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関東王者の強度に屈し、悔しい敗戦。最下位転落―関東大学サッカーリーグ戦1部 第10節 国士大戦

2023年7月15日 東京都・中央大学多摩キャンパスサッカー場

スタメン

GK

猪越 優惟(商4)

DF

牛澤 健(経4)

鈴木 登偉(商3)→鷹取 駿也(法1)

長澤 圭剛(文3)

石橋 衡(文3)

MF

砂田 匠(文2)→小川 雄輝(文1)

湯谷 杏吏(経3)

家坂 葉光(文3)→田中 幹大(商2)

田邉 光平(法4)

FW

山﨑 希一(経4)→坂本 康汰(経4)

星野 創輝(商3)→山本 航生(商4)

 

▼試合結果

  • 中大0―2国士大〇

得点者:―

 

第9節・東海大戦でのリーグ戦初勝利の勢いそのままにアミノバイタルカップ(関東大学サッカートーナメント大会)で5位となり、9大会ぶりとなる総理大臣杯出場を決めた中大。リーグ戦再開でホーム5連戦の初戦となる今節は、そのアミノバイタルカップで史上初の2連覇を達成した国士大を迎え撃つ。両者ともリーグ戦では思うような結果を出せていないだけに、負けられない重要な一戦となった。アミノバイタルカップで活躍を見せた砂田と石橋が、リーグ戦では久しぶりに先発に名を連ね試合に臨む。

▲先発出場の石橋

まずは前半14分、ピンチを迎える。自陣でボールを奪われ、そこから前線で起点をつくられると、最後はミドルシュートを撃たれるが、猪越がセーブ。試合は序盤から相手の積極的な守備に苦しめられ、パスをつなぐことができず、攻撃の形も作ることができない。すると同21分、中盤でボールを失い、パスで中央を突破されると、抜け出した相手にそのままゴールに流し込まれ先制点を許す。

▲失点直後

巻き返したい中大だが、同29分には、ロングボールをうまく収められると、そこから左サイドをドリブルで切り裂かれシュートを撃たれる。このシュートは猪越が防ぐが、その後も厳しい時間が続く。同40分、田邉のコーナーキックに石橋が頭で合わせるものの、ゴール右に外れ、惜しくもゴールとはならない。前半のシュートはこの石橋の1本に抑えられ、1点ビハインドのまま後半へ折り返す。

後半も相手の守備に苦しめられ、なかなかリズムをつかむことができない。後半4分、相手のロングボールからうまく入れ替わられてしまい、GKと1対1のピンチを迎えるが、猪越が防ぎ追加点を与えない。同16分、家坂に替えて田中、その3分後には、負傷した鈴木に替えて鷹取を投入する。流れを変えたい中大だったが、直後の同20分、右サイドから切り込んできた相手をペナルティエリア内で倒し、PKを与えてしまう。そしてこのPKを決められ、痛恨の追加点を許す。

▲途中出場の田中

まずは1点を返したい中大は同26分、左サイドの攻撃からこぼれたボールを山﨑が拾い、相手GKが飛び出しているゴールにシュートを放つが、惜しくも相手DFに防がれてしまう。同35分には、小川のロングボールが左サイドの鷹取に渡り、ペナルティエリア内からシュートを放つが、相手GKに弾かれる。試合終盤にかけては相手陣地でプレーする時間が増えたものの、カウンターからピンチを迎える場面も見られた。試合終了間際、コーナーキックを獲得し、GKの猪越も上がり1点を目指すが、田中が頭で合わせたシュートは相手GKに防がれてしまう。そして試合はこのまま終了し、第2節・東洋大戦以来の無得点での敗戦となった。試合後、宮沢監督が「強度のところで負けてしまった」と話すように、試合全体を通して中大らしさを見せることができなかった。そしてリーグ戦再開後最初の重要な一戦を落とし、再び最下位転落となってしまった。次節はリーグ戦首位をひた走る筑波大をホームで迎え撃つ。アミノバイタルカップではPK戦の末撃破した相手なだけに、激戦必至となるであろう試合で勝利を目指す。

 

▼試合後コメント

宮沢監督

――試合全体を振り返って

国士館さんは関東チャンピオンのチームで、強度の高い相手に対して、やっぱり、立ち向かっていくことが大事だっていう話をして送り出したんですけど、前半なかなかそこの部分で相手に上回られてしまって、とても残念なゲームになってしまいましたね。もう自分たちの力不足というところですね。

――アミノバイタルカップ終了後から約2週間、リーグ戦再開に向けてどのような準備をしてきたか

リーグ戦では下の順位なのでそこから這い上がるためにも、プレーの強度と質を上げていくことっていう話をして、練習に取り組んでいったんですけど、その成果が今日出せなかったということですね。相手のストロングである強度のところで負けてしまったというところですね。

――リーグ戦では久しぶりの先発だった砂田選手と石橋選手の今日のプレーについて

あまりよくなかったですね。もっと自信をもってプレーをしなければならないのかなと思います。

――次節・筑波大戦に向けて

アミノバイタルカップではPKだったので、相手も死に物狂いで来ると思うので、今日の反省を活かして、強度の部分をより高めて臨みたいなと思います。勝ち点3を獲得できるように全力でみんなで頑張りたいと思います。

 

石橋選手

――試合全体を振り返って

これまでアミノバイタルカップで総理大臣杯出場を決めるという結果が出せて、チームとしてはリーグ戦で勝てていなかった状況なので、勝てるいい流れが来てるという風に自分たちで感じていて、ここから5連戦を勝って総理大臣杯へというのが目標だったので、5連戦の初戦をいい形で入ろうという感じで試合に入って、1週間の練習もいい雰囲気でやっていたんですけど、ふわふわしていた部分であったり、負けていた時の試合の雰囲気になってしまったのが今日の敗因かなと思います。

――リーグ戦では第3節・日大戦以来の先発だったが、どんなことを意識してピッチに立ったか

アミノバイタルカップではチームに結果を出せるようなプレーをできていたと思っていたんですけど、リーグ戦の日大戦ではあまりよくなくてチームも負けてしまったので、リーグ戦でやり返したいなと思って今日入ったんですけど、相手の圧にのまれて、チームに勢いをもたらすということを自分のプレーでできなかったというところで、もっと練習からやっていくべきだなと思います。

――今日石橋選手ができたこととできなかったこと

最後まで勝つという気持ちは失くさずに戦っていたので、そこの気持ちを絶対失くさず、次につなげられたらと思います。できなかったこととしては、相手のマッチアップした選手がプロを相手にしている選手で、そこをどうしても自分の個の力で負けてしまって、そこを起点に相手の攻撃をつくられて、そういう相手が全国でも関東でも多いので、個の力で上回って、球際だったり、相手のプレッシャーの圧だったりの基準をそこにもっていってやれるように反省してやりたいなと思います。

――今日の試合を通してのチームの課題について

今日の最後のミーティングで、自分たちで自分たちの首を絞めたという話があって、今週の練習を見ても、今日の試合はその練習より下の基準でしたし、自分たちができることをできなかったということなので、そこをやっぱり自信をもって貫きたいなと思います。

――次節・筑波大戦に向けて

筑波は今、首位を走っていて、前回のアミノバイタルカップのトーナメントでは勝ったんですけど、だから、なおさらあっちは2連敗はできないと思って死に物狂いで来ると思うので、自分たちは最下位の状況なので、絶対それを上回るような気持ちで勝ちたいと思います。

 

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 (記事:山口周起 写真:山口周起)