンスの間を抜けるカットインプレーから得点を重ねた。点差は開かなかった立ち上がりだが、失点のパターンがこれまでの試合とは少し異なり、『何かいつもと違う』ことは感じ取れた。

そして、選手たちにも迷いがあった。「ミーティングではサイド勝負になると話していた。でもカットインで得点されたりしてイメージと違った。そのことでチーム全体にも迷いが出てしまった」(山川主将)。前半の中盤以降はキーパー大西暁斗(法4)のファインセーブや中村翼を中心とした攻撃で食らいついた。しかし、連係ミスやシュートミスで流れを失うと、勢いは早大に。24分から前半終了にかけては早大キーパーの好セーブから速攻で失点するなどして連続失点。最後も連係ミスから、相手の7㍍スローで失点し、終始流れをつかめないまま9-13の4点ビハインドで折り返すこととなった。

▲この試合チーム最多の6得点を挙げた中村翼

ハーフタイムでは「後半、もう一回しっかり気持ちを入れていこうと話した」という実方監督。しかし後半の序盤も、点差は縮まることはなく、逆に点差を広げられてしまう。後半8分から13分にかけて4連続失点で点差は一気にこの試合最大の7点にまで広がった。ここで中大はたまらずタイムアウト。

このタイムアウトが試合の流れを変えることとなった。タイムアウト明けすぐに前半無得点と苦しんでいた蔦谷大雅(法1)が得点を決めると、相手のミスや後半途中から大西に代わって出場したキーパーの宮城風太(経2)の好セーブも光り、流れは一気に中大へ。ディフェンスも威力を発揮し、チームの持ち味でもある速攻も鮮やかに決まり、タイムアウト明け13分から19分にかけて怒とうの5連続得点で瞬く間に2点差に。相手の2分間退場もあり22分には1点差にまで縮まった。しかし、早大も意地を見せて連続得点を挙げて逆転は許さず、再び一進一退の攻防となると、無情にも点差はこれ以上詰まることはなく、時間だけが過ぎてゆき、試合終了。追い上げ実らず、22-24と悔しい敗戦になった。

▲前半は無得点も、後半は持ち味の強烈なシュートを決めた蔦谷

今季2敗目となったが、最大7点あった点差を最終的には2点にまで詰めるなど、底力は見られたこの試合。痛い敗戦だが、インカレに向けての課題も見つかる試合となったに違いない。次戦は今季好調の明大との試合だ。落ち込んでいる暇はない。インカレシード権獲得へ、ここが踏ん張りどころだ。

▲岩﨑のゴールで追い上げムード。ベンチも盛り上がりを見せる

 

◆大会結果◆

●中大22(9-13、13-11)24早大〇

 

◆コメント◆

実方監督

「前半からしっかりうちのハンドボールができれば…という試合だった。どうしてもフィニッシュの部分がしっかり決まらなかったし、前半は気持ちが乗り切っていなかったように思う。また明日も試合があるので、前半からしっかり強い気持ちを持って戦いたい」

山川主将

「ミーティングで話していたこととと少し違ったことで迷いが出てしまって、ディフェンスでなかなか守れずに乗り切れなかった。後半の追い上げは気持ち的な部分が大きいと思う。しっかり明日に向けて話し合いをして、試合に臨みたい」

蔦谷

「前半は気持ちが下に向いてしまったので、もっと自分たちのプレーをしようという話をした。その結果流れも来た。また明日もがんばります」

 

 

◆お知らせ◆

次戦は9月14日、中央大学多摩体育館体育館にて明大との試合が15:50~行われる予定です。

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部